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【読書記録】ニーチェの言葉 -続

求めるものはここにある

きみの立っている場所を深く掘り下げてみよ。泉はその足下にある。
ここではない何処か遠くの場所に、見知らぬ異国の土地に、自分の探しているもの、自分に最も合ったものを探そうとする若者のなんと多いことか。
実は、自分の視線が一度も向けられたことのない自分の足の下にこそ、汲めども尽きせぬ泉がある。求めるものが埋まっている。自分に与えられた多くの宝が眠っている。

たわむれ、たばかり、意趣ばらし

原因と結果の間にあるもの

この原因があったからこういう結果になった、と考えられることが多い。
しかし、その原因と結果はわたしたちが勝手に名づけたものにすぎないと気づくべきだ。
どんな物事や現象であれ、原因と結果で簡単に分析できるほどことは単純ではない。まったく目に見えていない他の要素がたくさんあるかもしれないからだ。
それを無視して、ある一つの事柄のみの原因と結果を決めつけ、そこに何か強い結びつきと連続性があるように考えるのはあまりにも愚かなことだ。
だから、原因と結果とで物事の本質を理解したように感じるのは思い込みにすぎない。多くの人が同じように考えたとしても、それが正しさの保証にはならないのは当然のことだ。

曙光

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