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【すっぱいチェリーたち🍒】スピンオフ吉田12〜クリリスマ会後編〜完
今日は12月25日。「すっぱい」の締切日です。
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▼キャラクターの説明(おおさわさん)
吉田のミスから田梨木高校は「クリスマス会」でなく「クリリスマ会」となっている。
#皆さんのっかってくれてありがとうございます 🙇♂️
▼クリリスマ会前編はこちら
後編スタートです。
#レッツチェリー🍒
みんなクリリスマ会を盛り上げようとしている。
小室姉妹は音声で呼びかけてくれている。
体育館ではガールズバンドやカフェで盛り上がっている。
校内はマライヤキャリーや山下達郎のクリスマスイブの定番クリスマスソングが流れている。
たりき保育園の園児たちもダンスでクリリスマ会を盛り上げてくれている。
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「セカハジ」は文化祭で貢献したおかげか、不良雄校長からのご指名でオオトリをつとめることになった。
セットリスト
・ひつじの3段階活用:彩子
・白い恋人達:阿久
・GIFT:宇利
ライブ前、軽音部顧問の茶保先生は相変わらず喋り倒している。おかげでバンドメンバーはリラックスしている。そこに油木先生も加わりライブ前なのにカオス状態だ。
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次は「SEKAI NO HAJIMARI」です!
どうぞ!
ヒィウィゴーゴーゴーゴーゴーゴーゴーティンティンティンティン
宇利「どうも〜セカハジです」
阿久「終わらせにきました」
宇利「ワシたちは令和ロマンかい!」
これでチャンピオンだ
彩子がマイクを握る。
一曲目(?)は「ひつじの3段階活用」です!
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完璧に仕上げてきた彩子。
さすがだ。モノマネ大会の時は不発に終わったがライブまでの短時間で仕上げてきた。
オーディエンスはメェーメェーメェーと言い合っている。中でも宇利爽のメェーーー!は一段とデカい。
熱量は徐々に高まる。
次は阿久がボーカルをつとめる「白い恋人達」だ。阿久がマイクの前に立つと女子たちが
キャーキャー!
と喚き散らしている。
モノマネ大会でチャンピオンになったのも後押ししている。
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阿久のクセのある歌い方がオーディエンスに突き刺さっている。
この後の「フィーリングカップル」に向けて男女の気持ちが最高潮に高まろうとしている。
サビの部分では大合唱になった!
狙い通りの感じだ。
続いて二曲目はメインボーカル宇利の「GIFT」。
この日のために猛練習した曲だ。
イントロが流れると興奮した宇利はコール&レスポンスを求めて
「みんな〜〜〜宇利のことは〜好きか〜〜い⁉️」
何を思ったのか
突然絶叫した。
シ〜〜〜ン
江頭2:50ばりにツッコむ!
「オオ〜イ!!!無視かよ!そりゃねーぜ!」
大爆笑になる場内。
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宇利は目を閉じて
そっと歌い出す。
「一番きれいな色ってなんだろう〜♪」
宇利の歌は人を惹きつける。
一体となる場内。
この曲に感化を受けた次期メンバー彩子が舞台によじ登り宇利からマイクを剥ぎ取り2番から歌い出す。
『本当の自分』を見つけたいって言うけど〜🎵
一夜限りのミスチェリとセカハジの共演。
その名も「ミスターハジヤネン」
彩子と宇利のハーモニーに観客は酔た。吐いた。
いや違う!
酔った。沸いた。
最高潮に沸いた。
泣いている下級生もいる!
ペンライトが揃って振られている。
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…光っているんだよ…」
ウォーーーー!
キャーーーー!
体育館が揺れている。震度3だ。
宇利がマイクを使って喋り出す。
「ありがトゥーーース!」
シーン
「そこはキャーやないんかい!」
オンコール…オンコール
「そりゃ夜間に医者を呼ぶシステムのことやないかい!アンコールやろ!」
相変わらず宇利のツッコミは抜群だ。
「アンコールしたいところやけど、クリリスマ会のメインはフィーリングカップルやでー!みんなきてな〜」
セカハジのメンバーもフィーリングカップルに参加する。
カフェを手伝っていた大門寺ナナコも参加するようだ。
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フィーリングカップルの会場はあちらこちらにある。
お目当ての人がどこの会場を選ぶのかも大事なポイントになってくる。
これから社会に出れば多くの選択を迫られることになる。テストのように正解はない。自分が選んだ道を正解にするのだ。
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ケンカしたり
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カップルになったり
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宇利はどこにいるのだろう。
あちこに探してみる…
いたぞ!
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失敗?成功?
うりもさん任せたで
……
大成功に終わった「クリリスマ会」
モノマネ大会で負けた人、バンドでミスった人、告白してフラれた人、カフェでオーダー間違えた人。
記憶は成功したり、上手くいったことより失敗したり上手くいかなかったことが残りやすい。
大人になると経験値が貯まってくるので“失敗しない“選択をするようになる。失敗するのは誰でも怖い。
人間は本能として現状を維持しようとする。
今までの人間関係の方が気楽だし、心地よい。それも良いだろう。新しい環境に飛びこまなくなる。飛びこまない選択することも良いだろう。否定はしない。
「すっぱい」に集まったクリエイターたちは昔からの友達ではない。でもどうだろうか。直接会わなくても記事やコメント、音声を通して友達になっているように思う。
大人になってからの友達。とっても素敵なことだと思う。
勇気を出して踏み出したあなたに拍手を送りたい。
心地よい空間を作ってくれたうりもさんとクリエイターの皆様…
ありがトゥーーース!
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