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芸人側と制作側の青春について(NONSTYLE回のあちこちオードリを見て)

芸人さんを応援したくなる理由が、笑わせてくれるからだけではなく、
それぞれのドラマがあり、そのヒストリーに感動するから
の人は、少なくないと思う。
いわばアスリートを見ているときのような、
活躍するまでの下積みや苦労に感動する。
特に、芸人は、実力がつくまで、そして
実力が認められるまで(時にそれは運による)がかなり長い。

今週のあちこちオードリーでNONSTYLEがゲスト出演した。
Mー1の頃の思い出はもちろんのこと、その後売れ始めてお互い共演した頃の苦労話を話していた。
途中出てきた、シノビーナという番組は、テレ朝の番組で、私も当時中1ながら、
お笑いが好きだったので、聞いたことはあった。
石田さんが「誰の良さも引き出されんかったな〜」と言ってことに
番組に関わる人間として、胃がキューとなったのであった。
この一言を聞いて、当時のスタッフはどんな思いだったのだろう‥。
当時関わっていたテレ朝の人の中に、今活躍されている方がいたとして、当時をどう振り返るのだろうか(番組が終わりになった理由などよく知らないのでなんともだが)

ちょっと話は戻って、芸人を見ていていつも思うことがある。
「本当にいつ売れるかわからない」と。
かまいたちさんもこのタイミングで売れると思わなかった。
千鳥さんも。
賞レースみたいなわかりやすいきっかけがある人もいれば、
賞レースで名前は有名になったものの、その後じわじわと売れていき、
なんかのきっかけなのか、急に売れ出す人もいる。
実はこの人たち同期なのか、と思うことはいっぱいあって、
天竺鼠とかまいたちが大阪26期として同期であるが、
天竺鼠は2008年のKOCから出場し、THE MANZAIにも出ている。
一方かまいたちは、2016年がKOC初出場になり、
THE MANZAIは認定漫才師止まりでさる。
2009年と2016年、数字で見るとたった7年だが、
一般的な会社員で見ると、7年の年月はでかい。
しかし、今や山内さんはKOCの審査員となった。
かまいたちは先に全国的な賞レースで活躍していた天竺を見て、焦ったりすることもあったのだろうか。

番組の数字が良ければ、芸人の評価が上がる。
それはテレビマンも同じである。
そういう意味で、芸人とテレビマンはキャリアを共にしている部分がある。
芸人さんが売れるきっかけになる番組を作りたいと、
就活時代から思っていた。
でも、一緒に苦労して、うまくいかなくて、後から「あの番組辛かった」なんて言われて、
あぁ、あの頃は若かったな、と思うのも、ちょっとした醍醐味なのかもしれない。

テレビマンと芸人のキャリアが似ているとしたら、
焦らず、何歳になっても頑張ろうと思っている。
きっと、テレビマンも芸人も、天才だけが貢献している世界じゃないから。
早くスポットライトが当たることが正義じゃないから。

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