記憶は、睡眠時に定着する
今回は、記憶の種類と睡眠段階の関係について整理していきます。
記憶には、いくつか種類がありますし、睡眠段階も種類があります。
記憶の定着は、睡眠中に行われます。
記憶の種類により、定着に関わる睡眠段階が異なります。
本記事では、どんな記憶の種類がどの睡眠段階で定着するかについて整理していきます。
まずは、記憶の種類について整理していきます。
記憶の種類
記憶の分類には、さまざまなものがありますが、記憶の保持時間によって、大きく短期記憶と長期記憶に分けられます。長期記憶は、言語やイメージとして意識化できる陳述記憶と、意識にのぼらない非陳述記憶に大別されます。
ワーキングメモリ(短期記憶)
情報を一時的に(数秒程度)保持し、意識的に操作することができる記憶
陳述記憶(長期記憶)
意味記憶
言葉に意味など、学習して得た記憶(知識)エピソード記憶「いつ、どこで、何をした」という個人的な体験や、出来事の記憶(思い出)
非陳述記憶(長期記憶)
手続き記憶
動作・行為における技能など、繰り返しによって「体で覚えた」
記憶例
自転車の乗り方、楽器の演奏法など
プライミング記憶
前に入力された情報が、そのあとの情報に影響を与えるような
記憶例
自分で打ったタイピングミスがなかなか発見できないなど
知識に関する記憶の保管場所
知識に関する記憶は、脳内の海馬と大脳新皮質です。
海馬→短期記憶
大脳新皮質→長期記憶
に関与しています。
下記のような流れで、記憶の定着が起こっています。
体で覚えた記憶の保管場所
体で覚えた記憶は、小脳、大脳基底核で保管されます。
いつ記憶が定着するのか
それは、睡眠中です。
一般的には、
意味記憶 → 深いノンレム睡眠
手続き記憶 → レム睡眠
で記憶が定着するといわれています。
まとめ
・記憶には、大きく分けて、陳述記憶と非陳述記憶があります。
・これらは、記憶の保管場所が違えば、定着するタイミングも異なります。
・共通していることは、どちらも睡眠中に定着することです。
自身の記憶力を高めたり、運動のスキルを向上するには、睡眠を大切にしていただければと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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