Beatlesの「Back in the U.S.S.R.」の英語
「Back in the U.S.S.R.」は、冷戦時代のアメリカとソビエト連邦(U.S.S.R.)との対立を背景に、冷戦状態を茶化す意図があったのではないかと思います。
曲中で、ソ連を舞台にビーチ・ボーイズ風の楽しい曲を展開させることで、対立する二つの大国の文化をミックスさせ、皮肉を込めて表現しています。
冷戦時代に洒落れたことやったものですね。
Well, yeah Woo! Ooh Flew in from Miami Beach B.O.A.C
Didn't get to bed last night
On the way the paper bag was on my knee
Man, I had a dreadful flight
「マイアミビーチからB.O.A.Cで飛んできた
昨夜は寝ることができなかった
ずっと紙袋を膝に置いていた
本当にひどいフライトだったよ」
*BOAC 英国海外航空(British Overseas Airways Corporation)。1974年まで存在していたイギリスの国営航空会社。現在のブリティッシュ・エアウェイズ。
*ずっと膝の上に紙袋を置いていたのでしょうから、相当揺れたのでしょうね。
The Ukraine girls really knock me out
They leave the West behind
And Moscow girls make me sing and shout
That Georgia's always on Му, mу, mу, mу, mу, mу, mу, my, my mind
「ウクライナの女の子たちは本当に僕を夢中にさせる
彼女たちは西洋を置き去りにする
そしてモスクワの女の子たちは僕を歌い叫ばせる
ジョージアはいつも 僕の、僕の、僕の、僕の、僕の、僕の、僕の心にある」
*この部分の「ジョージア」は、当時日本では「グルジア」と呼ばれていたので、どうしてここでレイ・チャールズの「Georgia on My Mind」をパロったような歌詞が出てくるのかわかっていませんでした。
Take me to your daddy's farm
Let me hear your balalaikas ringing out
「君のお父さんの農場に連れて行って
バラライカの音色を響かせて聞かせてくれ」
* balalaika バラライカは、ロシアの弦楽器で、ring out は、鳴り響く、響かせるといった意味です。
Come and keep your comrade warm
「来て、仲間を暖めてくれ」
*comradeは、 同志、共産党員とかいう意味ですね。