【社会】日本の高齢者は、なぜ右傾化しているのか?
ChatGPT先生に、「日本の高齢者は、なぜ右傾化しているのか?」について聞いてみました。
聞いてみて感じたのは、「思想」は、盤石なものではなく、流動的なものだと言うことです。しかし、その時代その時代には、「思想」を流動的なものとして感じる、あるいは、時代を俯瞰的に眺めることが難しく、従って、断定的な物言いで、反対者を排除したり、軽蔑したり、ひどい時には弾圧したりしまうのではないかと思いました。
Q:50代以上の人たちの中で、「美しい日本」や「日本すごい」の大合唱をしている人たちが多いと思います。 また、選択的夫婦別姓に反対しているのも、高齢者に多いのではないかと思います。 これらのことは、全共闘世代の人たちもしらけ世代の人たちもかなり右傾化していることを示しているように思うのですが、どうなのでしょう。もしそうだとしたら、彼らはなぜ、いつから右傾化していったのでしょうか?しっかりとした考察っがあって考え方を変えたのでしょうか?
全共闘世代やしらけ世代を含む50代以上の日本人の一部が、「美しい日本」や「日本すごい」といった右派的なナショナリズムを強調する思想に共感を寄せている現象は、確かに右傾化の一例として捉えられます。この右傾化がいつ、どのように進んだかについて、いくつかの背景と要因が考えられます。
1. 冷戦終結と左派運動の衰退
全共闘世代は、1960年代から70年代にかけての学生運動の中で、左派的な政治運動に熱心であったが、その後、冷戦の終結や世界的な左派運動の衰退とともに、日本国内でも左派の影響力が低下しました。冷戦終結後、多くの左派的な理想が現実に達成されなかったことや、社会主義体制の失敗が明らかになるにつれ、かつての左派運動に携わった人々の中には、理想に幻滅を感じる人も増えました。このような背景から、かつての理想に代わって保守的な価値観へとシフトする人々が出てきた可能性があります。
2. バブル崩壊後の経済的不安
1990年代初頭のバブル崩壊以降、日本経済は「失われた30年」とも呼ばれる長期の停滞に直面しました。この間、多くの人々が経済的不安や社会の停滞感を感じ、特に50代以上の世代は、かつての高度経済成長やバブル景気の時代を経験しているため、現在の経済状況への不満が強いです。こうした不満や不安は、自己責任や競争を強調する新自由主義的な政策や、愛国心を強調する保守的なナショナリズムに共感を呼ぶ要因となり、「美しい日本」や「日本すごい」といったナショナリズム的な言説が支持を集めやすい土壌を生んだと言えます。
3. 保守的文化の影響
安倍政権下で推進された「美しい日本」や「日本すごい」キャンペーンは、戦後の日本の再建や国際的な地位の向上を強調し、特に戦後の高度経済成長期を経験した世代にとって、過去の栄光を懐かしむような要素が強くあります。このような感情は、高齢者層が特に共感しやすいものです。過去の安定した社会や強力な経済を理想視し、現代の変化に対して不安を感じている人々にとって、保守的な価値観や政策は安心感を与えるものとして受け入れられやすいです。
4. 政治的・社会的な保守化
高齢者層の中には、社会や文化が急激に変わることに対して懸念を抱く人々が多くいます。例えば、選択的夫婦別姓やジェンダー平等などの進歩的な政策に対して、従来の家族観や社会構造が変わることへの不安から反対する人々もいます。このような文化的保守主義は、高齢者層に特に顕著であり、伝統的な価値観を守ろうとする姿勢が、保守的な政治家や言説の支持に繋がっています。
5. マスメディアやインターネットの影響
保守的な言論人や作家の本が高齢者層で支持を集めている背景には、マスメディアやインターネット上の情報の影響が大きいです。特に、テレビや新聞といった従来のメディアが保守的な言説を取り上げることが増えたことに加え、インターネットやSNSを通じて保守的な情報が拡散されやすい環境が整っているため、政治に関心のある高齢者層がこれらの情報に影響されやすくなっています。
6. 右傾化の理由と考察の欠如
一部の高齢者層が右傾化している背景には、必ずしも深い思想的な考察が伴っているとは限りません。経済的な不安や社会的な変化に対する漠然とした不安感から、より単純で明快な解決策やナショナリズム的な言説に引き寄せられるケースが多いです。特に、歴史的・文化的な背景に対する深い理解や考察を行わないまま、感情的に「美しい日本」や「強い日本」といったスローガンに共感を寄せる傾向も見られます。
結論
全共闘世代やしらけ世代が右傾化した背景には、冷戦後の左派運動の衰退、経済的不安、伝統的価値観の維持、そしてメディアや文化の影響といった複合的な要因があります。特に、経済的・社会的な変化に対する不安が大きく影響しているため、深い思想的な考察というよりも、時代の流れに対する反発や安心感を求める心理が右傾化を後押ししていると言えるでしょう。
Q:かつて左翼的だった人たちが、過激な右翼的な考え方に共鳴しているのを見かけます。右傾化していった全共闘世代やしらけ世代は、かつて自分たちが左翼的な考えに共鳴していたことを忘れてしまったのでしょうか?あるいは、当時の自分を恥ずかしく思っているのでしょうか? 1960年代1970年代は、女性の権利を高めようという意識があったと記憶しています。それなのに、なぜ今、高齢者が「選択的夫婦別姓」に反対するのでしょう?
A:全共闘世代やしらけ世代の中には、かつて左翼的な考え方に共鳴していた人々が、現在は右派的、あるいは過激な右翼的な考え方に共鳴しているケースが見られます。これには複数の要因が関係しており、個々の人々がどのようにして政治的な立場を変えたのかについては、社会的、経済的、心理的な要素が複雑に絡み合っていると考えられます。
1. かつての理想の挫折と幻滅
1960年代から1970年代にかけて、全共闘世代は反権力、反体制、平等主義といった左翼的な理想を掲げ、女性の権利向上や平和主義を支持していました。しかし、その後の冷戦終結や社会主義体制の失敗、経済成長の限界を目の当たりにする中で、かつての理想が現実と乖離していたことに幻滅を感じた人々が少なくありません。特に左派運動が政治的に大きな成果を上げられなかったと感じる人々は、かつての自分たちの活動や理想に対して冷笑的な態度を取るようになることがあります。
こうした人々は、現在の政治的な状況においても、かつての自分たちのような進歩的な運動や活動家を「無力」や「非現実的」と見なす傾向があり、その結果として、かつての自分たちの信念から遠ざかり、保守的な立場に移行することがあります。この過程では、かつて左翼的な運動に参加していたことを「恥ずかしい」と感じる場合もあるでしょう。特に、年齢を重ねるとともに、社会的な安定や伝統的な価値観を支持する姿勢が強まることが多いです。
2. 「自由」と「権利」の概念の変化
1960年代や1970年代における左翼的運動は、特に「自由」や「権利」の概念を強調していましたが、その後の数十年間で、自由や権利に対する社会の認識が変化しました。当時は、女性の権利を含む市民の権利拡大が目指されていましたが、現代ではその流れがさらに進み、ジェンダーや性的マイノリティ、家族の在り方など、多様な権利の問題が議論されるようになっています。
しかし、一部の高齢者にとって、これらの新たな「自由」や「権利」の主張は、自分たちがかつて信じていたものとは異なるか、あるいは過剰だと感じられることがあります。例えば、選択的夫婦別姓に対する反対は、伝統的な家族制度を守りたいという感情に基づいています。1960年代や1970年代には「女性の権利を高めよう」という意識があったものの、その運動が家族制度や社会秩序を揺るがすと感じられるようになると、反発する人々も出てきました。
3. 文化的な逆流現象
政治的なイデオロギーの転換は、個人の経済的・社会的状況に大きく影響されます。経済成長期に左翼的な理想を抱いていた人々が、バブル崩壊や長期的な経済停滞を経験すると、自らの理想が経済的・社会的に支えられていなかったと感じることがあります。その結果、彼らは新自由主義的な価値観や保守的なナショナリズムに引き寄せられ、国の強さや伝統の重要性を強調する思想に共感を示すようになります。
また、年齢を重ねるにつれ、若い頃の自分の活動や考え方を振り返り、「未熟だった」と感じたり、当時の理想が「現実的ではなかった」と自己批判する傾向もあります。このようにして、かつて左翼的な運動に共鳴していた人々が、保守的な価値観を再評価し、特に伝統や家族制度の維持を重要視するようになり、選択的夫婦別姓に反対することなどが増えています。
4. 保守的な価値観への転向の理由
全共闘世代やしらけ世代が右傾化した背景には、個人的な反省や社会的変化への対応が含まれます。しかし、これが必ずしも深い思想的な考察に基づいているわけではありません。むしろ、経済的な停滞や社会的変化に対する漠然とした不安や不満が、より単純で強力なナショナリズムや保守的な政策に共鳴させる要因となっている場合が多いです。
多くの高齢者にとって、過去の社会が安定していた時代の方が「正しかった」と感じられることがあります。若い頃に進歩的な思想を持っていたとしても、年齢を重ねるにつれ、より安全で確実な「昔の良き時代」に回帰したいという心理が強まるのは自然な現象です。
結論
全共闘世代やしらけ世代の一部が右傾化し、かつての左翼的な思想から遠ざかっているのは、理想と現実のギャップに対する幻滅や、経済的不安、そして新たな「自由」や「権利」に対する違和感によるものです。彼らはかつて左翼的な考え方に共鳴していたことを忘れたわけではありませんが、当時の理想が現代においては非現実的だと感じることで、保守的な価値観を再評価している可能性が高いです。その過程で、かつての自分たちの活動や考え方を恥じたり、批判的に振り返ることもあるでしょう。
Q:今の20代30代の日本の若い世代は、ネトウヨの発言や、右傾化してきている日本の社会について、どのように考えているのでしょうか?
A:現在の日本の20代・30代の若い世代は、ネトウヨの発言や日本社会の右傾化に対して、さまざまな考えを持っていますが、全体的には、これらの現象に対して距離を置くか、無関心な傾向が強いと言われています。以下、いくつかの特徴的な傾向を考察します。
1. 政治的無関心と冷静な視点
20代・30代の多くは、政治に対してあまり強い関心を持っていない傾向があります。特に、経済的な不安定さや将来への不透明感が強まる中で、日常生活の維持やキャリア形成に注力していることが多く、政治的なイデオロギーの対立には関心が薄いです。そのため、ネトウヨ的な過激な発言や、社会全体の右傾化に対しても「一部の過激な声」として冷静に受け止め、深く関与しないケースが多いです。
一部の若者は、インターネットで見かける右翼的な言説を単に「ノイズ」として捉えており、議論の対象として積極的に参加することは少ないです。また、政治に対する漠然とした無力感や、実際の政策が日常生活にどう影響するかをあまり実感できないことが、政治的な無関心を生む要因ともなっています。
2. ネトウヨへの批判的な視点
一方で、若い世代の中には、ネトウヨ的な排外主義や極端なナショナリズムに対して明確に批判的な立場を取る人々もいます。特に、SNSやYouTubeなどで発信する若い世代の一部は、ネトウヨ的な言説がヘイトスピーチや偏見に基づいていると指摘し、多文化共生や国際理解を重視する立場を取っています。
このような若者は、グローバル化が進む中で、国際的な視点を持ち、世界とのつながりを意識しているため、ネトウヨ的な排外主義や過激なナショナリズムを時代遅れで有害なものと見なすことが多いです。また、インターネットで簡単に情報が手に入る現代では、さまざまな異なる視点に触れる機会も増えているため、一面的なナショナリズムに傾倒することは少ない傾向にあります。
3. 若い世代のリベラル志向
最近の調査では、20代・30代の若者の中にはリベラルな価値観を持つ層も増えていることが指摘されています。ジェンダー平等、LGBTQ+の権利、多様な家族形態の尊重、環境問題への関心など、グローバルなトレンドに沿ったリベラルな立場を取る若者が増えており、この層はネトウヨ的な価値観や、日本社会の右傾化に対して懐疑的です。
特に、選択的夫婦別姓や同性婚の問題に関しては、保守的な高齢者層が反対する一方で、若い世代の支持が強まっており、ここでも世代間の対立が顕在化しています。これらの社会問題に対する姿勢が、若い世代の一部が右傾化に反発する要因となっています。
4. 無関心とネトウヨへの流入
しかし、インターネットを積極的に利用する若者の一部が、ネトウヨ的な思想に共鳴するケースも見られます。特に、社会的・経済的に不安定な状況に置かれている若者や、将来に希望を持てないと感じている若者は、簡単で強いメッセージを発信するネトウヨ的な言説に惹かれることがあります。これは、社会に対する不満や怒りをネトウヨ的な排外主義に結びつける形で、一部の若者が右派的な主張に引き寄せられる状況です。
また、インターネットの匿名性が過激な発言を助長するため、日常生活では発言しないような極端な意見がネット上では表出しやすく、ネトウヨ的なコミュニティに巻き込まれてしまうケースもあります。
結論
現在の20代・30代の日本の若者の多くは、ネトウヨや日本社会の右傾化に対して距離を置き、冷静な視点や無関心な態度を取る傾向が強いです。一方で、グローバルな視点を持ち、リベラルな価値観を支持する若者層も存在し、彼らはネトウヨ的な言説に対して批判的です。しかし、社会や経済の不安から、少数の若者がネトウヨ的な主張に共鳴するケースもあり、若い世代全体の中で一様な意見が存在するわけではありません。