Be friends with English with “FRIENDS”.~フレンズ最強説〜
今回はアメリカの超人気ドラマ「フレンズ」が最強の英語学習アイテムだと言うことをひたすらにフレンズへの愛を語りながら述べていきます。
この記事を書いているのは・・・・。
Vancouverの語学留学時代に先生に勧められてFRIENDSで英語学習を始める。
中学英語教師になってはや10年目。アウトプットの場所を求めNoteに寄稿を始める。今年度、アメリカミネソタ州の大学院に合格し、英語教授法、言語習得理論の習得と実践に挑む。中学校の先生には稀有な英語マニア。
英語の学習法という話のジャンルの中に、必ずと言っていいほど登場するこのFRIENDS。
すでにYou Tubeなどで何度も取り上げられている。
私的目線で話していきたいと思う。
①何故これほどまでにFRIENDSがすごいと言われるのか。
② どのレベルの学習者に適しているか。
③どのように活用するべきか。
の3点でお送りします。
①何故これほどまでにFRIENDSがすごいと言われるのか。
色々な理由が考えられますが、英語学習に対して、と言う意味ならば「状況設定」の一言に尽きるのではないでしょうか。
英語学習には、中学英語指導の世界でも延々と言われることですが、「状況設定」が欠かせません。どのような状況でその言葉が使用されているのか、それが表現習得の大きなkeyとなるからです。
FRIENDSはNYのアパートの一室(よくみんなが集まってくる部屋)が舞台の中心です。ここで延々と話が続いていくと言っても過言ではありません。あとは彼らの行きつけの・・・・
コーヒーハウス「Central Perk」です。
場所が他に移り変わっていくことが少ないので、
●英語が分からなくても置いていかれることが少ない。
●途中からでも話に戻っていける
というメリットが発生します。
中学校の英語の授業でも、生徒がもしこんなコメントをくれたら幸せです。
舞台が限られていることによって、「状況設定」を把握しやすいのです。
ニューイヤーズイブの場面、料理を作る場面、仕事場の場面、ATMに閉じ込められる場面、クイズを作る場面・・・などなど。
「これ何をしているの?」と言う場面にはほとんど出会しません。
これがまずは大きいでしょうね。
え?じゃあFRIENDS以外にそういうドラマあるのでは?
そうですね。古いところですが、FULL HOUSEやHOW I MET YOUR MOTHERなんかはそれに当たるかもしれません。
ただこのFRIENDSは秀逸な「状況設定」がものを言います。
彼らは30歳周辺の若者。
恋を追いかけ、結婚を経験し、仕事の荒波に呑まれ・・・
5人が5人ともストーリーを持っているので、限られた舞台設定の中でより効果的に様々な「状況設定」を味わうことができます。
この男、Chandler BIngは最高に面白い。
恋が進展すると急に怖くなってくる病、Relationship Phorbiaを抱えています。
こういう設定が、英語学習を加速させる1つの要因ですね。
②どのレベルの学習者に適しているか。
どんなレベルの学習者にも適しているとは思いますが、あえて言うならば、こんな人じゃないでしょうか。
「ボキャブラリーを増やして日常会話で苦労しないようなレベルにいきたい」
点数で言うと・・・と言いたいところですが、必ずしも点数は指標にはなりえません。例えば、私がこのFRIENDSに出会ったとき、私のTOEICは800点を超えていました。教員が最低限保有しておきたいというのが730点です。
しかし、私がカナダ人と問題なく会話できていたかといえば、問題は多々ありましたよ。もちろん、このドラマのように「状況設定」が働く場面、例えばコーヒーショップとか朝食の場面とかなんかでは全く問題ないレベルではありました。
日本人にとってはいまだにこのTOEICが指標になっているようです。
私は過去に900点を超えていましたが、とりわけ私が素晴らしいSpeakerだったことはないと思います。
しかし、あえて言うならばTOEIC700点を切る場合には良い教材になるでしょう。何せ、単語の幅が広いんです。状況設定はわかりやすいものなのに、話している英語が本当に日常のものに近い。
「あ、これ使えそう」と実感が湧くからこそ、ボキャラリーを中心とする表現の習得には大きな役割を担ってくれます。
③どのように活用するべきか
①、②の話をまとめいくと、このドラマを使って英語を学習するメリットは、
良質な状況設定のもと、表現に親近感を持ちながら、英語表現を増やしていくことができる。
と言うことでした。この点だけでも十分だとは思います。
私はこの点にプラスして、ある方法でドラマを活用していたのですが、今振り返れば部分的には間違っていたのかもしれません。
今回は私の英語学習の先に見えてきたこともプラスして活用法を語ります。
●字幕設定はマストである。
一回字幕なしで聞いて、分からなかったところを字幕をつけた状態で確認。
もう一度字幕なしで見る。これだけでも立派な学習です。
時々、留学先で無理してTVのニュースを見たりする人がいます。
隣でネイティブスピーカーが教えてくれたりする状況があれば良いですが、そうでもない限り、何を言っているのか分からない場合は、他の中国語やアラビア語を聞いているときと同じです。ほとんど効果はありません。
● 正しい形でシャドウィングをする。
英語の授業でもよく使われるこの方法。
日本の中学の先生でもよくすると思います。
話者のすぐ後を追いかけるんです。
この時、必要なことはリズムを掴むことです。
まずはセリフをハミングで追いかけるくらい、何度も聞いて話している人のリズムを掴みます。
リズムの中には、単語の繋がりやイントネーション、発音などの要素が含まれてきますが、一旦無視して、リズムを掴むだけに集中です。
リズムが出来上がったら、一度聞いて、それを再生します。
ここではシャドウウイングというよりも、一度聞いたものをのちに発音するという作業に変わっています。
余裕があれば、いくつかのセリフを書き出して、もう一度聞きます。
何度も何度も聞いて、ここでは単語同士のリンクに気をはらいます。
リズムはわかっっているはずなので、そこに乗せていくんです。
乗らない時こそ、チャンスです。なんとかそのリズムの中に入れようとすると勝手にこう繋げているんじゃないかと仮説を立てて動き出すことになってきます。
そして、過去の私に欠けていたのは次の部分です。
いくら話していることがわかっても、音がわかってもそれだけでは足りません。
「英語の息」を使う、意味を感じながら読む
この2点が抜けると、シャドウイングの効果が薄れます。
特に、英語の息遣いはとても大切。
いきなり腹式呼吸や喉の使い方はマスターできないので、ここは別に練習するとして、今の方法を少し変えれば・・という話にしていきます。
子音をひたすらに意識して、子音にアタックしながら、低速で読みます。
大袈裟すぎるくらい子音をアタックします。
必ず最初に鼻からゆっくり吸って、吐き切るまでの間、低速で読み切るんです。
すると、音のつながり、英語の深い息遣いを感じることになってきます。
この学習が次のステージへと誘ってくれます。
もし「日常会話」ベースで英語を楽しみたいという方には、小難しい教科書よりも、電子辞書片手、ノート片手、そしてFRIENDS鑑賞を強くお勧めします!!
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