嘘を愛する女
岡部えつ 徳間文庫
キャリアウーマンの川原由加里、結婚を意識する相手の桔平は、なかなか結婚を切り出してこない。
そんなある日桔平がくも膜下出血で倒れ意識不明に、その時彼の事をなにも知らないと気付く、そして赤の他人であることを、今更ながら認識する。
彼の過去、彼の意図、そして彼の思いを探りに、瀬戸内海の灯台を探しに旅に出る。
彼の過去を探るのは、愛情から来る彼の過去を知りたい気持ちか?それとも過去を偽っていた彼を暴きたいだけなのか?
そして彼がパソコンに記していた日記の様なエッセイを発見する。
調査するうちに彼の過去を知り、彼の本当の気持ちを知ることになる。
彼の気持ちを知る事により彼女が決めた行動は本当に彼女の思いなのか?それとも…私は由加里が彼の思いを理解出来なければ、結果は変わっていたと思う。愛情とはお互いの思いが生むものなのか?それとも思い込みの中で生まれる物なのか?私は答えを知りたくない。
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