見出し画像

【工学】核融合炉からの有害な放射性物質の飛散の可能性はありますか?

ChatGPT先生に聞いてみました。

Q:現在の核分裂による原子炉に比較して、核融合炉からの有害な放射性物質の飛散の可能性はありますか?

A:核融合と核分裂は、いずれもエネルギーを生成する過程ですが、それぞれ異なる物理的なメカニズムによってエネルギーが発生し、それに伴う有害な放射性物質の生成や放出のリスクも異なります。

核融合と有害な放射性物質

  • 核融合の特徴:

    • 核融合反応では、軽い原子核が融合して重い原子核を形成します。最も一般的な核融合反応は、二重水素(デューテリウム、D)と三重水素(トリチウム、T)が融合してヘリウム-4を生成し、同時にエネルギーと中性子が放出されます。

    • この反応自体は、核分裂に比べて有害な放射性物質をほとんど生成しません。生成物であるヘリウムは安定しており、放射能を持ちません。

  • 放射性物質の発生要因:

    • 核融合反応では高エネルギーの中性子が放出されます。この中性子が、核融合炉の構造材料に吸収されると、材料が放射化する可能性があります。これにより、間接的に放射性同位体が生成され、放射性廃棄物となることがありますが、核分裂炉で生成される放射性廃棄物に比べて放射性の強さや半減期が短いことが多いです。

  • 核融合炉からの放射性物質の飛散リスク:

    • 核融合炉から有害な放射性物質が飛散するリスクは核分裂炉よりもはるかに低いと考えられています。核融合反応は極めて高温を必要とし、反応を維持するために特定の条件が必要です。この条件が崩れると、反応は停止します。そのため、暴走して大量の放射性物質が拡散するリスクは極めて低いとされています。

    • しかし、核融合炉の構造材料が放射化し、運用終了後に処理が必要になる可能性があるため、放射性廃棄物の管理が必要です。


Q:水爆は主エネルギーが核融合によるものだと思いますが、有害な放射性物質が放出されるメカニズムを教えてください。おそらくその主体は、起爆剤である原爆からのものだと思いますが、それ以外にもあり得ますか?

A:水爆(熱核兵器)と有害な放射性物質

  • 水爆の仕組み:

    • 水爆(熱核兵器)は、核融合をエネルギー源とする爆弾です。ただし、核融合を開始させるためには非常に高温・高圧が必要であり、この条件を達成するためにまず核分裂爆弾が使用されます。この核分裂爆弾の爆発が核融合を誘発します。

  • 放射性物質の放出原因:

    • 水爆では、核融合と核分裂の両方が関与します。核融合反応自体は、主にヘリウムと中性子を生成しますが、核融合のための「トリガー」として使用される核分裂反応は、通常の核分裂兵器と同様に、大量の有害な放射性物質を生成します。

    • また、核融合で生成された中性子が周囲の物質(通常はウランやプルトニウムの外殻)と反応して、さらなる核分裂反応を引き起こすため、これにより追加の放射性物質が生成されます。

    • まとめると、水爆の場合、核融合反応のエネルギーは核分裂反応によって誘発され、結果として大量の有害な放射性物質が生成されます。核融合自体が直接的に放射性物質を生成するわけではありませんが、全体のプロセスに核分裂が関与するため、放射能汚染が避けられません。


画像は、日経X TECH 理想的な次世代エネルギー「核融合発電」、早期商用化へ参入続々 2023.02.27 https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00001/07726/ より


Q:恒星のエネルギー源は核融合ですか?

A:はい、恒星のエネルギー源は核融合です。恒星の内部では、核融合反応が主要なエネルギー生成メカニズムとして働いています。このプロセスでは、軽い原子核が高温・高圧の条件下で融合し、より重い原子核を形成する過程で莫大なエネルギーが放出されます。

核融合の仕組み

恒星の中心部では、非常に高い温度と圧力が存在します。この極限的な環境において、水素原子核(プロトン)が互いに融合し、ヘリウムを形成します。このプロセスが核融合と呼ばれます。最も一般的な反応は、以下のようなものです:

  1. 水素の核融合(陽子-陽子連鎖反応):

    • 4つの水素原子核(プロトン)が一連の反応を経て、1つのヘリウム-4原子核を形成します。

    • この過程でエネルギーが放出されます。

  2. CNOサイクル:

    • より高温の恒星では、炭素 (C)、窒素 (N)、酸素 (O) を触媒とした核融合プロセスが進行します。これも最終的には水素をヘリウムに変換し、エネルギーを放出します。

核融合によるエネルギーの放出

核融合反応では、融合前の原子核と融合後の原子核の質量に差が生じます。この質量差がエネルギーに変換されます。アインシュタインの有名な方程式 E=mc² に従って、この質量差(m)が莫大なエネルギー(E)を生み出します。

核融合の結果としての恒星の輝き

恒星内部で生成されたエネルギーは、放射圧や対流によって恒星の外層に伝わり、最終的には光として宇宙空間に放出されます。これが恒星の光や熱の源です。

恒星の一生における核融合

恒星の寿命の大部分は、水素をヘリウムに変換する核融合反応が支えています。恒星が進化し、中心部の水素が枯渇すると、ヘリウムやそれ以上に重い元素が核融合を引き起こすようになり、赤色巨星や超新星爆発など、恒星の終末期の現象が起こります。

結論

したがって、恒星のエネルギー源は核融合であり、このプロセスが恒星を長期間にわたって輝かせ、熱を発生させる源となっています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?