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エマニュエル・アチョ: 目標設定をやめるべき理由 TED Talkより
エマニュエル・アチョ: 目標設定をやめるべき理由(いや、真面目な話) https://www.ted.com/talks/emmanuel_acho_why_you_should_stop_setting_goals_yes_really?language=ja via #TEDICT
マンダラチャートが話題になっています。あのチャートを使って目標が明確になっていたからこそ、今の大谷翔平選手がある・・・と言われています。
しかし、そうはうまくいかなかった人たちもいっぱいいます。
NFLのフットボール選手を目指していたエマニュエル・アチョは、自身の挫折経験から、目標設定はやめるべきと言います。
えっ?と思いますが、話を聞いてみると、一理ある・・と思いました。
以下に、演者の考えが表れている部分を抜粋します。
<目標設定をすると失敗する???>
One thing that I know to be true beyond the shadow of a doubt is this.
「私が影も形もないほどの疑いもなく真実だと知っていることが一つある。それはこれだ。」
解説:
この英文は強い確信を持って何かを述べるときに使われる表現です。以下、重要な部分を分解して説明します。
"One thing that I know to be true"
「私が真実だと知っている一つのこと」
"know to be true" で「~が真実であると知っている」という意味になります。
"One thing" と言っているので、これから「その一つのこと」が述べられることがわかります。
"beyond the shadow of a doubt"
「影も形もないほどの疑いもなく」=「完全に疑いの余地なく」
これは非常に強い確信を示す慣用表現で、"beyond doubt"(疑いなく)よりもさらに強調された表現です。
"is this."
「それはこれだ。」
ここで "this" が指すものは、文脈によって異なります。話し手がこれから述べる内容(次の文や発言)を指している可能性が高いです。
The surest way to fail in life is to set a goal.
「人生で失敗する最も確実な方法は、目標を設定することだ。」
<目標設定の具体的方法は?>
But you know what they say about goal-setting, You've got to write it down, commit it to memory.
目標設定について よく言われるのは「それを書き留めて、しっかり覚えなければならない。」
解説:
このフレーズは、何か重要なことを忘れないようにするために、「書き留めて、記憶に刻み込む」ことの重要性を強調しています。それぞれの部分を詳しく見てみましょう。
1. "You've got to"
"You've got to" = "You have got to"
「~しなければならない」「絶対に~するべきだ」という意味。
口語的でカジュアルな表現で、「強いアドバイス」や「指示」として使われることが多い。
💡 ニュアンス:
「絶対に~しろよ!」(カジュアルな命令)
「~しないといけないよ」(強めのアドバイス)
2. "write it down"
「それを書き留める」
write down は「(忘れないように)書き留める」という意味。
口頭で聞いた情報や、覚えておきたいことを紙やノート、デバイスにメモすることを指す。
💡 ニュアンス:
「大事なことだから、ちゃんとメモしておくんだよ!」
3. "commit it to memory"
「それを記憶に刻み込む」「暗記する」
commit ~ to memory は、「確実に覚える」「記憶に焼き付ける」という意味のフォーマルな表現。
💡 ニュアンス:
ただ漠然と覚えるのではなく、しっかり意識して記憶に定着させるというニュアンス。
<目標設定と失敗>
演者は、大学時代、NFLの選手になる(ドラフト3巡目までに指名される)という目標を設定します。しかし・・・
Well, fast forward one year later, I'm at the NFL Combine.
「さて、それから1年後、私はNFLコンバインにいた。」
解説:
この文は、ある出来事から時間が経過し、その後の状況を話す際に使われる表現です。各部分を詳しく見てみましょう。
1. "Well,"
「さて、では」
会話の流れをつなげるための間投詞で、話を始めたり、展開を変えたりするときに使われます。
2. "fast forward one year later,"
「1年後に早送りすると」
fast forward は、ビデオやオーディオを「早送りする」という意味ですが、比喩的に「時間を飛ばして未来の話をする」際にも使われます。
one year later は「1年後」ですが、ここでは fast forward と組み合わせて「1年後の出来事に話を進める」というニュアンスになっています。
💡 補足:
"fast forward to ~" という形で使われることもあり、以下のように応用できます。
✔ Fast forward to graduation day, and I finally got my diploma.
(卒業式まで早送りすると、ついに卒業証書を手にした。)
3. "I'm at the NFL Combine."
「私はNFLコンバインにいる」
I'm at ~ は「~にいる」という現在形で、臨場感を持たせています。
例えば、「1年後、私はNFLコンバインに行った」というなら I was at the NFL Combine. になりますが、ここではあえて現在形を使って「その場面を描写する」効果を狙っています。
NFL Combine は、アメリカンフットボールのプロリーグ(NFL)に入るための選手評価イベントのこと。身体能力やスキルをテストされる場です。
The 40-yard dash is one of the testing metrics you use at the NFL Combine with millions of dollars on the line.
「40ヤード走は、NFLコンバインで使用される評価指標の一つであり、数百万ドルがかかっている。」
解説:
この文は、NFLコンバインで行われる「40ヤードダッシュ」(40-yard dash)がどれほど重要かを説明しています。それぞれの部分を詳しく見てみましょう。
1. "The 40-yard dash"
「40ヤード走」
40-yard dash は、NFLコンバインで選手のスピードを測定するための重要なテスト。
選手は40ヤード(約36.6メートル)を全力で駆け抜け、そのタイムが評価される。
特にワイドレシーバーやコーナーバックなどのポジションでは、数秒の違いがドラフト順位や契約金額に大きく影響する。
2. "is one of the testing metrics you use at the NFL Combine"
「NFLコンバインで使用される評価指標の一つである」
one of the testing metrics → 「評価指標の一つ」
metric は「測定基準」や「評価指標」という意味。
you use at the NFL Combine → 「NFLコンバインで使用する」
NFL Combine は、新人選手がドラフト前に身体能力をテストされるイベント。
📌 ポイント:
NFLコンバインでは、「40ヤード走」以外にもベンチプレス、垂直跳び、シャトルランなどが評価される。
ここでは「40ヤード走がその中でも重要なテストの一つである」と述べている。
3. "with millions of dollars on the line."
「数百万ドルがかかっている」
millions of dollars → 「数百万ドル」
NFLでは選手の評価次第で契約金が大きく変わるため、このテストが「お金に直結する」ことを示している。
on the line → 「危機にさらされている」「賭けられている」
ここでは「この評価次第で数百万ドルの契約が決まる」という意味。
📌 背景:
選手がコンバインで好成績を出せば、ドラフト順位が上がり、高額契約を結ぶ可能性が高まる。
逆に、成績が悪ければ評価が下がり、契約金が減るか、最悪の場合、NFL入りできないこともある。
I proceed to run.
「私は走り始める。」
I hear pop, pop, pop.
ポンポンポンという音が聞こえましたが
I keep running.
走り続けました
I think my heels are clicking.
踵が鳴っているのだと思いました
Pop, pop, pop.
ポンポンポン
I clutch my quad, I fall to the ground.
私は太腿をつかみ 地面に倒れました
quad:quadriceps の略
意味: 太ももの前側にある「大腿四頭筋(quadriceps)」の略称。
It was my quad being torn off the bone.
「それは、私の大腿四頭筋が骨から剥がれることだった。」
解説:
この文は、話し手が "quad"(大腿四頭筋)に大きな怪我を負った状況を説明しています。それぞれの部分を詳しく見てみましょう。
1. "It was my quad"
「それは私の大腿四頭筋だった。」
quad は quadriceps(大腿四頭筋) の略。
太ももの前側にある主要な筋肉群で、走る・ジャンプする・踏ん張る動作に重要。
2. "being torn off the bone."
「骨から剥がれ落ちること。」
being torn off → 「引き裂かれる」「剥がされる」(受動態)
the bone → 「骨」
つまり、筋肉が「骨から剥がれる(裂ける)」という非常に痛々しい怪我を表している。
📌 補足:
"torn" は tear (裂く) の過去分詞で、「裂ける・引き裂かれる」という意味。
スポーツ選手にとって深刻な怪我 の一つで、手術が必要になる場合も多い。
<目標設定に意味がないわけではないが・・・>
It's not that goals don't add value.
「目標が価値をもたらさないわけではない。」
解説:
この文は、目標(goals)の価値を完全に否定しているのではなく、「目標には価値があるが、何か別の視点がある」 ことを示唆しています。それぞれの部分を詳しく見てみましょう。
1. "It's not that ~"
「~というわけではない」 という表現。
これは、ある考え方を否定する際に使われるが、完全に否定するわけではなく、「ただし、別の重要なポイントがある」というニュアンスを含む。
📌 例文:
It's not that I don't like him, but I just don’t agree with him.(彼のことが嫌いというわけではない。ただ、彼の意見に賛成できないだけだ。)
It's not that I don't enjoy my job, but I want something more challenging.(仕事が楽しくないわけではない。ただ、もっと挑戦的なものが欲しいだけだ。)
👉 つまり、「目標は無価値だ」と言っているのではなく、「でも別の視点もあるよ」という前置き。
2. "goals don't add value."
「目標が価値をもたらさない」
goals → 「目標」
add value → 「価値を加える」
ビジネスや自己啓発の文脈でよく使われるフレーズ。
A goal, by definition, it is the end towards which effort is aimed.
「目標とは、その定義上、努力が向けられる終着点である。」
<目標設定の3つの基本的理由>
その1
We've been indoctrinated with this belief that we have to set a goal to achieve.
「私たちは、何かを達成するためには目標を設定しなければならない、という考えを刷り込まれてきた。」
解説:
この文は 「目標設定に関する一般的な信念が、私たちに深く根付いている」 ことを指摘している。特に indoctrinate という単語が、「単なる教育ではなく、ある考え方を強制的に植え付ける」ニュアンスを持っているのが特徴。
1. "We've been indoctrinated with this belief"
「私たちは、この信念を刷り込まれてきた。」
We've been indoctrinated → 「私たちは洗脳されてきた/教え込まれてきた」(受動態)
indoctrinate は「(特定の思想・信念を)刷り込む」「教え込む」という意味。
一般的に、教育や啓蒙というより、批判的思考なしに特定の考えを受け入れさせる というニュアンスがある。
We've been indoctrinated(私たちは~を刷り込まれた)は、すでにその考えが深く根付いてしまっている ことを示す。
with this belief → 「この信念とともに」
belief は「信念」「考え方」。
ここでは「目標を設定しなければならない、という考え方」を指す。
📌 ポイント:
👉 indoctrinate は「教育する」よりも、「無意識のうちに刷り込まれる・洗脳される」 というニュアンスが強い。
👉 We've been indoctrinated(私たちは~を刷り込まれた)は、「そう教えられてきたが、それが本当に正しいのか?」という批判的な視点を持っている。
2. "that we have to set a goal to achieve."
「私たちは、何かを達成するためには目標を設定しなければならない、という考え」
that we have to set a goal → 「私たちは目標を設定しなければならない」
have to ~ → 「~しなければならない」(義務感を伴う)
set a goal → 「目標を設定する」
to achieve → 「達成するために」
ここでは 「何かを達成するには目標を設定しなければならない」 という意味になっている。
📌 ポイント:
👉 「目標設定をしなければならない」という考えは、「本当にそうなのか?」と疑問視する前提 で語られている。
👉 「目標なしで成功できる方法があるのでは?」という主張につながる可能性がある。
There's a popularized study, which has since been debunked, which said the person who writes their goals down and commits them to memory, they will earn twice as much money as the person who doesn't.
「広く知られた研究があるが、それは後に否定された。その研究によれば、目標を書き留めて記憶に刻む人は、そうしない人の2倍の収入を得ると言われていた。」
解説:
この文は、かつて広まったが後に否定された「目標を書き留めることの効果」に関する研究 を説明しています。それぞれの部分を詳しく見ていきましょう。
1. "There's a popularized study,"
「広く知られた研究がある」
There's → 「~がある」
a popularized study → 「広まった研究」「一般に普及した研究」
popularized は「広められた」「普及した」という意味。
つまり、この研究は多くの人に知られるようになったが、必ずしも科学的に確立されたものではない可能性がある。
📌 ニュアンス:
この時点で「広まったが、信頼できるとは限らない」ことを暗に示唆している。
2. "which has since been debunked,"
「しかし、それは後に否定された」
which has since been debunked → 「それはその後、否定された」
since → 「その後」
been debunked → 「誤りであると証明された」「否定された」
debunk は「誤りを暴く」「信ぴょう性を否定する」という意味。
📌 ポイント:
この部分で、その研究が信頼性を欠いていた ことが明確にされている。
3. "which said the person who writes their goals down and commits them to memory,"
「その研究によると、目標を書き留めて記憶に刻む人は」
which said → 「その研究では~と言われていた」
the person who writes their goals down → 「目標を書き留める人」
write down は「メモを取る」「書き留める」という意味。
and commits them to memory → 「それを記憶に刻む」
commit to memory は「暗記する」「記憶に定着させる」という意味。
📌 ポイント:
「目標を書き留めて覚えることが重要だ」とする研究内容を説明している。
ここまでの流れでは、それが「広まったが後に否定された」ことが強調されている。
4. "they will earn twice as much money as the person who doesn't."
「そうしない人の2倍の収入を得ると言われていた。」
they will earn → 「彼らは~の収入を得るだろう」
twice as much money as ~ → 「~の2倍のお金」
the person who doesn’t → 「そうしない人」
📌 ポイント:
研究によると「目標を書き留め、覚えた人は、そうしない人の2倍の収入を得る」という結果が出ていたとされている。
しかし、この研究は debunked(誤りと証明された) ため、実際には科学的な根拠がなかった ことが示されている。
They're misidentifying causation and correlation.
「彼らは因果関係と相関関係を誤って認識している。」
解説:
この文は、「因果関係 (causation)」と「相関関係 (correlation)」を混同してしまっている」 ことを指摘しています。これは、統計や科学的分析でよく問題になる概念です。それぞれの単語を詳しく見ていきましょう。
1. "They're misidentifying"
「彼らは誤って認識している」
They're → "They are"(彼らは) の省略形
misidentifying → 「誤って識別している」「間違って認識している」
mis- は「誤った」「間違った」という意味の接頭辞。
identify は「識別する」「特定する」という意味。
よって misidentify は「間違って特定する」「誤認する」という意味になる。
📌 ニュアンス:
この場合、「因果関係と相関関係を正しく区別できていない」「誤って解釈している」という意味で使われている。
2. "causation and correlation"
「因果関係と相関関係」
causation → 「因果関係」
AがBの原因になっている関係。つまり、「Aが起こったからBが発生した」と言える状態。
例: 「運動不足が肥満の原因になる」→ これは因果関係(運動不足が直接肥満を引き起こす)。
correlation → 「相関関係」
AとBが同時に変化するが、AがBの原因とは限らない関係。
例: 「アイスクリームの売上が増えると、サメの襲撃件数も増える」→ これは相関関係(実際の原因は夏の気温上昇であり、アイスの売上とサメの襲撃は直接関係ない)。
📌 誤解の例:
「目標を書き留める人は収入が高い」
因果関係として誤解すると:
「目標を書き留めるから収入が高くなる」と考えてしまう。
相関関係として正しく理解すると:
「収入が高い人がたまたま目標を書き留める傾向がある」だけかもしれない。
その2
The second reason we set goals, goals give us a North Star.
「私たちが目標を設定する2つ目の理由は、目標が私たちに『北極星』を与えてくれるからだ。」
解説:
この文は、目標を設定する理由の1つとして、「目標が方向性を示してくれる」ことを説明している。それぞれの部分を詳しく見ていきましょう。
1. "The second reason we set goals,"
「私たちが目標を設定する2つ目の理由は、」
The second reason → 「2つ目の理由」
これは、話し手が目標を設定する理由を複数挙げていることを示している。
we set goals → 「私たちは目標を設定する」
set goals は「目標を設定する」という意味の一般的な表現。
📌 ポイント:
この部分は、目標を持つ理由の「2つ目」に言及しているため、おそらく 「1つ目の理由」がすでに述べられている文脈 である。
2. "goals give us a North Star."
「目標は私たちに『北極星』を与えてくれる。」
goals give us → 「目標は私たちに~を与える」
a North Star → 「北極星」(比喩表現)
📌 「北極星 (North Star)」の比喩的な意味:
北極星は、常に一定の位置にあるため、航海などで方角を知るための指標として使われる。
ここでは、「目標が人生やキャリアの指針(道しるべ)となる」 という意味で使われている。
💡 つまり、「目標を持つことで、進むべき方向が明確になる」ことを示している。
その3
We have this insatiable desire for feedback.
「私たちには、フィードバックに対する飽くなき欲求がある。」
解説:
この文は 「人間は常にフィードバックを求める存在である」 という心理的な特性を述べています。それぞれの部分を詳しく見ていきましょう。
1. "We have this insatiable desire"
「私たちには、この飽くなき欲求がある。」
We have → 「私たちは~を持っている」
this insatiable desire → 「この飽くなき欲求」
insatiable(インセイシャブル) → 「飽くことを知らない」「満たされることのない」
desire → 「欲望」「欲求」
📌 ニュアンス:
👉 「どれだけ得ても満足できないほどの欲求」 を表す。
👉 「一度フィードバックをもらったらそれで終わり」ではなく、「もっと欲しい」と思い続ける状態を指している。
2. "for feedback."
「フィードバックに対する」
feedback → 「フィードバック」「反応」「評価」
📌 フィードバックの意味:
他者からの意見・評価・反応(例: 仕事の評価、SNSの「いいね」、コーチからの指導 など)
人間は、自己改善や承認を求めてフィードバックを欲しがる傾向がある
And feedback, it is a predecessor, is a necessary aspect of goal-setting.
「そしてフィードバックは、目標設定における前提であり、欠かせない要素である。」
解説:
この文は、フィードバックが目標設定において重要な役割を果たす ことを強調している。それぞれの部分を詳しく見ていきましょう。
1. "And feedback,"
「そして、フィードバックは、」
feedback → 「フィードバック」「反応」「評価」
📌 この前の文 ("We have this insatiable desire for feedback.") とのつながりを考えると、「人はフィードバックを求める。そして、そのフィードバックは目標設定において重要な役割を持つ。」という流れになっている。
2. "it is a predecessor,"
「それは前提である。」
it is → 「それは~である」
a predecessor → 「前任者」「先行するもの」「前提」
📌 predecessor(プレデセッサー)の意味:
pre-(前)+ decessor(行く)→ 「何かの前にあるもの」
ここでは、「目標設定の前に必要なもの」という意味になる。
つまり、「フィードバックがあってこそ、目標設定が機能する」と言いたい。
3. "is a necessary aspect of goal-setting."
「目標設定における必要不可欠な要素である。」
is a necessary aspect → 「必要な側面である」
necessary → 「必要な、欠かせない」
aspect → 「側面、要素」
of goal-setting → 「目標設定における」
📌 ポイント:
「フィードバックは単なる補助的なものではなく、目標設定に不可欠な要素である」と強調している。
<でも・・・>
Think about anything you've ever failed at.
どんな失敗でもよいので 思い出してください
Maybe relationally, occupationally, educationally.
人間関係でも 仕事でも 勉強でも
That marriage, it ended in divorce.
離婚で終わってしまった結婚
You didn't get into that college that you wanted to.
志望大学に合格しなかったこと
<目標設定が、失敗の源!!??>
The only way to fail in life is to set a goal.
<では、どうすればいいか?>
You have an objective with no limitations.
皆さんには制約のない目的があります
Objective: effort aimed in a direction.
目的とは 一定方向に向けられる努力です
A goal: the end towards which energy is aimed.
目標とは エネルギーが向けられる対象です
Your objective, it should be subjective.
皆さんの目的は 主観的なはずです
It should be subject to people's interpretation.
「それは人々の解釈に委ねられるべきだ。」
That way you do not fail.
ですから皆さんは失敗しません
The theme of this conference is Possibilities.
この集いのテーマは「可能性」です
You all have spent money, left your homes, maybe children, because somewhere deep down inside you,
皆さんはお金を払って 家を出て 子どもも置いて来られたのです それは皆さんが心の深奥で
you subscribe to this notion of possibility.
「それは人々の解釈に委ねられるべきだ。」
「あなたは、この可能性という考えを支持している。」
<目標設定への執着は、可能性を潰す?>
But you can't simultaneously subscribe to the notion of possibility while still being held captive by goal-setting.
「しかし、可能性という考えを信じながら、同時に目標設定に囚われ続けることはできない。」
解説:
この文は 「可能性を信じること」と「目標設定に縛られること」は矛盾している という主張を述べています。それぞれの部分を詳しく見ていきましょう。
1. "But you can't simultaneously subscribe to the notion of possibility"
「しかし、可能性という考えを同時に信じることはできない。」
But you can't → 「しかし、あなたは~できない。」
simultaneously → 「同時に」
ここでは「二つの考えを同時に持つことはできない」という意味。
subscribe to the notion of possibility → 「可能性という考えを信じる・支持する」
subscribe to は「~を信じる」「~を支持する」という意味。
notion of possibility は「可能性という概念・考え方」。
📌 ポイント:
つまり、「可能性は無限に開かれている」と信じることと、次の部分に出てくる「目標設定に縛られること」は相反するという前提がある。
2. "while still being held captive by goal-setting."
「一方で、目標設定に囚われ続けたままでいるなら。」
while → 「一方で」「~しながら」(対比の意味を持つ)
still being held captive → 「まだ囚われている」「束縛されている」
held captive は「捕らわれている」「拘束されている」という意味。
ここでは、目標設定が「自由な可能性を制限するもの」として表現されている。
by goal-setting → 「目標設定によって」
goal-setting(目標設定)が、人を束縛するものとして語られている。
📌 ポイント:
目標を持つことは良いことだと一般的に考えられているが、この文では「目標設定に縛られること」が「可能性を信じる自由」と対立するものとして描かれている。
「目標に固執することで、他の可能性を閉ざしてしまう」 という考えが含まれている。
The laws of goal-setting completely undermine the freedom of possibility.
「目標設定のルールは、可能性の自由を完全に損なう。」
解説:
この文は 「目標設定が、可能性の自由を制限する」 という主張を述べています。それぞれの部分を詳しく見てみましょう。
1. "The laws of goal-setting"
「目標設定のルール」
The laws of ~ → 「~の法則」「~のルール」
laws は「法律」「規則」という意味ですが、ここでは「目標設定に関する固定観念や一般的なルール」のことを指している可能性が高い。
goal-setting → 「目標設定」
「目標を設定し、それに向かって努力すること」という概念。
📌 つまり、「目標設定には一般的に決められたルールがあり、それが問題を引き起こしている」という視点。
2. "completely undermine"
「完全に損なう/根底から覆す」
completely → 「完全に」「徹底的に」
undermine → 「弱体化させる」「損なう」「台無しにする」
例: Constant criticism undermines confidence.(絶え間ない批判は自信を損なう。)
例: The scandal undermined his reputation.(そのスキャンダルは彼の評判を傷つけた。)
📌 この文では、「目標設定のルールが、可能性を大きく制限してしまう」という意味を持つ。
3. "the freedom of possibility."
「可能性の自由」
freedom → 「自由」(ここでは「制約のない状態」)
possibility → 「可能性」(未来に起こりうること、チャンス)
📌 「目標設定が、自由な可能性を制限してしまう」という意味を強調している。
Kirk Hammett, lead guitarist for Metallica, he never had the goal of winning eight Grammys.
メタリカのギタリスト カーク・ハメットには グラミー賞を8回受賞するという目標など ありませんでした
He never had the goal of selling 125 million records, never had the goal of being a rock star.
1億2,500万枚のアルバムを 売り上げるという目標も ロックスターになる目標も ありませんでした
He simply said, and I quote,
彼はシンプルに、こう言いました。引用します。
"I just want to play my guitar a little bit better every day."
「ただ毎日少しずつ ギターをうまく弾けるようになりたい」
Close quote.
引用終わり
See, because with that, there is no end.
ご覧のとおり 終わりなどないのです
A goal, by its definition, it is focused on an ending, which means inherently a goal is limiting.
目標とは 定義からして 終わりに重点を置きます つまり目標には本質的に限界があります
It's not that goals in and of themselves have no value, it's just, what about the damage you have done to yourself, your self-esteem, your self-efficacy, the way in which you view yourself when you look at yourself?
目標それ自体に価値がない ということではありません ただ それが自分自身や自尊心や 自己効力感や 自分と向き合ったときの自分の見方に ダメージを与えたら?
<演者の主張>
I'm not saying don't achieve.
目標を達成するなというわけではなく
I'm saying achieve limitlessly.
制限なく達成せよと言っているのです
I'm saying believe in the reason you were all sitting in here today because you believe in possibility.
申し上げたいのは 皆さんが ここにいる理由を信じていただきたい 可能性を信じているからです
Let go of the captivity of goal-setting and achieve all you actually have to achieve.
「目標設定という束縛を手放し、本当に達成すべきことを成し遂げよう。」
解説:
この文は 「目標設定に縛られず、自由に本当に必要なことを達成しよう」 というメッセージを伝えています。それぞれの部分を詳しく見ていきましょう。
1. "Let go of the captivity of goal-setting"
「目標設定という束縛を手放せ」
Let go of ~ → 「~を手放す」「解き放つ」「解放する」
例: Let go of your fears.(恐れを手放そう。)
例: You need to let go of the past.(過去を手放すべきだ。)
the captivity of goal-setting → 「目標設定という束縛」
captivity は 「囚われの状態」「束縛」 という意味。
goal-setting(目標設定)が、「自由を奪うもの」として表現されている。
📌 つまり、「目標設定に縛られるのをやめよう」というメッセージ。
2. "and achieve all you actually have to achieve."
「そして、本当に達成すべきことを成し遂げよう。」
achieve → 「達成する」「成し遂げる」
all you actually have to achieve → 「あなたが本当に達成すべきすべてのこと」
actually(実際に、本当に)を入れることで、「本当に必要なことだけに集中する」というニュアンスが加わる。
have to(~しなければならない)は、ここでは「本当にやるべきこと」を強調している。
📌 「目標に縛られず、本当に重要なことに集中しよう」という意味が込められている。
The goal that you achieve, it's actually the penalty that you receive for having set that goal in the first place.
「あなたが達成した目標は、実はその目標を最初に設定したことによって受ける罰のようなものなのだ。」
解説:
この文は 「目標を設定することが、逆に自分を縛る結果になる」 という考え方を述べています。特に「目標達成=罰」という逆説的な視点が特徴的です。それぞれの部分を詳しく見ていきましょう。
1. "The goal that you achieve,"
「あなたが達成した目標は、」
The goal that you achieve → 「あなたが達成する目標」
ここでは、「達成した目標」に焦点が当てられている。
📌 ポイント:
一般的には「目標を達成すること=良いこと」と考えられるが、ここではその前提を覆す議論をしている。
2. "it's actually the penalty that you receive"
「それは実は、あなたが受ける罰なのだ。」
it's actually → 「それは実は」(強調)
the penalty that you receive → 「あなたが受ける罰」
penalty は「罰」「ペナルティ」「不利益」という意味。
📌 逆説的な考え:
「目標達成が罰になる」 という逆説的な考えを提示している。
なぜ罰なのか?それは、次の部分(「目標を最初に設定したことが原因」)につながる。
3. "for having set that goal in the first place."
「なぜなら、その目標を最初に設定したことが原因だからだ。」
for ~ → 「~のために」「~が原因で」
having set that goal → 「その目標を設定したこと」(過去の行為を指す)
in the first place → 「そもそも」「最初に」
📌 つまり、「目標を設定したこと自体が、結果として自分を制限し、目標達成が罰のように感じられる」 という主張がされている。
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