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spectrum

人間が使う言語には構造的限界がある。
人間様式を十全にカバーリング出来るわけではない。
人のプシュケーはスペクトラムではなくグラデーションであり、連続階調である。

その連続階調である内懐に、断続的構造体的性質をもつランゲージは、
アプローチすることは出来ても、膠着することはできない。

そして、その附着からはみ出たものが、いわゆる「芸術」として、
表現されていくのだろうと思う。
しかし芸術にはある重大な欠点があるように感じている。

問題提起力には長けているが、ソリューション能力は劣る。

処決のために用いるべきものはやはり言語であり、
また、人の思考は言語構造内によって構築されるものであり、
しかし、繰り返しになるが、言語は断続的構造であるからして、
だからこそ、人は常に悩み、悩み続けるのではないだろうか。

豪 世倖
Yoshiyuki Gou

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