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ヤバいドライバー(その2)ADHD的で情緒不安定な人
この人物は、当時40代半ばだったのですが、
感情の起伏が非常に大きい人で、
人の集まりの中では、
異常にテンションが上がる傾向があります。
そう言う意味では、前回のDQNと似ています。
その場の空気を読まずに思ったことをそのまま言ったりするので、
他人からは敬遠されがちで、会社勤めは出来ないタイプです。
それで個人で整体をやっていたのですが、
お客さんとトラブルを起こしたりして、
上手くいきません。
ただ、整体の腕は確かで何人かの顧客も抱えていたので、
なんとかなっていました。
言動がちょっとヤバいので、敬遠する人が多い中、
この人は、両親が早くに亡くなっていたり、
兄が知的障害を持っていて生涯入院することになったりと、
同情すべき面があったり、
なんとなく憎めなかったり妙に話が面白かったりするので、
かなりエキセントリックな性格ながらも付き合っていました。
そしてこの人が運転するクルマにも何度が乗ったのですが、
ヤバかったです。
かなりヤバかったです。
冒頭で感情の起伏が大きいと言いましたが、
運転中にそれが発揮されるのです。
特に人を載せている時は、テンションが上がるみたいで、
カッコつけたがります。
クルマの運転は好きらしく、
軽のマニュアル車に乗っています。
ある日、同乗して郊外の広い道路を走っている時、
いきなり奇声を上げたかと思ったら、
シフトダウンして急加速を始めてレーンを変えながら、
どんどん前のクルマを抜き始めます。
突然の豹変に驚いて横を見ると、
ニヤニヤしながらこちらを見返します。
これはすぐに止めさせないとマズイと思った矢先に、
信号に引っ掛かって停止。
ホッとして、なんであんな危ない運転をしたのか尋ねると、
それには答えず、いくぞ~みたいな事を言ったかと思ったら、
思いっきりエンジンを吹かして、
信号がかわるやいなやいきなりクラッチを繋いで、
キュルキュル~とタイヤを空転させて
急発進させるという暴挙に出たのです。
タイヤが溶ける臭いが漂ってくるほど空転させながら急加速、
法定速度を遥かに超える速度で次の信号まで突っ走った後停止。
追い付いてきた周りのクルマは、
あまりのヤバさに距離を置いているのがわかります。
さすがにこれには腹が立ったので、
結構強い口調で、何を考えているんだとたしなめましたが、
本人は、どうだスゴイだろう!といわんばかりのドヤ顔で、
ニヤニヤしながら、あ~面白かったと言うだけで、
全く何の罪悪感らしきものも感じていません。
そう言えば、彼は最初二輪の免許を取ってツーリングなどをやっていたけれども、
違反を重ねてついに免許取り消しになってしまったという話をした事があります。
これも前回のDQNと同じです。
その後四輪の免許を取ったと言ってましたが、
この調子だと、結構違反を重ねているのではないかと思われます。
これを書いていて思い出したのは、
高速道路でポルシェを異常なスピードで走らせた挙句、
老夫婦の乗った乗用車に追突して大破させ、
二人を死亡させた事故です。
あれもいい年したオッサンで、二代目ボンボンだったと思いますが、
動画サイトに公開されているドライブレコーダーの映像を見ると、
ありえないほどの速度で走ってきて、避けきれずに追突しています。
最初の二代目ボンボン同様、裕福な環境で育つ中で、
他の人とは違う特別感、早い話が調子に乗る性格が育まれて来て、
自分本位な言動をやらかすようになるのでしょうか。
まあ、二代目でもりっぱな人格者はいますけどね。
話を戻して、
あの急発進の後、彼のクルマにはしばらく乗ってなかったのですが、
ある事に付き合って欲しいと連絡が来て、
なんとなくイヤな予感はしつつも、
まさかあの時の様な異常な運転はしないだろうと、
同乗しました。
行きは大人しく運転していて、
さすがにこの前の件で多少反省しているのかもしれない。
と、思っていると、
帰りの運転では、またヤバイ本性を露わにすることになったのです。
それは二車線の県道を走っていた時のことです。
間もなく一車線に変わる手前で、前に一台のクルマが割り込んできます。ちょっと無理やりなところはあったものの、
そこまで強引な割り込みではありません。
ところがここで豹変します。
この野郎!とか言いながら思いっきり加速して前を詰め、
また離れて急加速してギリギリまで接近する行為を繰り返し始めたのです。
それは急加速して急ブレーキをかけるという、
まさに煽り運転そのものです。
慌てて、止めろ止めろと制止したもののやめようとしません。
状況を察知した前のクルマが左に曲がって、
やっと止めたというか終わりました。
煽られたドライバーは、かなり怖かったと思います。
隣に人を乗せた状態で、
これをやれる神経が異常としか言いようがなく、
以後二度と同乗していません。
まあ、前回の人物をDQNと言いましたが、
こちらも似たり寄ったりだと言えます。
ここまで書いていて思ったのは、二輪の免許を取り消された後、
本当に四輪の免許を取っているのか?
という事です。
いますよね。
何十年も無免許で運転していた人。
取り消しどころか、
一回も免許を取った事がないというのもいます。
運よく違反で捕まらなかったり、事故を回避したりしても、
頻繁に運転していては、
いつかは発覚する事になるのではないでしょうか。
しかもそんな人に限って発覚してもどうという事は無い、
いわゆる”最強の人”である事が多そうだから困ったものです。
実際、この人も最強の人に近いと言ってもいいので、
もしかしたら・・・
という思いが強くなってきました。
それでも何か憎めないところがあったりするので、
距離を置いて付き合っていましたが、
やはり金銭面などいろいろと振り回される事が多く、
さすがに疲れてきて、現在ほぼ縁は切れています。