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ピーター・マッキンドー: 鳥は本物ではない? 陰謀はどう飛び立つか TED Talkより

とても興味深いスピーチです。

スピーカーのピーター・マッキンドーは、「鳥は本物ではない!鳥はドローンロボっトで、人間を監視しているのだ」という主張を繰り返す陰謀論の新たな論客とみなされました。しかし、実際の彼は?彼の活動の真の目的は?活動の結果、思いがけず見えてきたことは?

いくつかの文章を訳して、以下↓に解説します。

They did this using poisonous toxins dropped from airplanes that was contagious and murdered all of the birds over the course of about 40 years.

「彼らは飛行機から撒かれた伝染性の有毒物質を使用して、約40年かけてすべての鳥を殺しました。」


解説

  1. "They did this"(彼らはこれを行った)

    • 前述の文脈で述べられた何かの行動(鳥の殺害計画など)を指します。

  2. "using poisonous toxins dropped from airplanes"(飛行機から撒かれた有毒な物質を使用して)

    • 「poisonous toxins」は「毒性のある有害物質」を意味し、「dropped from airplanes」は「飛行機から投下された」という描写です。

  3. "that was contagious"(それは伝染性があった)

    • 「contagious(伝染性のある)」は、毒素が一箇所に留まらず、広がる特性を持っていたことを示しています。

  4. "and murdered all of the birds"(すべての鳥を殺した)

    • 「murdered」は通常、人間に対する殺人に使いますが、ここでは誇張的にすべての鳥を意図的に殺したことを強調しています。

  5. "over the course of about 40 years"(約40年かけて)

    • 長期間にわたる計画的な行為を示しています。


ポイント

この文は、陰謀論や風刺的な表現の一部である可能性が高く、極端で非現実的な内容を通じて、特定のテーマを強調する意図があると考えられます。



Now, I know this is not the public understanding of this and may sound absurd, but please just bear with me and keep an open mind and just be respectful, please, as I share this information with you.

「これは一般的な理解とは異なり、ばかげているように聞こえるかもしれないことは分かっていますが、どうか少しお付き合いいただき、広い心で受け止めていただき、敬意をもってこの情報を聞いていただけるとありがたいです。」


解説

この文は、話し手がある種の前置きをすることで、これから述べる内容に対して相手が偏見を持たずに受け入れられるようにする工夫がされています。以下に各フレーズの意図を解説します:

  1. "Now, I know this is not the public understanding of this"

    • 「これは一般的な理解とは異なる」という部分では、話し手が自分の意見や情報が主流の考え方や常識とは異なることを認めています。これにより、相手が驚いたり、反発したりする可能性をあらかじめ和らげようとしています。

  2. "and may sound absurd"

    • 「ばかげているように聞こえるかもしれない」という表現は、自分の意見が一般的には奇抜に感じられる可能性があることを認識しています。この一文によって、話し手は自己認識があることを示し、謙虚な態度を取っています。

  3. "but please just bear with me"

    • 「どうか少しお付き合いいただき」という部分は、相手に対して「私の話を聞くために忍耐を持ってほしい」と依頼しています。

  4. "and keep an open mind"

    • 「広い心で受け止めてください」は、相手に先入観を持たずに話を聞くよう促しています。

  5. "and just be respectful, please"

    • 「敬意をもって接してください」という部分では、相手に対して礼儀正しい態度を求めています。

  6. "as I share this information with you"

    • 「これからこの情報を共有するにあたり」という部分で、話し手が何らかの重要な情報を伝えようとしていることを伝えています。


全体の意図

この文全体は、相手の反応を予測しながらも、自分の意見や情報を誠実に共有したいという意図を示しています。また、相手に理解と寛容を求めることで、円滑なコミュニケーションを目指しています。特に、議論が難しい話題や異なる視点について話すときに使われる丁寧な表現です。



For each bird the government killed, they replaced it with a surveillance drone replica in disguise designed to spy on the American people.

「政府は殺した鳥一羽ごとに、それをアメリカ国民を監視するために設計された偽装した偵察ドローンのレプリカに置き換えました。」


解説

この文は、陰謀論や風刺的な話題の文脈で使われる可能性が高く、事実ではなく架空の話や冗談であることが多いです。以下に各部分の解釈を示します:

  1. "For each bird the government killed"

    • 「政府が殺した鳥一羽ごとに」:架空の話であり、「政府が鳥を殺す」という設定を表現しています。

  2. "they replaced it with a surveillance drone replica in disguise"

    • 「監視用ドローンのレプリカに置き換えた」:鳥に似せて作られたドローンを、目立たないように偽装して使うというアイデアを表現しています。

  3. "designed to spy on the American people"

    • 「アメリカ国民を監視するために設計された」:ドローンが具体的に何のために使われているかを示しており、監視目的であるとされています。


背景と文脈

このフレーズは、「Birds Aren’t Real(鳥は本物ではない)」という有名な風刺的な陰謀論から派生した可能性があります。この陰謀論は、すべての鳥が実際には政府によって設計された監視ドローンであり、国民を監視しているという架空の主張に基づいています。このような主張は通常、社会問題や政府の監視に対する風刺やジョークの一環として作られています。


・・・・そんなわけありませんよね?でも、この文脈、過激な行きすぎた陰謀論にありがちなロジックですね。



It's a smoking gun.

「それが揺るぎない証拠だ。」


使用例と解釈

  1. 法的・捜査的な文脈で

    • "We found the email where he admits to the crime. It's a smoking gun."「彼が犯罪を認めているメールを見つけた。これは決定的な証拠だ。」

  2. 一般的な状況で

    • "This document is a smoking gun proving their involvement in the scandal."「この文書は、彼らがスキャンダルに関与していることを証明する決定的な証拠だ。」


ニュアンス

「smoking gun」は非常に強い言葉で、証拠がそれ以上議論の余地のないほど明白である場合に使われます。そのため、この表現が出てきたときは、状況において非常に重要な証拠が提示されていることを示唆しています。



It's a smoking gun.・・・は、これから使おうっと!!



And there were times I wished I never even learned this.

「そして、このことを知りさえしなければよかったと願った時もありました。」


解説

  1. "there were times I wished"(~と願った時があった)

    • 「時々~と願った」という意味で、話し手が過去にそのような感情を抱いたことを述べています。

  2. "I never even learned this"(これを知りさえしなければ)

    • 「never even」で「知るどころか」という強調のニュアンスがあります。単に知りたくなかったというだけでなく、「そもそも関わりたくもなかった」という感情が暗示されています。

  3. "even"(~さえ)

    • "even" は強調を表し、「~でさえ」「~すら」という意味です。この場合、「知ることさえ」ということで、情報を知ったことがどれほど避けたかったものかを強調しています。


ニュアンス

この文は、話し手が知った情報がとても不快または心に負担を与えるものであったことを示しています。「even」を使うことで、その情報に触れたこと自体がどれほど強烈な経験だったかが強調されています。

・・・要は、「知らない方がよかった!」という表現です。これも使えるなぁ。



It is my moral obligation as one of the few privileged enough to know this, to share it with you, the blind sheep, you know.

「このことを知る特権を持つ数少ない者の一人として、これをあなた方、盲目的な羊たちに伝えるのは、私の道徳的な義務なのです。」


解説

  1. "It is my moral obligation"(私の道徳的な義務です)

    • 話し手が、この行動を倫理的に果たすべき責務として感じていることを強調しています。

  2. "as one of the few privileged enough to know this"(これを知る特権を持つ数少ない者の一人として)

    • 話し手は、特定の情報や真実を知っている少数派であることを主張しています。ここでは、情報にアクセスできる自分の立場を「特権」と表現しています。

  3. "to share it with you"(あなた方にそれを伝えること)

    • 話し手は情報を共有することを目的としています。

  4. "the blind sheep, you know"(盲目的な羊たちであるあなた方に)

    • 「blind sheep」という表現は比喩で、相手が何も考えずに他者に従っている(無知である、または自立的に考えていない)状態を指しています。少し侮蔑的なニュアンスがあります。

  5. "you know"(ね、分かるでしょう)

    • 話し手が相手に語りかけるカジュアルな表現で、強調や親しみを加えています。ただし、文脈によっては皮肉や軽い挑発のトーンも感じられることがあります。


ニュアンス

このフレーズには、話し手が自分の立場を優越的に捉えている様子が含まれており、相手に対してはやや高圧的、または説教的な態度が見られることがあります。「blind sheep」という表現が侮辱的なニュアンスを持つため、話し手の意図や文脈によっては、相手に反発を招く可能性もあります。


・・・「blind sheep」、覚えておきたい表現。



I went city to city, holding rallies, meeting up with our thousands of supporters, growing by the day.

「私は都市から都市へと移動し、集会を開き、何千人もの支持者と会い、日々その数を増やしていきました。」


解説

  1. "I went city to city"(都市から都市へ移動した)

    • 各地を訪れて活動を行ったことを表しています。「city to city」という表現は、広範囲にわたる行動を強調します。

  2. "holding rallies"(集会を開き)

    • 「rallies」は、特定の目的のために人々を集めるイベントや集会を指します。この場合、支持者を募り、メッセージを広める目的があります。

  3. "meeting up with our thousands of supporters"(何千人もの支持者と会う)

    • 話し手が既存の支持者と直接会い、コミュニケーションを取ったことを表しています。数の多さが活動の規模を示しています。

    • "meeting up"

  4. "growing by the day"(日ごとに増加する)

    • 支持者の数が毎日増加していることを強調しています。このフレーズは、運動や活動が成功し、勢いを増していることを示唆します。


ニュアンス

このフレーズは、情熱的な活動や運動の成長を描写する際に使われます。特に、リーダーや主催者が大規模な行動を通じて支持を広げている様子を伝えるための表現です。

・・・彼、ピーターは、「鳥は、我々を監視するドローンロボットだ!」を世間に広めるために熱心に活動したわけです。



Now, the government did take note of what we were doing and they sent some intimidators to try and deter us from our mission.

「政府は私たちがしていることに注目し、私たちの使命を妨害しようとして威圧者たちを送り込んできました。」


解説

  1. "Now, the government, the government did take note"(さて、政府は、政府は注目したのです)

    • 「政府は注目した」という部分で、政府が話し手の活動を認識し、関心を持ったことを強調しています。「the government」と繰り返すことで、焦点を政府に置いています。

  2. "of what we were doing"(私たちがしていたことに)

    • 話し手の行動や活動が、政府の注目を引くものであったことを示しています。具体的な活動内容は文脈に依存します。

  3. "and they sent some intimidators"(威圧者を送り込んだ)

    • 「intimidators(威圧者)」は、恐怖や圧力を使って相手を萎縮させようとする人々を指します。ここでは、政府が妨害のためにそうした人々を派遣したと主張しています。

  4. "to try and deter us from our mission"(私たちの使命を妨害しようとした)

    • 「deter(妨害する)」は、脅迫や圧力をかけて誰かの行動を阻止しようとする行為を指します。この場合、話し手の使命(mission)が具体的な運動や活動を指しています。


ニュアンス

このフレーズは、話し手が「政府に圧力を受ける立場」にあると述べることで、自分たちの行動の重要性や正当性を強調している可能性があります。同時に、政府が対抗していることを強調することで、対立構造を浮き彫りにしています。


・・・ついに、ピーターたちの活動に政府が注目し始めました。



I do not actually believe that birds are robots.

実は私は 鳥がロボットだとは思っていません。

・・・実は、ピーターたちの活動(「鳥は本物じゃない(ロボットだ)!」ムーヴメント)は、フェイクだったのです。



16、And everyone else in this picture is also in on the bit.

「そして、この写真に写っている他の人たちも、その冗談(または演技)に参加しています。」


解説

  1. "everyone else in this picture"(この写真に写っている他の全員)

    • 写真に写っている話し手以外の全員を指しています。

  2. "is also in on"(~にも加わっている/一枚噛んでいる)

    • 「in on」というフレーズは、計画、ジョーク、秘密などに関与している、または参加していることを意味します。

    • "in on the bit" の場合、「bit」は冗談やスケッチコメディ、もしくは設定された演技のことを指しています。

  3. "the bit"(冗談/演技/設定)

    • 「bit」は、特にコメディやジョーク、またはふざけた行動を指す非公式な表現です。ここでは、写真の中で何かユーモラスまたは計画的な行動が行われていることを暗示しています。


ニュアンス

このフレーズは、話し手が「その場にいる全員が同じ冗談や設定を共有している」という状況を指します。特に、意図的に演出された状況や内輪のジョークを表現する場合に使われることが多いです。


・・・動画に写っている人たちもやらせでした。



Our goal was to convince the public that our satirical movement was a real one.

私たちの目的は 私たちの風刺めいた運動は本物だと 人々に信じ込ませること。


・・・つまり、壮大な実験だったわけです。「人々がどれだけ容易に陰謀論を信じてしまうのか」についての。



After just one summer holding rallies like this, it became nationally syndicated news on tons of local news stations that we were a real movement that had been around for 50 years.

こうしたデモをひと夏行うと その報道は全国網に乗って 多数の地方メディアに配信され 私たちは50年間活動する 本物の運動団体ということになりました
「syndicated news」は、ニュースが複数のメディアに配信される仕組みを指します。この場合、地方ニュース局が全国規模で同じ内容のニュースを報道したことを意味します。


・・・フェイクニュースは、新たなフェイクを産むのかもしれません。



We'd accomplished what we came there to do.

「私たちがそこに来た目的を達成しました。」


解説

  1. "One,"(一つ目の理由は)

    • 話し手が理由を挙げる際に使うフレーズです。「One」と言うことで、「理由を順番に説明する」ことを示唆しています。

  2. "because we'd accomplished"(なぜなら、私たちは達成したから)

    • 「we'd accomplished」は「we had accomplished」の省略形で、過去完了形です。すでにその行動が完了していることを表しています。

  3. "what we came there to do"(私たちがそこに来た目的を)

    • 「私たちがそこで行うべきだったこと」「達成しようとしていた目標」を指しています。この部分で、行動の目的を暗示しています。


ニュアンス

このフレーズは、具体的な行動の結果や、目的が達成された事実を強調する際に使われます。さらに、「One」としてリスト形式の一部であることを示唆しているので、これに続いて他の理由が述べられる可能性があります。


・・・異界陰謀論的な主張が広まりやすいかが明らかになることが、彼らの目的でした。



During the years in character, I used the same cadence, logic and arguments as those I grew up around, just with a different theory swapped in.

「キャラクターを演じていた数年間、私は育った環境で見聞きしてきたのと同じ調子や論理、主張を使いました。ただし、理論だけは別のものに置き換えていました。」


解説

  1. "During the years in character"(キャラクターを演じていた数年間)

    • 話し手が特定のキャラクター(ここでは陰謀論者など)を演じ続けていた期間を指しています。

  2. "I used the same cadence, logic and arguments"(同じ調子、論理、主張を使いました)

    • "cadence"(調子): 話し方やリズム、言葉のトーンのことを指します。

    • "logic"(論理): 議論の進め方や推論の方法を意味します。

    • "arguments"(主張): 自分の意見を証明するための論点や理由を指します。

    • 話し手は、これらを以前の経験からそのまま持ち込んで使っています。

  3. "as those I grew up around"(自分が育った環境で見聞きしてきたものと同じように)

    • 話し手が子供の頃から慣れ親しんでいた環境(家族やコミュニティ)で耳にした論理や主張を指しています。

  4. "just with a different theory swapped in"(ただし、理論だけは別のものに置き換えて)

    • 「swap in」は「入れ替える」「交換する」という意味で、主張の基になる理論だけを別のものに差し替えたことを表しています。


ニュアンス

この文は、話し手が「キャラクターを演じる」ことで、自分の育った環境から得た方法論や話し方を活用しつつ、その土台となる理論だけを変更したことを示しています。このような表現は、皮肉や風刺的な文脈で用いられることが多く、「演じる」ことが単なる模倣や応用であることを暗示しています。



・・・ピーターは、アンカーソー州の郊外の非常に保守的な地域で生まれ育ちました。その保守的な人々の主張の仕方を、取り入れて、今回の実感をしたのです。



I'd often be out there, cowboy hat on, handing out fliers that said things like, "If it flies, it's spies."

私はよくカウボーイ帽を被り こんなチラシを配っていました—
"I'd often be out there" は、「私はよくそこに出かけていた」
"If it flies, it's spies."「飛ぶものはスパイだ」



And during these times, as I'm handing out flyers and talking with people, there were hundreds, maybe thousands of instances over the years where strangers would approach me.

私がチラシを配って 人々と話していると 何年も経つと 何百 何千という機会に 見知らぬ人たちが自ら 私に近づいて来るようになりました。


You know, they'd see me in public and I'd see them notice me.

ほら、彼らは公共の場で私を見かけ、そして私も、彼らが私に気付くのを目にしていました。


And walk up to me with complete disdain on their face.

彼らは 完全に軽蔑の表情を浮かべて 近づいてきました。
"Disdain" は名詞または動詞で、「軽蔑」「見下すこと」



And time and time again, they'd come up to me, look me right in the eyes, just as close as I am to you right here, and they would tell me how stupid I am.

「何度も何度も、彼らは私のところにやってきて、私の目をじっと見つめ、ここで私とあなたがこれだけ近いのと同じくらい近くで、私がどれほど愚かかを伝えてきました。」


解説

  1. "And time and time again"(何度も何度も)

    • 「繰り返し起こる」という意味で、彼らが何度も同じ行動をしていることを強調しています。

  2. "they'd come up to me"(彼らは私のところにやって来て)

    • 「they'd」は「they would」の短縮形で、過去の習慣的な行動を表します。

  3. "look me right in the eyes"(私の目をじっと見つめて)

    • 「right in the eyes」とすることで、まっすぐ目を見つめる直接的で真剣な態度を強調しています。

  4. "just as close as I am to you right here"(ここで私とあなたがこれほど近いのと同じくらい近くで)

    • 会話の相手に、自分たちの距離感を例として引き合いに出し、どれほど近い位置でその行動が行われたかを説明しています。

  5. "they would tell me how stupid I am"(私がどれほど愚かかを伝える)

    • 「stupid」は、相手が話し手を見下し、軽蔑していることを示しています。彼らが直接的に批判を伝えたことを表現しています。


ニュアンス

このフレーズは、話し手が何度も批判や侮辱を受けた経験を、強調して語っています。「look me right in the eyes」や「just as close as I am to you right here」といった表現で、侮辱がどれだけ直接的で個人的だったかを印象的に描写しています。


・・・近寄ってくる人たちは、ピーターたちを軽蔑しました。



My out-of-character self may interpret these interactions as a funny response to someone that fell for the comedy project, but instead I felt the emotions of the character.

「キャラクターを演じていない本来の私は、これらのやり取りを『コメディ企画に引っかかった人への面白い反応』として解釈するかもしれませんが、実際にはそのキャラクターの感情を感じていました。」


解説

  1. "My out-of-character self"(キャラクターを演じていない本来の私)

    • 「キャラクター」から抜け出した状態、つまり、演技ではなく自分自身としての視点を指します。

  2. "may interpret these interactions"(これらのやり取りを解釈するかもしれない)

    • 他者とのやり取りや経験をどう捉えるかについて述べています。

  3. "as a funny response to someone that fell for the comedy project"(コメディ企画に引っかかった人への面白い反応として)

    • 「fell for」は「~に引っかかる」という意味で、ここでは冗談やコメディとして作られた企画に真剣に反応してしまった人を指しています。

    • 「funny response」として、これを面白いと捉える可能性を示唆しています。

  4. "but instead I felt the emotions of the character"(しかし実際にはそのキャラクターの感情を感じていた)

    • 話し手は、その場で演じているキャラクターの感情に入り込み、体験していることを表しています。これは、演技が話し手の心理や感情に影響を与えたことを示しています。


ニュアンス

この文は、話し手がキャラクターを演じることで、自分自身の感情とキャラクターの感情の間に微妙な混乱が生じていることを示しています。本来であれば冗談として受け取るべき場面でも、キャラクターに感情移入してしまうことで、より深刻に感じてしまった状況が描かれています。



I felt emboldened and I felt sad and angry.

「私は勇気づけられ、そして悲しさと怒りも感じました。」


解説

  1. "I felt emboldened"(私は勇気づけられた)

    • 何らかの出来事や状況がきっかけで、自信や大胆さを感じたことを意味します。

  2. "I felt sad and angry"(悲しくもあり怒りも感じた)

    • 「sad」と「angry」を並列で使用することで、2つの異なる感情が同時に存在していることを強調しています。

  3. 感情のコントラスト

    • 勇気を感じる(ポジティブ)と、悲しみや怒り(ネガティブ)が同時に存在することで、複雑な心理状態が描かれています。

    • 例えば、悲しみや怒りが行動の動機となり、それが勇気や大胆さに繋がった状況を暗示しているかもしれません。


ニュアンス

このフレーズは、ポジティブな感情(勇気づけられる)とネガティブな感情(悲しみや怒り)が同時に存在する、非常に人間的で深い感情の葛藤を表しています。特に、何か大きな社会的問題や個人的な困難に直面しているときに使われることが多いです。



They instantly condemned me, judged me and othered me.

ろくに考えもせず 人を非難し 決めつけ 疎外するのだと。


・・・ピーターは、この運動を通じて、実は陰謀論を主張する人たちが、どのようなことを感じているのかに気付いたのです。



And in those moments when those people were talking to me, they could not have been more ineffective at what I would assume they really want.

「そして、あの人たちが私に話しかけていたその瞬間、彼らが本当に望んでいたと思われることに対して、これ以上効果的でないことはあり得ませんでした。」


解説

  1. "And in those moments"(そして、その瞬間に)

    • 話し手が特定の出来事や会話の場面を指しています。

  2. "when those people were talking to me"(その人たちが私に話しかけていたとき)

    • 話しかけている「その人たち」は、具体的には文脈次第で抗議者や批判者などを指す可能性があります。

  3. "they could not have been more ineffective"(彼らはこれ以上効果がないことはなかった)

    • 「could not have been more ineffective」という強調表現で、「効果がないにもほどがある」というニュアンスを示しています。非常に無駄だった、または目的を達成できなかったことを強調しています。

  4. "at what I would assume they really want"(彼らが本当に望んでいたと思われることにおいて)

    • 話し手が相手の目的や意図を推測していることを示しています。ただし、実際の相手の行動がその目的に適していなかったと指摘しています。


ニュアンス

このフレーズは、相手の行動が自分の推測する彼らの目的や目標を達成するのに全く効果的でなかったことを強調しています。特に、話し手が「彼らが何をしたかったのかは想像できるが、そのやり方は完全に間違っていた」と感じている皮肉なトーンを含んでいます。


・・・いくら相手がおかしなことを言っていても、彼らを馬鹿にし阻害するのであれば、相手を説得することができないばかりか、彼らをとり過激化させてしまいます。



If our goal is to live in a shared reality with our neighbors, what if our current approach isn't bringing us any closer to that?

「もし私たちの目標が、隣人と共有された現実の中で生きることだとしたら、現在のアプローチがその目標に近づけていないとしたらどうするのでしょうか?」


解説

  1. "If our goal is to live in a shared reality with our neighbors"(もし私たちの目標が隣人と共有された現実の中で生きることなら)

    • 「shared reality(共有された現実)」は、人々が互いに共通の理解や価値観を持つことを指します。「neighbors(隣人)」は文字通りの隣人だけでなく、社会やコミュニティの他者を指す場合もあります。

  2. "what if our current approach"(もし現在のアプローチが~なら)

    • 「current approach(現在のやり方)」は、問題を解決したり目標を達成するための現在の方法や態度を指します。

  3. "isn't bringing us any closer to that"(それに一歩も近づけていないとしたら)

    • 現在の方法が効果的でなく、目標達成に役立っていない可能性を示唆しています。

  4. 疑問の形

    • 「what if ~?」は、「もし~だとしたらどうなるか?」という仮定や提案を表し、状況や戦略を再考する必要性を暗示しています。


ニュアンス

この文は、現在の戦略やアプローチが期待される結果をもたらしていない可能性について疑問を投げかけています。特に、「他者と共通の現実を共有する」という理想に対して、現状の行動がその達成を妨げているかもしれないという懸念を示しています。


・・・ここは、」重要な指摘です。



What if by talking to conspiracy theorists like they're ignorant and stupid, we're actually pushing them farther away from the truth that we want them to see?

「もし陰謀論者に対して無知で愚かだと思って接することで、実際には私たちが彼らに見てほしい真実からさらに遠ざけてしまっているとしたらどうするのでしょうか?」


解説

  1. "What if"(もし~だとしたらどうする?)

    • 仮定を提示して、現状のアプローチや行動について再考を促す表現です。

  2. "by talking to conspiracy theorists"(陰謀論者に話しかけることで)

    • 陰謀論を信じている人々との対話の仕方に焦点を当てています。

  3. "like they're ignorant and stupid"(彼らを無知で愚かだと思うような接し方で)

    • 相手を見下した態度で接することを指しています。こうした態度が、否定的な影響を与える可能性があることを暗示しています。

  4. "we're actually pushing them farther away"(実際には彼らをさらに遠ざけている)

    • この「遠ざける」とは、対話の目的である「真実への気付き」から遠ざけることを意味します。

  5. "from the truth that we want them to see"(私たちが彼らに見てほしい真実から)

    • 対話の目的は、相手に「真実」を理解させることですが、その目的が達成できていないどころか、逆効果になっている可能性を指摘しています。


ニュアンス

このフレーズは、陰謀論者との接し方について批判的に考えることを促しています。「相手を見下した態度」は本来の目標(真実を共有すること)に逆効果であるかもしれない、という懸念を表しています。話し方や態度の重要性を強調し、建設的なコミュニケーションの必要性を示唆しています。


・・・相手を軽蔑することは、相手をより過激化させてしまうのです。



And most importantly, you’ll feel othered, which may lead you to look for safety in those who are like-minded to do what they have been doing for you.

「そして最も重要なのは、あなたが『仲間外れにされている』と感じるようになり、それが同じ考えを持つ人たちの中に安全を求めるきっかけになるかもしれない。そして、彼らがこれまであなたのためにしてきたことを続けるようになるかもしれない。」


解説

  1. "you’ll feel othered"(仲間外れにされていると感じる)

    • "Othered" は、社会的に「他者」として扱われ、グループやコミュニティから排除されていると感じることを指します。この表現は、疎外感や孤立感を強調しています。

  2. "which may lead you to look for safety"(それが安全を求めるきっかけになるかもしれない)

    • 疎外感が「自分を理解し、受け入れてくれる安全な場所」を求める行動につながることを示唆しています。

  3. "in those who are like-minded"(同じ考えを持つ人たちの中で)

    • 「like-minded」とは、同じ価値観や意見を持つ人々のことです。話し手は、同じ考えを共有するコミュニティの中に身を置くことで安心感を得ようとする心理を指摘しています。

  4. "to do what they have been doing for you"(彼らがこれまであなたのためにしてきたことを続けるために)

    • ここで「they」とは、同じ考えを持つコミュニティの人々を指します。彼らがこれまでのように支援や安心感を提供し続けることを示唆しています。


ニュアンス

このフレーズは、「疎外感」が個人を孤立させ、その結果、特定のグループやコミュニティに深く依存するようになる可能性を示唆しています。特に、対立や分断が進む状況で、疎外された人々が同調するグループに引き寄せられるメカニズムを説明しています。


・・・もし、誰かから馬鹿にされたら、それは、同じ考えを持つ人たちの中に安全を求めるきっかけとなり得ます。



Instead of sitting in collective bewilderment and frustration about how these people could believe these things, these crazies, what if we first looked under the hood and thought about what made them vulnerable to this information in the first place?

「なぜこれらの人々がそんなことを信じられるのか、彼らを『狂気じみた人々』とみなし困惑し、苛立つのをやめて、まずはその背後を見て、そもそも彼らがこの情報に対してどうして脆弱になったのかを考えてみてはどうでしょう?」


解説

  1. "Instead of sitting in collective bewilderment and frustration"

    • 「みんなで困惑し苛立つ代わりに」という意味です。「bewilderment(困惑)」と「frustration(苛立ち)」は、何かを理解できない、または納得できない気持ちを表しています。

  2. "about how these people could believe these things, these crazies"

    • 「これらの人々がどうしてそんなことを信じられるのか、これらの『狂気じみた人々』について」という意味です。「these crazies」という表現は、相手を否定的に表現しているが、その見方を再考すべきだという文脈にあります。

  3. "what if we first looked under the hood"

    • 「まずはその裏側を見てみてはどうでしょう?」という比喩的な表現です。「look under the hood(ボンネットの下を見る)」は、物事の表面的な部分だけでなく、その背後にある仕組みや理由を探ることを意味します。

  4. "and thought about what made them vulnerable to this information in the first place"

    • 「そもそも彼らがこの情報に対してどうして脆弱になったのかを考えてみては」という部分です。「vulnerable」は「影響を受けやすい」「弱い」という意味で、相手がどのような状況や背景でその情報を信じるようになったのかを考えることを提案しています。


ニュアンス

この文は、陰謀論や疑わしい情報を信じてしまう人々について、表面的な批判にとどまらず、彼らの背景や心理的な脆弱性に目を向ける必要性を強調しています。冷静な分析と共感を持つアプローチを提案する文脈で使われることが多いです。


・・・怪しげに見える過激で行きすぎた陰謀論を主張する人たちにも、理由があるのです。その理由に目を向けることが大切です。



Instead, we can do the harder work of looking into what is fueling the need for an alternate truth.

「その代わりに、なぜ人々が『別の真実』を必要としているのか、その背景にある要因を調べるという、より困難な作業に取り組むことができます。」


解説

  1. "Instead"(その代わりに)

    • これまで述べた単純な批判や表面的な対処ではなく、別のアプローチを提案しています。

  2. "we can do the harder work"(より困難な作業に取り組むことができる)

    • ここでは、「簡単な解決策」ではなく、時間や努力が必要な「難しい作業」を強調しています。

  3. "looking into what is fueling"(何が引き金になっているのかを調べる)

    • 「look into」は「調べる」「深く探る」という意味。「fueling」は「駆り立てる」「引き起こす」ことを指し、人々が特定の信念や行動に至る原因や動機を示しています。

  4. "the need for an alternate truth"(別の真実を必要とする理由)

    • 「alternate truth(別の真実)」は、主流の見解や一般的な真実とは異なる、独自の信念や解釈を指します。この部分では、なぜ人々がこうした「別の真実」に引き寄せられるのか、その心理的・社会的な背景を問いかけています。


ニュアンス

この文は、単に陰謀論や誤解を批判するのではなく、その背景にある要因(社会的な孤立、不安、自己認識の欠如など)を探ることの重要性を強調しています。話し手は、表面的なアプローチではなく、より深い理解を求めています。


・・・困難かもしれないけれど、過度な行きすぎた陰謀論を主張する人たちを軽蔑したり排除したりするのではなく、その背景や心理に目をむけることができるのではないか?


Not only would this lend us more empathy for those who think differently than us, but I really think this might be the only actually productive means, productive means, of moving toward the shared reality that we all want to live in.

「これは、私たちとは異なる考えを持つ人々への共感を高めるだけでなく、私たち全員が望む共有された現実へと進むための、実際に効果的な唯一の方法かもしれないと私は本当に思います。」


解説

  1. "Not only would this lend us more empathy"(これは共感を高めるだけでなく)

    • 「lend us empathy」は「私たちに共感を与える」という意味です。ここでは、異なる意見を持つ人々への理解や思いやりを増やすことを指しています。

  2. "for those who think differently than us"(私たちとは異なる考えを持つ人々に対して)

    • 自分たちと異なる視点や信念を持つ人々への共感を意味します。

  3. "but I really think"(しかし私は本当に思う)

    • 自分の意見を強調する表現で、「本当に重要なこと」を述べる際に使います。

  4. "this might be the only actually productive means"(これが唯一の実際に効果的な方法かもしれない)

    • 「productive means」は「生産的な手段」「実際に成果をもたらす方法」を意味します。ここでは、他者との共通の現実を築くための具体的で有効な手段を指しています。

  5. "of moving toward the shared reality that we all want to live in"(私たち全員が望む共有された現実へと進むための)

    • 「shared reality(共有された現実)」は、人々が共通の理解や価値観を持つことを指します。「moving toward」は、そこに近づいていくプロセスを表します。


ニュアンス

このフレーズは、「異なる意見を持つ人々への共感を高めること」が重要であり、それが私たち全員が目指す「共有された現実」を築くための最も効果的な方法であるという主張をしています。話し手は、この方法が唯一の前向きな解決策であると強調しています。


・・・違いをやっつけるのではなく、その違った主張が明かな間違いだったとしても、そうした主張に頼らざるを得なかった状況や心理に目を向けましょう。それが有効な方法なのではないかという主張です。相手の窓から世界を見たら、根本の部分では理解し合えるかもしれません。アウトプットである主張が異なっていても・・・・


*ドローン・鳥ロボットのイメージでChatGPTさんに描いてもらいました。



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