Vol.511「〈自民党総裁選〉小泉進次郎なら愛子天皇は可能か?」
(2024.8.27)
【今週のお知らせ】
※「ゴーマニズム宣言」…岸田首相の不出馬表明で一気に注目が高まった自民党総裁選は、9月12日告示、27日投開票、現時点では11人の議員が出馬に意欲を示しているという。わしは自民党の党員でも何でもないから、乱立する候補者の中で誰がいいと主張しても意味がない。そもそもわしは総理総裁としての、人格から政策まで含めた評価をする気すらなくなっている。今のわしにとっての政治家の基準はただ一つ、「皇位継承問題」だけであって、「愛子天皇の可能性」だけである。その基準から言えば、ここは小泉進次郎がいいと思っている。今回の総裁選で考える「世代交代」「ポピュリズム」、そして何故、小泉進次郎なのか?
※泉美木蘭の「トンデモ見聞録」…欧米発で今や世界各地に跋扈している「動物権」というカルト。しかし「獣は、人間に食べられるために神がお創りになったものだ」という聖書の教えに支えられながら、合理主義と肉食で繁栄してきたヨーロッパでは、中世の時代、動物を虐待する遊びが大ブームになっていたのだ!王侯貴族も好む“高貴なスポーツ”とされていた「ブラッド・スポーツ」とは?そこからなぜ「動物権」というカルトにまで行っているのか!?
※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」…ウクライナ人のグレンコ・アンドリー氏が新総裁への要望として「男系維持」などと言い始めたことをどう思う?生まれ変わりを信じる?米大統領選でハリスが勝てば、日本の男系固執派も意識を変える?「全部抱きしめる」は政治家に対して「人としての器の大きさを態度で示す」ということ?パリ五輪で阿部詩選手が号泣したのはみっともない?…等々、よしりんの回答や如何に!?
1. ゴーマニズム宣言・第540回「小泉進次郎なら愛子天皇は可能か?」
岸田首相の不出馬表明で一気に注目が高まった自民党総裁選は、9月12日告示、27日投開票、現時点では11人の議員が出馬に意欲を示しているという。
わしは自民党の党員でも何でもないから、乱立する候補者の中で誰がいいと主張しても意味がない。
そもそもわしは総理総裁としての、人格から政策まで含めた評価をする気すらなくなっている。今のわしにとっての政治家の基準はただ一つ、「皇位継承問題」だけであって、「愛子天皇の可能性」だけである。
その基準から言えば、ここは小泉進次郎がいいと思っている。
「裏金問題」が自民党の支持率低下のように言われているが、実際は単なるイメージだけの問題で、岸田政権に飽きてきただけだとわしは思っている。
さっさと愛子さま立太子をやっておけば、イメージを刷新できたものを、結局「先送り」しかできないから失敗したのだ。
イメージの問題だから政権交代が起これば、国民のストレスは発散されようが、立憲民主党が全く期待感を醸成出来ない。
自民党の総裁選になれば、候補者が続々名乗り出て、野党よりは人材が豊富だというイメージを喚起できた。なんとまだ総裁選の最中なのに、自民党の支持率は伸びているという。国民が「面白い」と感じているからだ。
そこで国民的人気は石破茂と小泉進次郎に集中するだろうが、自民党の強い支持者にとっては「看板の架け替え」で危機を凌ぐためには小泉進次郎が一番だろう。
43歳と候補者中最年少の小泉進次郎ならば、「看板の架け替え」が鮮やかに成功する。小泉総理誕生なら、国民的ブームが巻き起こって、野党は完全に霞んでしまうだろう。
一刻も早く、年内にも解散総選挙をしたほうがいい。
これは完全にポピュリズムである。 だが、わしはあえて進次郎を推す。
『民主主義という病い』で描いたように、民主制においては、マスコミも大衆も、若者にチヤホヤし始めるものだ。
なんと紀元前400年の昔から、古代ギリシアの哲学者・プラトンは著書『国家』において、民主主義の国においては大人と若者の差異がなくなり、大人が若者に媚びを売り、大人も若者も全てが堕落していくということを喝破し、徹底批判していた。
それから2400年経っても、人類は何ひとつ進化せずに同じことを繰り返しているのである。
マスコミでは、年配の政治家に「世代交代は考えているのか?」という質問をしばしばする。
要するに世代交代が「絶対善」だと思っているわけなのだが、若ければ若いほど賢いということは絶対にない。
太古の昔から、年寄りは「今の若者はなってない」というし、若者は「年寄りはさっさと退場しろ」という。その繰り返しだが、昔も今も、若者だろうが年寄りだろうが、有能な者は有能で、ボケはボケ。それだけのことである。
今回の自民党総裁選には、67歳の石破茂が「最後の挑戦」として5度目の立候補を表明している。
石破はわしより4歳年下なのだが、それでも老人扱いされてしまって、橋下徹に「世代交代を考えているのか?」と問われていた。石破は人望がないと言われるが、少なくともまだ老いてはいない。
アメリカの大統領選で、バイデンにしろ、トランプにしろ、やっぱり年寄りは問題だと言うしかなくなる面もある。
さすがにバイデンは年寄りすぎて、認知症なのか何なのかわからないが、マトモに言葉が喋れないとか、プーチンとゼレンスキーを言い間違えるとか、あまりにも次期大統領を任せるには危う過ぎた。
一方のトランプは繊細なモノの考え方が根本的にできなくて、相手の悪口しか言えない状態だが、あれは若い時からそうだったのだろうから、もう年齢とは関係ない、それ以外の人間性の問題があるのだろう。
それでもグローバリズム批判の体質は、なかなか見習うべきところがある。
とにかく世代交代は「絶対善」ではないということは、まず言っておかなければならない。
若けりゃいいという話じゃないということは、都知事選で165万票余りを集め、蓮舫を抜いて2位になった石丸伸二を見たってわかる。ほんの一瞬は注目を浴びたものの、「若さだけで中身がない」と見なされて、もうずいぶん評判が落ちてしまっている。
今回の自民党総裁選では、コバホークこと小林鷹之にスポットライトが当たったが、脳の中身が全然古くて、皇統は「男系絶対」と言っている。結局は集団主義的で、天皇のことですら自分の周りの者の様子を見てしか決められないという、とてつもなく古い因習族でしかなかった。
やはり若くてもダメな者は全然ダメであり、年齢は関係ないということになるのである。
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