![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/152337769/rectangle_large_type_2_def7fbf046e3ddde174230e12b1b8f6c.png?width=1200)
Photo by
1623kita
spectrum
人間が使う言語には構造的限界がある。
人間様式を十全にカバーリング出来るわけではない。
人のプシュケーはスペクトラムではなくグラデーションであり、連続階調である。
その連続階調である内懐に、断続的構造体的性質をもつランゲージは、
アプローチすることは出来ても、膠着することはできない。
そして、その附着からはみ出たものが、いわゆる「芸術」として、
表現されていくのだろうと思う。
しかし芸術にはある重大な欠点があるように感じている。
問題提起力には長けているが、ソリューション能力は劣る。
処決のために用いるべきものはやはり言語であり、
また、人の思考は言語構造内によって構築されるものであり、
しかし、繰り返しになるが、言語は断続的構造であるからして、
だからこそ、人は常に悩み、悩み続けるのではないだろうか。
豪 世倖
Yoshiyuki Gou