最終皇帝伝説――レオの預言 5
羅版 混乱
これは北から延びる第四の部分(北にあたる四分の一。矩象)。 剣と薔薇の収穫を監督する男。 その最初の文字は薔薇から切り取られる。 Mの文字(要素)を見よ。小麦の収穫を指揮したため、汝は皇帝側から救われることはない。彼を見よ。彼は刈り取りを始める。最後に彼は薔薇を掴む(なにごとであれ薔薇を身に着けることには目的がある)。それゆえ、これからは心から善を行いたまえ。無駄にしたものがあらたに創造される。薔薇を切るほど薔薇が咲くように。 乱れた円輪(ターバンを巻いて)。ここで彼は第三の文字つまり鎌を手にしている。
銘文図V。
[A] 別の種類の熊は第二のスキムノトロファス、つまり影の線で囲まれた熊を除いてすべての子熊を養う雌熊。
[B]スルタヌス・セリヌス
[C] 太陽の東、王冠の両側に、彼らは帝国全体の一部をもたらす。
[D] 季節の移り変わりは上から上へと描かれているため、時期外れになる。
解説。
第四図の牛の象徴は、コンスタンティノープルの 二番目の皇帝であるバヤセの性質を示している。したがって、この第五図では、グリフィウスの頭と 4 匹の子熊を持つ熊の象徴が、バヤセの後継者の性質を示しており、その名前は、エピグラム B によれば、スルタヌス・セリヌスと書かれている。彼はまさにここに描かれているとおりの人物で、非常に残酷だったので、オスマン帝国人、兄弟、甥、親族をすべて絶滅させようと執心した。そしてセリヌスは自らの血統を滅ぼした者であったが、親族を恐れることなく支配するほど甘美なことはないと述べた。それでも彼は正義と美徳と偉大さを愛していた。彼は用心深く、激しく、そして控えめな食生活をした。しかし、彼らの勝利の成長の中で、腹の痛みが増した。というのも彼は、腎臓に潰瘍が生じ、腐食性の疫病熱に罹って死んだから。エピグラムB(D)は、時代の激動などと言っているが、それはこう言いたかったかのよう。他の戦利品(トロフィー)や勝利につなげたいと願っていたのに、病気が彼の魂と命を奪ったと。