挫折こそ本当の灯火〜アメリカの挫折たちが教えてくれたこと〜
YEAHH 来週ついに卒業です!!修士課程修了です。
こちらは卒業間際まで、生徒を忙しくしてくれるので、あまり悠長に振り返る時間ものスタルジックになる時間もないのですが、それでも2年の総括をしながら帰国に備えているところです。
アメリカでは様々な「失敗」に出会いました。
今考えたら、「自分はなんて恐ろしいことに挑戦したんだろう」と思います!!
「英語が話せる」→「海外で生活できる」
こんな簡単な公式だけをぶら下げて望んだこのアメリカ生活・・・・。
「マジの地獄が待っていた」ってやつでした(笑)
それでも、この2年、大の失敗が最高の形で報われるということがなん度もありました。派手に転んだら、周囲が勝手に助けてくれるのかもしれませんね。
今回はある一例を取り上げながら、失敗の先に見つかるかもしれない光について語りたいと思います。
1️⃣ 一時は卒業が危ぶまれた
僕には「2年」という時間しかないのに、「来年も残らんとあかん」のような危機的な状況に陥ったことがありました。
① Phonology(言語の音に関する分野)の授業はわけわかめだった・・・。
一括りに「英語」って言ってもね・・・ジャンル別に細かく分けていったらいくらほど細かいニッチな研究あるねんって感じです・・・。
その中で、なぜか多くの学生がおそれをなす教授がいました。
皆「あの教授のクラスは取るんじゃない」と教えてくれるんですが、皆がそうやって避けるからなのか、「6単位は必須」になっていました・・・。
これが地獄の始まり。はっきり言って、何を言ってるのかさっぱりわからないし、何をどうしたら何になるのか・・・僕はほぼ置き去りでした・・・。
教科書は2万円ほどする教授自筆のものなんだけど、もう中身もテストも支離滅裂で、正直「はああ?」がずっと頭の中にありました。
それでも、何か自分の学びにしようと思って、音素の勉強とか結構自分のトレーニングにも生きたし、「嫌いと意味ないは違う!」と信じて食らいついてました。
そして・・・僕だけが落とされた・・・(笑)
結局僕はそのコースBまで回復させました・・・。エクストラでリサーチペーパーを課されて、なんとか這い上がりました。
そこで言われたのは、「最初からこうやって頑張りなさい」・・・。
そのとき誓いました。僕も生徒にこんな悲しい思いさせないようにしよう・・・・。
結局、次の学期の当教授の授業でも一度落とされ・・・。
そしてまた訳のわからんペーパーを涙ながらに書き上げて復活しました。
② 2ヶ月の準備が無駄になった。
さあて、卒業論文の下地も準備できたし、今からプロポーザルかますかーーって思ってた矢先・・・教授に呼ばれ・・・
「すまん!!!お前卒論どころか卒業が危ない!!」
と死刑宣告。
結局はさっきの教授の授業での「C」が影響して、「卒論提出」の資格を失いました。
もうほとんど卒業論文の骨子が整って、「さあ今から」だったので、
①「え?卒業できひん?」
②「え?日本の博士号は絶対に卒論いるねんけど!!」
この2つでパニックに・・・。
おいおい、他の授業全部Aだぜ?????
この血の滲むような(笑)努力はなんだったんだーーーーー!!
2️⃣ その失敗が全て良い方向に転がった
その失敗で「あああ・・・」と落ち込んでいる暇もなく、それでも僕は邁進するしか方法がなかった・・・教授に直談判をし、宿題を課してもらい・・・それでも間に合わない卒論・・・万事きゅうす・・・
と思ったら、「EXIT testを受けないか?」と教授。
卒業論文のコースと、卒業テストのコースがあったんです。
その卒業テストをパスしたら卒業はできるぞ?と・・・。
結果、そのテストにパスし、サラーーーーに!!
「K-2 License」なるものをゲットしました!!
要はアメリカ国内で第二外国語として英語を使っている人に、英語指導できる免許です。本来はこの免許をゲットしようと思ったらあと2年かかるんですが、僕は日本での現場経験があるので、同コースを修了したと同等の扱いになるようです。
え?卒論書かんくてよかった??
それと、日本に帰ってからのことも、この失敗が導きになってくれました。
色々と今後の方品を探っている中で、「日本で博士号に進もう」
と思うようになりました。(理由は長すぎるのでカット!!)
でも、日本の博士号への関門は「修士論文」・・・。
おい!!!!!結局失敗が足をひっぱとるやないか!!!
と思ったものの、大学で働いている人たちにお話を聞いたりしながら、
「そもそも俺が今日本語で英語指導のことを研究する意味ある?」
と疑問を抱くようになりました。
僕はこの2年、英語で全ての学習と研究をしてたので、正直日本語でそれを学ぶ環境に行くと苦労すると思うし、自分の生き方とも全然一貫性がないように思えました。
そんなとき、オンラインで博士号取得をできるアメリカの大学を見つけました。
「あーーあ。これこれ。」
そう思いました。せっかく苦労して2年間英語の中で足掻いてきて、やっと光がみえた今、自分がもっともっと先を見るためには、
「生活の中に英語があること」
これが大事だと改めて気づいたんです。
こうやって、失敗は心を挫きますが、全力で取り組んでいるときの失敗は、むしろプラスに働くことのほうが多いなあと最近思います。
トライアル&エラーの素晴らしさを教えてくれたアメリカと大学に感謝です!!
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