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自然な英語を話すために〜心の声を変える〜


こんにちは。
最近、アクセス数がまた伸びてきたようで、感謝感謝です。
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さて、今日は「心の声」を聞け!がテーマです。
画像の映画は観たことがないのに、使わせていただきました(笑)

1️⃣ 「思ったこと」が「すっと出ない」シンドローム

アメリカにやってきて2年が経とうとしています。
依然、「すっと思ったことが出ない」シンドロームには苦しんでます(笑)
生徒にも「思ったことをすっと出せない」、そういう相談を持ちかけられることが増えてきました。

僕だってまだまだ完璧に自分の言語をコントロールできている訳ではありません。
しかしながら、「聞きやすいよ」と、最初の僕を知る教授からも褒めていただくことが増えてきたし、生徒からや友達からも「聞きやすいなあ」と言われること増えてきました。何よりも、「え?」みたいな前屈みになって眉毛上げられるみたいなことが少なくなってきたので、「伝わってるな」と言う実感が増してきています。

経験上、「思ったこと・言いたいこと」が「すっと出ない」理由は主に2つでしょう。

① 言いたいことはあるんだけど、言葉や必要な文法がわからない。
② 言いたいことが頭には浮かんでいて、あとは吐くだけなのに、妙な言葉が急に出てきて邪魔をする。

特に上記の中で、②が厄介だと思います。
そして、①の理由と②の理由を混同して考えている学習者がかなり多いと言うのが実感です。僕もそうでした。

2️⃣ 発音練習は心の声に影響する

先ほどから「心の声」と言っていますが、まずこれから説明します。
例えば、本を読んでる時ってサイレントで、心の中で声が流れていませんか?
それが「心の声」です。

その「心の声」が「実際の声」とどれだけずれているか?
言い換えるならば、「想像している理想の自分の声」と、「実際の声」にどれだけの違いがあるか。

もちろん、発音するのにはいろいろな要因が絡まってます。
喉のvocal codeと言われる声帯であったり、口や顔の筋肉であったり。
それらを鍛えるために、発音練習ってするわけじゃないですか?

ただ、話している時だけが発音練習の時間ではないのです。
「心の声」で「言語を再生している時」こそ、大事な発音練習時間です。

3️⃣ 心の声は実際の声に大きく影響する

他の記事で言い続けていることですが、

理論上、アクセントは消えません。

ちょっとこの理屈の詳細は省きますね。

ただ、「アクセントが残ること」が必ずしもネガティブに働くかって言うと、それは違います。

「アクセントが残っている」という前提で第二言語を習得していけば、
「アクセントが聞いている人の理解を妨げる」ことを避けることができるようになっていくし、それが「第二外国語におけるゴール」ともされています。

アメリカなどの「英語圏」で、「第二言語としての英語」を高い水準で使用する人のデータを取ると、以下のような発見があったようです。

「発音の仕方などに関心がある人・発音の修正に拒否感が薄い人はアクセントが理解の妨げにならない言語を習得する傾向が高い」

要は心理上の話です。

「え?当たり前の話やん?」って思う人も少なくないでしょうが、反対にそれを意識して学習している人はそんなに多くないのもまた傾向としてあると思われます。

2つの例でこの話を深掘りしますね。

① 第一言語フランス語の生徒の場合

この記事を書こうと思うきっかけをくれたのがこの生徒でした。

「どうやったら、自然に話せる?」
と彼らが聞いてきました。

実際何かを読んでもらう前に、あえて実験しました。

wanna ( want to)
gonna ( be going to)
gotcha ( I got you)

など、英語の使い手が普通に使ういわゆる「カジュアルな英語」
とか

water ( tがおちて ウオーアー)
important ( tを飲み込んで インポーアント)
literally ( t をdで読んで リデラリー)

こういう「実際のアメリカ英語」をどう思うか聞いたわけです。

3人が3人とも言いました。

正しくない」

もう少し、気持ちを聞いてみました。
すると、最後に彼らが口を揃えて、

「そう言うふうに話したくない」

と言うのです。

次に、彼らに英文を読んでもらいました。

その後に聞きます。「アメリカ人の英語と自分の英語どこが違う?」

「わからない」それが答えでした。

僕は何度も彼らの英語を聴きました。
すると、[ different ]などの単語の発音が
「でぃーファーれっんと」みたいな、伸びた音になっていることに気がつきました。

「もしかしてフランス語で differentって同じ意味?」

そうやって聞くと、
「そう、同じ意味で違う発音がフランス語と英語には多いのよ。」
そんな答えが返ってきました。

つまり、フランス語の発音をそのまま英語のように読むために、英語の音節の上では「読み過ぎている」現象が起こるわけです。

これは日本人でも同じ。

ここまでは「第一言語の影響」くらいで終わっちゃいます。

でも、大切なのは、

「彼らがアメリカ英語の音を、深層心理の中で拒否している」

と言うことです。

これ、どんな影響及ぼすかというと、

「発音されたものが聞こえない」
「発音されたものに近い音を出すことが難しい」

② ドラマやオーディオブックを聴き続けて、僕の中の声が変わった

自分自身も長い間、「すっと言葉が出ない」問題に苦しみました。
解決の糸口が見え始めたのはつい最近。
大きな要因としては

「リズム・イントネーション」

にきを使い始めたと言うことです。
このことによって、心で準備される「音」が変わって、
発声する音が変わってきました。

例えば、日本人はよくL Rができないと言いますが、それを置いておいて、日本人の英語ってイントネーションやリズムがあまりにもアメリカ人の英語と違うから、彼らが「え?」ってなるんです。

あと、英語は「音要素の強い言語」です。
正しいグラマーに乗っけて話すよりも、リズムやイントネーションで「なんとなく話す」英語の方が通じることが多いのも、聞き手が「音」を聞いているからです。(実は周波数が影響している)

何かを言おうとするときに「うっ」ってなるのは、自信がないから。
自信がないのは、「口にこのリズムが合う気がしない」と深層心理が黄色信号を出しているんでしょう。

アクセントを消す必要はない。
ただし、

「自分のイメージする声(心の声)」と「実際の発声」の間にそれだけ距離があるのかを知るのは、話す上ではとても大切なことだと思います。

そう言うことを思えば、「とにかく英語を聞け」と言う指導もどこか意味がわかってきますよね。

聞くだけで・・・と言うよりは、「心の声」「知らぬまのインプット」が効果を出すことがあるよと言うことだと思います。





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