茂木貞純先生による神道塾 『恩頼(みたまのふゆ)』
今回第2回目の開催 テーマは「宮中祭祀と和歌の世界」
言葉は、人を作るという。私たちは日本語(大和言葉)を学ぶことにより日本人になる。日本人だから日本語をしゃべる訳ではなく、日本語を学ぶことで、日本人として成長するのだ。大和言葉には、私たちの先祖の経験が詰まっている。その言葉を学ぶ(まねる)ことによって、先祖の経験を追体験して、段々と日本人になって行く。古歌の中に伝えられた古語に、日本人の原体験が生きている、皇室が和歌を大切にしてきた理由がここにある。
こと(事)はこと(言)であり、言葉を経験として追体験でき、実感できることを「まこと」と言った。故に和歌には虚構の世界はなく、真実(まこと)の世界のみ描かれることになる。為に和歌を通じて、真の心の交流が可能になる。天皇と国民との間にも同じことが言える。御製を通じて、御心を知ることが出来る、有難い仕組みである。
次回以降の予定は下記の通りになります。
6月27日 日本神話が伝えること
7月25日 最古の古典『古事記』と『日本書紀』
8月22日 日本語と神道
9月26日 暮しの中の神道
10月24日 最大の祭り神宮式年遷宮と大嘗祭
11月28日 各地の祇園祭と疫神除
12月26日 各地に伝わる神楽
1月23日 人々の移動と神社
2月27日 神道が培った心・明浄正直
3月27日 神道の特質と将来