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現在の国際共産主義思想『トロツキズム』猖獗に至るまでの淵源を考察


 共産主義思想の淵源となる「ユートピア思想」は、一つの理想社会の形を示したが、そこに至る道は示せなかった。
そこでマルクスは、資本主義社会が確立した上においての「労働者階級」が、社会の生産力に絶対欠かせない労働力の一部であり、また一方の資本家と言うのは、もっぱらこの労働者階級から収奪し、それを再投資、拡大再生産し、「剰余価値至上主義」により、小規模事業者を駆逐し、大工業が世界を席巻していくものであるから、どんなに資本主義が大きくなっても、圧倒的多数を占める労働者の幸せには繋がらないと考えた。
そのため、所有関係を「社会的所有」にして計画的に運営し、万人が労働に応じた賃金を受け取り、最終的に生産性が上がれば、皆必要に応じて平等に生産の成果を受け取れることを共産主義の最終目標に掲げた。
マルクスは、労働者階級の運動を組織することによって、資本家から権力及び生産設備を「暴力的に簒奪」することを考え、またヘーゲル哲学の「万物は流転し、すべてのものは内部に矛盾を内包し、矛盾が発展の力となる。矛盾を超克するアウフヘーベン」を唯物論的に応用し、革命思想を鍛え上げていった。

1845年あたりから、労働者階級や小作人を中心とした共産主義運動勃興を受け、1847年にマルクスとエンゲルスにより「共産党宣言」が出される。
多くの触発された人士により、革命活動が世界各地で起こるようになるが、日本においては、「明治維新」と、「甘粕正彦、大杉栄」「堺利彦」による驚異的な國體活動により、世界でも類を見ないほど成功した「立憲君主体制」を確立、維持するに至る。

共産主義といえば、変革のための方法論として以下の3つ
①『手段を選ばぬ暴力革命』
②『階級闘争』
③『議会を通じて変革を行う』

まず②、③に関しては、主に西側諸国でメディアなどを使って、言葉は悪いが「🐎🦌を量産して、🐎🦌を洗脳する」ことでコントロールする。
それでも思うような効果が得られなければ、強制的に移民を導入し「権利」「人権」などを必要以上に強調し、本国人を貶め、伝統的価値観を破壊し乗っ取る。
そして現在、在米トロツキストがウクライナで行なっていることが①と見られる。 』
このことから、所謂西側諸国は、「共産主義」という言葉が死語になっていることを良いことに、「グローバリズム=トロツキズム」と名を変えた幽霊に脅かされている。

歴史を学ぶと見えてくるものとして、行き詰まった社会を変革しようと、当時のエリート層が崇高な理念のもとに行動する中で、周囲にいる人品卑しき者が、その善意を悪用し、本来の理念を捻じ曲げていく様を見る。

個々人の事績はまだ詳しく調べていないが、プロレタリアート階級の底上げを計っていたマルクスもエンゲルスも富裕な家庭で生まれ育っている。
 両者は、労働者や小作人、所謂プロレタリアートに対して非常に同情的、積極的に支援した
(※プロレタリアート:ラテン語の意味は、財産を持たない無産階級。自分が働く能力以外持たない。資本家と契約し、時間の切り売りをして生活する労働者階級。)
レーニンも父が、世襲貴族の地位を得ているし、ナロードニキ運動に参加し、アレクサンドル2世、3世暗殺に関与した兄のアレクサンドルもいる。(ウリヤノフ家に関しては今後検討する)
また、アナーキストのバクーニン、クロポトキンも貴族出であるし、デカブリストは貴族将校である。
共産主義の親分と見られていたソ連は、スターリンがレーニンを粛清することで、マルキシズムを封じ込め、一国共産主義を確立したが、敗れたトロツキーの怨念が米国で育っていき、今では西側諸国を覆い尽くした。

トロツキズムにそこまでの力があるのか、と何度も疑問にぶち当たったが、更にその上層を見通せないと答えが出ないし、今は見通せない。
軽率に考えると、史上最大の悪役をトロツキストが被り、世界人類の同時変革を狙っている。ぐらいしか思いつかない。
 政府、軍、インテリジェンス機関やメディアがフェイク情報を発することは昔からあったが、僕が特に嫌だな、と考えるのは、あまりにも明からさまな嘘が市井にも跋扈し、それが、さも当然の事であるかのような風潮ができてしまうことである。

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