英語をどこで何人に習おうか?
いきなり個人情報丸出しみたいな写真で申し訳ないです(笑)
これ、写真に写ってるメンバーに謝っときますね。
この人たち、
アメリカの大学で英語を教えている先生たち
です。
唯一の日本人で写ってますので、ちょっと褒めていただけると自尊心高まります(笑)
さて、質問です。
「いい答えを出したろう」と思わずに、素直に答えてください。
質問:あなたは英語をアメリカ人(あるいはカナダ・オーストラリア・ニュージーランド・イギリス人)から学びたいですか?
それとも、それ以外の国の人から教わりたいですか?
それか、それ以外の国の人でも抵抗ないくらいの感覚ですか?
最初の質問で、「はい」の人はどうしてか考えてみてください。
正直、以前の僕ならば、「はい」でした。
実際僕はカナダに行ったときカナダ人やイギリス人の先生に教わってましたし、何人に学びたいと言うか「それ以外のオプションあるんか?」って感じでした。
実際、「英語をアメリカの大学で教える」と言う状況が生まれたとき、僕はこんなプレッシャーに襲われました。
1️⃣ 「え?生徒ってアメリカ人と話せると思ってここにきてるんでは?俺日本人やけどがっかりしないか?」
2️⃣「え?日本人ってことで舐められるんじゃね?」
3️⃣ 「学生が先生してるって舐められるんじゃね?」
1️⃣ 俺日本人やけど大丈夫?
最近は「英語を第二言語として使用する人」が指導者として英語圏で先生をすることが増えてきました。(英語圏の定義は置いておきますね)
とはいえ、教室に行って、日本人の先生出てきたら、正直がっかりしません?
僕のこれまでの生徒は人間的にできてる人多かったんでしょうね、「ええ、日本人かよ」って言わなかった。ありがとう。でも思った人もいると思う。
留学行く前に、その学校のこと調べとくってのは第一で大事なことだと思う。
「どこで 誰に どんな形態で 学ぶか」は留学の大前提だと思う。
「英語を第二言語として使用する人」に教わるメリットとは何か?
① native speaker と学習の過程が違う ・ 学習の過程を説明できる
これね、日本語で置き換えてください。
僕もこう言うことを言うためだけに、アプリで「日本語教師」したんです。
アメリカのホームスクーリングしている小学生に日本語教えました。
2ヶ月でやめました。なぜか?
「俺、日本語のことわかんねええええ」
ちなみに、僕一応大学時代は「日本語日本文学専修」なんですよ?
だから、まだ「学術的に日本語を見た」ことがある人間です。
それでも、日本語のことを説明する、ニュアンスの違い、文法の違いについて説明することってかなり難しいんです。
日本語を説明するなら、英語を英語で説明する方がよっぽど(体感100倍ほど)簡単です。
だって、自分も「英語を教科として捉えた経験があるから」
「現在進行形って何?」「受動態って何?」「名詞的用法とは?」
この質問、僕が答えるのは簡単です。
でも、僕の同僚のアメリカ人の先生は僕に聞いてきました。
「ねえ、on the bus と in the busの明確な違いって何?」
アメリカ人からしたら、
「私は感覚で理解してるから。いちいちなんでとは考えないのよ!!」
② 発音の違いを教えられる
意外と、僕に発音を聞いてくる人多いです。それも日本人の生徒。
なぜか?
よく言われませんか?
「ほら、口の動き見て?
ほら、舌の動き見て?」
それができたら苦労しない(笑)
そして、舌の動きと口の動きで発音が変わるのは
「息づかい」ができている前提があってのこと。
舌と口の動きを整えて発音がコントロールできるのは、発音の全体過程を10としたら2か3くらい(と言われています)
つまり、日本語にはない音をどう出していくか。
これが理解できているのは先生としてはかなりの武器なんです。
格好悪い話ですが、僕はDの音が出ません。
毎日練習して、自分なりのDの出し方を考えてます。
僕はpの音が出ません。
出し方考えてます。
そういう試行錯誤は、native speakerにはないので(日本語を学習している、第二言語を勉強して英語を教科として客観的に捉えることができている人は違います)、「どう発音するか」を「理屈で説明できる」と言うのは非母国語の先生の強みだと思います。
2️⃣ 日本人ってことで舐められるんじゃね?
はい、壮大に舐められます(笑)
事実です。ここを隠しても仕方がない(笑)
ただ、初回の授業での「敵意」が5回目の授業で感じる時、これは僕が日本人ダカラっていうか、僕の教え方に問題があるのでしょう。
初回は、壮大に舐められます。
特に日本人を見たことがないとかいう人が多く存在する地域では、
「お前誰やねん感」果てしないです。
このプレッシャーは、どこに行ってもありました、
友達とパーティに行っても、
「こいつ先生やで」と友達が行ってしまったら最後、
「ほう、どんなもんじゃ」みたいな視線がきます。
でも、やっぱり日本人やからって舐められるというよりは、その先生に情熱や思いやりや教える力があるかどうかだと思います。
何よりも、「舐めるならまず俺を超えていかんかい」
くらいに思って授業してるので、生徒もその辺は空気読んでくれます(笑)
3️⃣ 学生が先生って?
いわゆる「GA」、「Graduate Assistant」ってやつですな。
アシスタントとはいえ、授業するのは1人なので、結局は普通の先生とやってることはなんら変わりません。
「おいおい、生徒かよ!!」
って馬鹿にされることも少なくはないです。
ただね、ここで「勝負するか?」みたいなテンションで行くと反発しか呼ばないので、
僕はありのままの姿を見てもらうようにしてます。
僕が宿題してる姿、あえて図書館で見せます。
僕が難しい本を読めずに苦戦してるところ見せます。
だって、その方が、生徒も言い訳できないでしょ?
「宿題の量多い」ってぼやいてる生徒、大学院生の宿題の量見たら黙りますよ(笑)
大学生でもかなり宿題多いんだけど、大学院は平気でその倍超えます。
ほぼ「寝るな」って言ってるくらいの量です。
それを図書館でこなしていると、「何してるの?」って生徒が近づいてきます。
宿題の量とか説明していくと、
「そんなん見せられたらぼやけへんやん」って空気になります。
学生だからこそ、学生が持ってる悩みにも共感できるわけです。
そう言う意味では、院生でありながら先生してるみたいな人に習うのも、悪くないかもしれないですね。(日本ではまず「権威」が先にくる傾向あるから成り立ちにくい関係性かも・・・)
4️⃣ とはいえ、アメリカ人にしかできないことも多い
どっちがいい?となるとどっちかが悪いって論調になるので、公平でなくなっちゃいますね。
結局、アメリカ人(他英語を母国語として話す人)には勝てない分野も多いです。
だって、自然な会話表現とか、これって自然ですかってジャッジは、母国語として英語を使ってる人には勝てないです。しかも、僕がどれほどのレベルになっても、僕の英語は構造が違いますから。あくまで第二言語としての域は抜けないです。
理想は、アメリカ人もいる、第二言語として英語使う人もいる学校とか環境があれば、
「いいところのつまみ食い」
ができるので、そういった環境を探すのがいいかもしれないです。
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