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英語を最速で学んでいる生徒の秘密


こんばんは(こんにちは)
アメリカでの生活も一ヶ月を切りました!!

現在アメリカの大学にてインターナショナルの生徒に英語指導してます。
その中で、時折ですが数カ国語を話す生徒に出会うことがあります。
今回は、その生徒たちに共通していると僕が思ったことをシェアしていきます!!

1️⃣ 人の言葉をそのままコピーする

レベル1〜4まで存在する本校の言語学校の中で、レベル2から始めてすでに会話にほとんど問題を感じない、チャドからの留学生がいます。

その生徒は相槌しながら、小声で僕の言ったことを「そっくりそのまま」繰り返します。これねえ、やられている方は「気持ちいいいい」ってなりますよ!だって、共感の方法に似てるじゃないですか!
でも、彼にとってこれは「勉強の手段」なんです。
そのまま繰り返せない時には、「この言葉の後なんて言いました?」って聞いてくれます。すると自然に、その後ボキャブラリーの話になりますよね。


2️⃣ 自分の言語に敏感である

これは英語がうまいなあって思う人に共通します。
僕は音声を録音させたり、生徒の活動をビデオに撮ることが多いんですが、「そのビデオください」って言ってくる生徒は、かなりの確率で数か国語話せる生徒です。

自分の声聞くって、これほど嫌なことはないと思います。
でも、彼らは自分の声を聞いて、いろんな要素を確認します。

1人の生徒が聞いてきました。
「僕のイントネーションとネイティブスピーカーのイントネーションってどうしてこれだけ違うの?」

そこで単語の音節の話になったり、音を落とすリダクションの話になったり、教科書で習うイントネーションと実際のコミュニケーションで多用されるイントネーションの違いに話が及んでいきます。

彼らは、「自分の音」を「他の人が話しているよう」にとらえ、客観的に「違和感」を覚えることができるのです。

これは大きいです。
言語習得理論の中ではこれを「monitoring」って言うんですけど、自分の言葉使いや流れをモニタリングする、文字通り「観察する」んです。

こうすることで、「潜在意識」のなかの「声」が変わっていきます。

息遣いを変えるだけでも、日本人の英語はグッとアメリカ英語に近づいていくことを僕自身も気付きました。

3️⃣ アクセントを消すことを最初から諦めている

彼らのすごいところは、「言語がコミュニケーションの手段である」「言語はキャリア実現の手段である」と言うことを理解し、

「アメリカ人みたいに話す / アメリカ人みたいに聞こえる発音をしよう」

など最初から思ってないのです。

ただし、上記で「アメリカ人と僕の発音はどこが違うのだろう」と疑問を持っているとも言いました。これはアメリカ人の真似をするためではなく、アメリカ人や他のスピーカーの特徴を知って「聞き取る能力」を高めるためにやっているんです。

「伝わればいい」という最終目標をずらさないので、そもそも

「話すことでミスを晒してしまう」と言うことを恐れてもいません。

だから、成長のスピードが「異常」です・・・。(嫉妬します)

4️⃣ 方法を何通りも持っている

「どうやって勉強している?」と聞くと、必ずと言っていいほど彼らは言います。

「最近は・・・・この方法が好き」

「最近」と言う言葉ですね。

「前は?」と聞くと、オーディオブックの音と自分のリーディングを比べる、独り言を話す、音楽の音を真似る、映画の1シーンを何回も繰り返して真似る・・・

やり方のカタログのように、山ほどのアプローチが出てきます。
そして、「あんまり効果なさそうだからやめた」ってことも必ず教えてくれます。

正直、この2年の修士課程での学びで確信に変わってきたんですが・・・


「言語学習の最強勉強方法を指定できて、その方法で対象者全員が英語ペラペラになったら、僕はノーベルプライズに近づく」

つまり、「これでペラペラ!」なんて方法はないってことです・・・。

誰かにあう方法が違う誰かに合うとは限らないし、「これだけ」で伸びたではなく、それまでのいろんな方法がその人の成功を支えているんですよね。


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