雑多な雑感――NPOの戯言⑥
《自己紹介⑥》生い立ち(超・簡略版―4)
(前回つづき)
調子こいて長くなった《自己紹介》も最終回。
20余年にわたって教師を勤めた挙句、潔く辞めた。担当科目を馘(クビ)になったせいもあるが、それだけではない。大学は教育機関であると同時に研究機関である。その研究について、何事にも控え目なわたしの場合に限るが「ほぼ寄与することがない」と覚えていたことが大きい。寄与した覚えが一度もないのは残念至極。
それなりに知見を得るのは楽しいことであり、寝ている学生を無理矢理起こす快感も味わってきたが、わたしは自身に見切りをつけたのである。これぞ卓見の証し、社会貢献にちがいないと(耄碌の可能性も否定はしない)。もちろん後ろ髪引かれつつという感は拭えない。「ゆえに」か「にもかかわらず」か、前髪が悲惨なことに!
もう一つ。ド田舎の山中に一人住まいの老親への配慮も。かくして独身を貫いてきた身軽なアーバン・ボーイはカントリー・ボーイに。なお、独身とは滲みでる愛情の裏返しである。わたしとの結婚で不幸になる人を救うことができたのである。ひょっとするとこれぞ社会貢献か。
◆注:母子家庭には「余計な問題」がいろいろ発生するが、くそ真面目に言って大事なことは親の目が届きにくい次の関連する2点。
①歯磨き。虫歯が(子どもに限らないが)悪影響を及ぼすのはつとに証明されている。超高齢社会にあって十分稼いでいる歯科医への配慮は不要。子どもには健康な歯が必要。
②カロリーオーバー。菓子・ジャンクフードの過食。朝食に菓子を与えるのは母子・父子家庭にありがち。楽だし子どもは満足。「先進国」では貧困家庭ほど肥満が多いのは論証されている(典型はアメリカ)。
余計なお世話は承知のうえで、貧困家庭は貧困のありようを見直すべき。裕福さを模範にするから悲惨を招くこともある。