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【社会】人口減少の中、「お互いが最も利益を得られる状態」とは?ナッシュ均衡と利他について

日本の人口は減っています。2100年には6000万〜4000万人になるとも言われています。また、世界の人口も今世紀中にピークを迎えるという説もあります。

その中で、今までのような、競争原理のもと勝者と敗者を作ってしまうような格差社会は成り立たないと思っています。

「お互いが最も利益を得られる状態」を目指していく必要があると、僕は考えています。そして、最も早く人口減少を迎えた日本は、世界のモデルケースになり得ると思っています。

「お互いが最も利益を得られる状態」を実現するためには、数学者のジョン・ナッシュによる「ナッシュ均衡」がヒントになるのではないでしょうか?

まず、ナッシュ均衡について、ChatGPT先生のお力を借りて、解説しましょう。

数学者ジョン・ナッシュがノーベル経済学賞を受賞した「ナッシュ均衡」と呼ばれる理論は、経済学に大きな影響を与えました。ナッシュ均衡は、ゲーム理論という分野で、複数の人やプレイヤーが参加する状況(たとえば、ビジネスの競争や交渉など)で、どのように決定が行われるかを説明するものです。

ナッシュ均衡とは

ナッシュ均衡とは、ある状況で、すべての参加者が最適な選択をしたとき、誰も自分の戦略を一方的に変更するメリットがなくなる状態を向きます。 「変えないなら、自分も戦略を変えない方が良い」と思われる状況です。・・・わかりにくいので、有名な「囚人のジレンマ」で説明しましょう。

例:囚人のジレンマ

ナッシュ均衡をわかりやすく説明するために、「囚人のジレンマ」という有名な例を使います。

  • 二人の囚人が捕まっており、それぞれが「黙秘」するか「自白」かの選択を迫られます。

  • お互いが黙秘すれば、軽い罪で済みますが、片方だけが自白なら、その人は無罪放となり、相手は重罪に処されます。

  • もし両方が自白の場合、二人とも中程度の刑を受けます。

この場合、二人が最適な選択をする(どちらも自白を選ぶ)と、「黙秘するよりも自白の方が良い」という結果に至ります。これが「ナッシュ均衡」の一例です。

意義

ナッシュ均衡の考え方は、経済、政治、軍事戦略、ビジネスの競争など、あらゆる場面に応用できるため、経済学や社会科学にとって極めて重要な理論となりました。に考え最適な戦略を選んだ結果、どのような均衡が形成されるか理解することが可能となり、現実の意思決定や市場行動の予測に大きく役立っています。

ナッシュは、この理論的な子供たちが合理的に意思決定を行った場合の行動パターンを数学的に説明し、その応用の広さでノーベル経済学賞を受賞しました。


そこで、ChatGPTさんに質問してみました。

Q1:人口が減少していく国においてナッシュ均衡の考え方を応用したら、全体の利益が上がりますか?あるいは、全体が幸せになりますか?
例えば、一部の「勝ち組」が利己全体的に利益を追求したら、「負け組」が悲惨な状態になり、全体の利益は少なくなるでしょう。もし「負け組」からの反乱があれば、最悪の場合内線状態になるかもしれません。全体が幸せに生きるためには、「お互いが最も利益を得られる状態」になるには、どうしたらいいのでしょうか?


A1:人口が減少している国で、全体の利益を高め、全体が幸せに生きるためには、ナッシュ均衡の考え方を工夫して、お互いの利害が調和する戦略を見つける必要があります。
各人が利己的な行動を取り続けるだけでは、全体の利益が最大化されることは限りません。格差が広がり、「勝ち組」と「負け組」の分断が起こり、不安定な社会になるでしょう。この問題に対処するための具体的な方法をいくつか考えてみましょう。

1.協力のための「強制的なルール」設定

政府や社会がルールを決め、競争によって不利益を被る層を守るような仕組みが必要である。そのため、公共政策として富の再配分を行い、福祉の充実を図ることが重要です。ナッシュ均衡においても、競争が続く環境では、社会全体が、反乱や不満を極力抑えつつ、誰もが安定的に生活できる仕組みが理想的です。

例えば、北欧諸国の福祉制度は、高い税金と引き換えに、全体の社会的な幸福度を高める一例です。 皆が納得できる福祉や公共サービスを提供することで、ナッシュ均衡に近い状態(多くの人が変化を起こさない安定した状態)を目指しています。

2. 「利他的な選択肢」に価値を出す文化

個人が他の人や社会全体の利益を考慮した選択を行う

日本の企業では「共生」を考えた取り組みを行うケースが増えています。地域社会や地元経済に貢献することで、企業の向上や信頼の獲得を目指し、これが消費者からの支援につながることが期待されています。

3. 公共財

公共の利益が最優先される公共財や社会インフラの充実も、ナッシュ均衡を安定化させるために重要です。人口が減少する地域では、住民の生活環境がうまくなりやすいため、公共のインフラやサービスこれらは短期的には負担に見えることもありますが、長期的には社会全体の幸福を支える基盤となります。

人口が減少している地域の公共交通機関の維持や、地域振興による雇用創出は、住民の生活を支え、地域社会の安定を守るために必要です。社会の幸福度を維持するために、地方自治体が積極的に取り組み、公共財を提供することで、ナッシュ均衡が維持され、安定した地域が育まれます。

まとめ

ナッシュ均衡を社会に応用するために、利己的な利益追求の枠を超えて、共存や共生を行うための協調的な戦略を見つけることが大切です。これには、福祉制度の強化、利他的な文化の醸成、公共財の整備などが含まれ、全体が満足する安定状態を目指して、皆調和することが道を歩むことが必要です。

向後の妄想

「累進現金制度」を採用することが一つのやり方かなと思います。経済的に余裕のある人が少し多めに配当し、その分を低い獲得者層や弱者への支援や整備に振り向ける仕組みが成立しこれにより、全体的な社会の安定と幸福度が向上し、経済不安や貧困問題による社会不安を最大限に高める効果が期待されます。
高額所得者から多めに税金をとり、パブリックサービスに充てることで、社会全体の幸福度を向上させるという考え方です。


Q2:国公立大学の無償化などは、ナッシュ均衡を安定化させますか?

A2:はい、国公立大学の無償化は、ナッシュ均衡を安定化させる要素として非常に有効です。無償化により、教育の場が経済的な理由で制限されず、多くの人が学びの場にアクセスし無理なく、社会全体に大きな利益をもたらします。

向後の妄想

私立も無償化しろ!という意見も出るかもしれませんね。いっそのこと全部国立にしちゃえばいいのに・・・なんて思います。


Q3:今の日本の官庁・企業の大卒一括採用は、ナッシュ均衡の観点からは、非常に不合理に思われます。大卒後様々な経験をした後就職しようとする人、社会人として働いた後勉強しなおした人など、何歳になっても努力した人は拾い上げ、いつでもやり直しのきく社会にいたら、ナッシュ均衡の観点から好ましいのではないかと思いますが、いかがでしょうか?

A3:おっしゃる通り、年齢に縛られず努力した人を拾い上げる「でもやり直しのきく社会」にすることは、ナッシュ均衡の観点からも非常に好ましいアプローチです。 現状の日本の大卒一括採用は、いつでも長期的な均衡を見据えた合理的な選択肢とは言い難く、ある程度の年齢や新卒の肩書きによって機会が制限されてしまうため、個人や社会全体の潜在的な利益を損なっている可能性が高いです。柔軟な採用制度や再チャレンジの機会を増やすことで、全体の利益が増大するナッシュ均衡を形成できます。

1.多様なキャリアの挑戦と評価

ナッシュ均衡の見方では、全体の利益が最大化される選択肢が社会に受け入れられ、個人が変化を望まない安定的な状態が好ましいとされます。社会全体が、年齢やキャリアに縛られず、個人の実力や経験を評価する採用システムを持つことで、より多くの人が自分のスキルに適したキャリアを築くことができるため、個人も企業も最適な結果を得やすくなります。

例えば、企業が「新卒」にこだわらず、キャリア途中での採用を積極的に行うことで、社会人として培った経験や知識を持つ人材が多様なタイミングで組織に参加できるようになります。これにより、企業も労働市場も、より柔軟で効率的な均衡状態に向かう可能性があります。

2.学び直し・キャリアチェンジ支援の充実

学びややり直しキャリアチェンジが当たり前になれば、社会人経験を持った人や再チャレンジを望む人がより多くの選択肢を得ることができます。
「一度キャリアから離れたら復帰が難しい」という問題が解決されるため、年齢に関係なく努力を重ねた人間が社会での成功を目指しやすくなる。この柔軟な社会環境は、ナッシュ均衡の視点からこれも合理的で、全体の幸福度や生産性が向上する可能性が十分あります。

3.新卒一括採用のポイントと非効率性

現状の新規一括採用は、限られたタイミングでの「一発勝負」になりがちで、優秀な人材が採用されず、力を発揮できないこともあるでしょう。また、企業にとっても、この制度に依存することで優秀な人材を失う可能性があり、長期的な人材の最適配置の観点から、新卒一括採用のシステムは非効率です。

まとめ

年齢やキャリア初期に限定しない採用制度と学び直し支援は、社会全体の幸福や生産性の向上に努め、ナッシュ均衡を安定化させるための合理的な戦略です。努力が報われる社会では、全体が調和し、誰もが最適な選択を見つけやすい、安定した均衡状態に近づきやすくなると言えます。

向後の妄想

新卒一括採用なんて辞めたらいい。そりてリクルートスーツも。


Q4:犯罪を犯した人にも、もっとやり直し社会に積極的に参加してもらうシステムができれば、ナッシュ均衡の観点から好ましいのではないかと思いますが、いかがでしょうか?


A4:犯罪を犯した人にもやり直しの機会を積極的に提供するシステムは、ナッシュ均衡の観点からも非常に有効で好ましいアプローチです。リスクが減少し、全体として社会が安定化し、自分にとっての利益が増大する可能性があります。以下のような視点から、その理由を見てみましょう。

1.再犯リスクの軽減と社会の安定

犯罪を犯した人が社会で再び居場所を見つけられない場合、再び犯罪に走る可能性があります。やり直しの機会が十分に提供されている社会では、過去に犯罪を犯した人が再び安定した生活を築くことができるため、再犯リスクが軽減し、社会全体の安定が守られやすくなります。

2.更生と社会復帰プログラムの充実

犯罪を犯した人が社会復帰するためには、スキルアップのためのトレーニングの機会や就労の機会が必要です。リハビリテーション、教育、職業訓練プログラムなどを充実させ、社会に再び貢献できるようなスキルを提供することが大切です。

3.偏見の解消と社会の包含性

犯罪者に対する偏見が解消され、社会に受け入れることができるシステムが実現すれば、彼らも社会に再び参加できる喜びを感じ再版防止にもつながるかもしれません。

4.経済的コストの削減

犯罪を繰り返す人が困ると、刑務所や法執行にかかる費用が削減されます。更生支援や教育支援などへの投資は短期的な負担になりますが、長期的には再犯することが軽減されることで社会的なコストが軽減されるでしょう。

まとめ

犯罪を犯した人にやり直しの機会を提供することは、全体の利益を高め、安定したナッシュ均衡を形成するために有効です。社会全体が寛容なシステムを持つことで、再犯を抑制するし、犯罪者自身も社会の中で機能しやすくなり、結果として全体の安定と幸福度の向上が期待されます。

向後の妄想

これは理想ですが、実現までには様々なハードルがあり、実現するまでには相当の時間がかかるでしょう。北欧のシステムが参考になるかもしれません。


Q5:日本では、不登校・ひきこもりがものすごい勢いで増えています。彼らをサポオートするシステムが充実したらいいと思うのですが?


A5:不登校やひきこもりが増えている日本社会において、彼らが社会参加するまで社会が支援を行うことは、ナッシュ均衡の観点から非常に有効で好ましいアプローチです。長期的には社会全体の安定と幸福度の向上に寄与することになるでしょう。

1.孤立化から脱するための社会的支援

不登校やひきこもりが多いと、その個人だけでなく家族や地域社会に負担がかかり、最終的には社会全体に影響があります。彼らが社会復帰に向けた支援を受けることで、社会の一員としての自信と居場所を見つけられるため、ナッシュ均衡の観点からも安定が図られます。

2.孤独を癒し、幸福度を向上させる

不登校やひきこもりの状態にいる人は、孤独感や疎外感を抱えていることが多く、これが精神的な健康にも影響を与えます。孤独を癒し、幸福度を上げるための支援が必要でしょう。

3.長期的には経済的・社会的な利益が見込まれる

不登校やひきこもり状態の人たちが社会復帰すれば、長期的には、経済的・社会的利益が見込まれます。

まとめ

不登校やひきこもりの人々が社会参加できるまで支援することは、ナッシュ均衡の視点から非常に有益であり、短期的にはコストがかかるもの、長期的には社会全体の安定と幸福度の向上にこのような含むような支援は、個人が自分のペースで社会と関わることを可能にし、結果的に社会全体に利益をもたらし安定した均衡をもたらします。

向後の妄想

早く手を打たないと、大変なことになってしまうのではないかと思います。サポート校が増えているのはいい傾向だと思います。


Q6:国民全体が、ナッシュ均衡的視点から「お互いが最も利益を得られる状態」になるために、AIとロボットなどどのように活用したら良いでしょうか?

A6:国民全体がナッシュ均衡的観点から「お互いが最も利益を得られる状態」になるために、AIとロボットを活用することは非常に効果的です。AIとロボットを活用することで、個人や企業が利己的な利益を追求しながらも、社会全体の幸福度や生産性を高めることが可能になるからです。以下のような活用方法が考えられます。

1.労働力不足の解消と多様な働き方の支援

人口減少が進む中、AIとロボットを導入することで、労働力不足を補い、年齢や体力に沿って働ける環境を整えることができます。例えば、介護や物流といった労働集中型の仕事にロボットを導入することで、肉体的な負担を軽減し、高齢者や女性、さらには体力に自信がない人でも参加しやすくなります。

これにより、個人は自分の能力とニーズに合った働き方を選択し、社会全体の労働力不足も緩和されます。 これは、個人が取り組むために最適な状態(ナッシュ均衡)を形成するために役立つでしょう。

2.教育・訓練の支援によるスキルアップ

AIを教育や訓練に活用することで、年齢やキャリアに関係なく、必要なスキルを効率的に学べる環境を提供できます。例えば、AIを活用した個別指導や職業訓練プログラムは、ある程度の習熟度や学習ペースに合わせた内容を提供できるため、キャリアアップや再チャレンジがしやすくなります。

これが教育の質の向上により、国民全体のスキルレベルが上昇し、個人の能力が社会で最大限に活用されるため、全体の利益が増大しやすくなり、安定したナッシュ均衡を形成する一助となります。

3.効率的な公共サービスの提供

AIを行政や公共サービスに導入することで、住民サービスが効率化され、迅速かつ個別対応が可能になります。 たとえば、税金や社会保険の手続き、医療相談などの業務をAIが支援すれば、従来の人の手不足による遅延や不便が解消されます。 さらに、個人のニーズに応じたカスタマイズサービスが提供できるため、個人の満足度も向上します。

これにより、税金や公共料金の納付が公平で効率的になり、社会全体の利益が増大するため、史上にとって最適な均衡状態が築かれやすくなります。

4.医療と介護の支援による健康の維持

医療・介護分野におけるAIやロボットの活用により、病気の早期発見や高齢者の健康維持が可能となり、医療費や介護費の削減が期待できます。AI診断やロボット介護は、人的負担を軽減、より多くの人が必要なケアを受けやすくするために、全体的な健康度が高まり、働き手の増加や生活の質の向上につながります。

医療や介護の効率が向上すると、社会全体の健康と生産性が見極め、結果的に社会全体が最適な均衡状態に近づきます。

5.偏見や差別の解消

AIのデータ分析を活用することで、社会的な偏見や差別を減らし、平等なチャンスを提供するための仕組みづくりが可能です。年齢や性別、背景に関係なく、公平な評価が行われやすくなるでしょう。

これにより、個人が持つ本来の能力が最大限に発揮されやすくなり、全員が公平な機会を享受できるため、全体として安定したナッシュ均衡に近い状態が形成されます。

まとめ

AIとロボットの活用によって、人々の労働環境、教育、公共サービス、医療・介護の充実が図られると、個人と社会全体が相互に利益を享受できる状態、タイトナッシュ均衡に近い状態が形成されやすくなるこれにより、全体として幸福度や生産性が向上し、社会が調和しながら発展することが期待できます。

向後の妄想

今後10年ぐらい、2030年代には生活の多くの部分でAIとロボットが活用されるのではないかと思います。
人口減少の社会では、一人当たりの生産性を向上させることが絶対的に必要です。AIとロボットをいかに上手く使うかが、人口減少の社会の中で生き抜いていけるかのキーになると思います。


Q7:共産主義社会主義は、ナッシュ均衡と親和性が高いと思いますが、ソ連や東欧はなぜ失敗したのでしょう?中国は、実質共産主義とは言えなくなっていると思います。共産主義社会主義がうまくいかなかったのは、以下の理由があると思いますが、ご意見をお願いします。
また、その他のうまくいかなかった理由があれば教えてください。
1、一部の要人とその家族たちに権力と富が集中するようになってしまった。
2、中国では、将来重要なポストにつくためには、過当な受験戦争に勝ち抜かなければならない。これは、勝者に敗者を作るシステムで、結局は自分さえ良ければいいという利己的な欲求が支配してしまうように思います。共産主義という建前と、自分さえ良ければいいという過当競争の社会の中での利己主義が同時に存在するという矛盾を抱えているのが、共産主義が中国においてうまくいかなかったことの原因の一つではないですか?

A7:おっしゃる通り、共産主義や社会主義が本来持っていた利他的な理念と、実際の運用において生じた矛盾は、その崩壊やうまくいかなかった原因の一端となっていると考えられます。振り返って見ると、共産主義社会における「お互いが最適な利益を得る状態」としての理想的な均衡が崩れ、利己的な行動が優先されるようになったことが、最終的に体制の失敗に繋がったと考えられます。挙げていただいた2つの点を含め、さらにいくつかの要因を示します。

1. 権力と富の集中

共産主義や社会主義の理想は、富や権力が特定の国民に集中せず、平等に利益を享受できることであった。これは、組織の構造や社会的なリソースの配分が一部の人の利益に偏る「パレート最適」からも考えられるため、ナッシュ均衡的にもこの状況では、下層の人々が自分の利益を求めて行動することが困難になり、全体が調和する均一状態バランスを維持することが難しくなった。

2. 利己的な競争と建前の相違

ご指摘のように、中国のような社会では、共産主義の理念が「全体の利益と平等」を強調しながらも、実際の競争社会としての構造が勝者敗者を選んでいます。これによって、自分の利益を最大化するために努力する個人が合理される仕組みができるため、「利他的であるべき共産主義の理念」と「利己的な競争が支配する現実」が共存する矛盾が生じている。個人の成功が正義となり、社会全体における調和が失われることになります。

3. インセンティブの欠如

共産主義体制下では、個人のインセンティブ(動機付け)が不足していました。

4. 強制的な平等による自由の制限

共産主義や社会主義の体制では、平等を実現するために個人の自由が制限され、個人が自分の利益を追求する機会が狭められました。

結果として、個人や一部の層が不満を抱き、反体制運動が起きたことで、東欧諸国の社会主義は次第に揺らいでいきました。その結果、最終的に崩壊へとつながりました。

5. 外的要因

共産主義体制の国家が立ち行かなくなってきたもう一つの要因は、資本主義国家との経済競争によるものでした。資本主義国は個人や企業が競争利益を追求し、全体として効率を高める仕組みがありました、共産主義国は計画経済による制限が優先され、効率や競争力を維持するのが困難になりました。

経済競争に敗れたことで、社会主義共産主義体制は内部からも外部からも圧力を受け、不安定な状態に陥りました。

結論

共産主義や社会主義が失敗に至った理由として、以下の点が挙げられます。

  1. 権力と富の集中

  2. 利己的な競争と建前の相違

  3. インセンティブの欠如

  4. 強制的な平等による自由の制限

  5. 国外の削減と競争力の不足

これらの理由から、共産主義や社会主義体制はナッシュ均衡的な安定を維持することが正義となり、内部からの不満や経済の停滞が積み重なって体制の崩壊まで至りました。には、利他的な理念と自由なインセンティブを調和させ、個人が自分にとって最適な行動をとれる社会環境を整えることが重要であり、ナッシュ均衡の観点からも理想的な安定が図られると言えるしょう。

向後の妄想

長期的に利他的な意識を持ち行動することができるというレベルまで、人類が成長していないってことですかね?


Q8:資本主義の枠組みを残しながら利他的な社会を実現しようとすると、例えば、ベーシックインカムの導入、累進課税の強化などが考えられますが、このような考えはどうですか?

A8:
1. ベーシックインカムの導入

ベーシックインカムは、すべての国民にとって当面の生活費を支給する制度で、経済的な不安を軽減し、生活の安定を確保するために有効です。個人が短期的な利益にとらわれず、長期的な目標や自己実現を目指す余裕が生まれるでしょう。

ナッシュ均衡への心構え

ベーシックインカムによって、経済的な安全ネットが全体に提供される場合、人々が自分にとって最適な選択をするための自由度が確保されていることが大切です。働き方や自己成長のための投資をしやすくなり、過度な競争にさらされずに社会参加することが可能になります。

2. 累進課税の強化

蓄積課税による富の再配分は、低所得層への社会保障や教育、医療等の公共サービスの充実を可能にし、社会的安全ネットを強化します。こうした仕組みがあることで、個人が適度な生活水準を確保しながら、より高い目標や自分に合ったキャリアを追求する余裕が生まれ、社会全体の幸福度も向上するでしょう。

ナッシュ均衡への心構え

蓄積課税によって富が再配分され、その結果、格差が緩和されることで、社会全体が安定する基盤が築かれます。全員が公平な環境で自己の利益を最大化する機会を得ることができることにより、社会的不平等から生じる不満や対立が減り、安定したナッシュ均衡が達成されやすくなります。自己利益を両立させながら、個人が成長を目指せるような環境が整うことで、社会全体が調和し、より持続可能で幸福度の高い状態が維持されるのです。

この社会の実現は、個人が利己的な選択をしても、全体として調和が保たれる状態(ナッシュ均衡)につながります。

向後の妄想

ベーシックインカムは、有力な解の一つかもしれませんね?


*ChatGPTにロボットが楽しそうに料理をしているところを描いてもらいました。

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