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Vol.517「皇統クラブの目的は、愛子さま立太子のみ」

(2024.10.22)

【今週のお知らせ】
※「ゴーマニズム宣言」…国民の90%が女性天皇に賛成しているにもかかわらず、政界の中にだけ頑として女性・女系天皇を認めない「男系固執世間」が出来上がってしまっている。この現状を突破すべく、新たな活動が始まった。わしはこの活動を「皇統クラブ作戦」と名付ける。自民党はもうほとんど男系世間に占領されてしまっているから、希望を託すとしたら立憲民主党しかない。ところがその立民の中にも男系カルトの議員がいて、意見集約ができないというのだから忌々しきことだ。何がなんでも党内融和が大事で、全員が納得しないとダメだという感覚はおかしいし、そんな党には何もできっこない!立憲民主党の実態はいったいどうなっているのか?本当に政権を任せられる党なのか?「皇統クラブ作戦」の参加者、そして立憲民主党の議員も心して読め!
※泉美木蘭の「トンデモ見聞録」…Xを見ていたら「側室なしでは男系男子継承は続かない、昭和・平成・令和は幸運が重なっただけだ」と発言している人に対して、男系カルトから驚くべき返信がついていた。曰く「現在の英国王室もこれから三代に亘って男系継承することになっていますが、幸運なのですか?」……つい2年前まで、エリザベス女王が在位していたことをもう忘れたらしい。さらに、いまだに「男系男子リヒテンシュタイン」の幻影にすがりついているらしい。では、男系男子限定で立憲君主制を採用する国の実態はいかなるものなのか?男系カルトよ、現実を直視せよ!!
※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」…大阪のお好み焼きと広島風お好み焼き、どっちが好き?病院で管をたくさん刺されて最期を迎えるより、自宅でポックリと逝ける方が幸せなのでは?北朝鮮では金日成由来の元号の仕様を廃止するとか…日本の元号は続いてほしいがどう思う?古代のように、血筋に拘らない群臣推挙による天皇即位を続けていたら、日本国は消滅していたのでは?法政大学の田中優子前総長が、高市早苗を「安倍さんが女装して現れた」と評して炎上した件をどう思う?漫画家・弘兼憲史の「島耕作シリーズ」で、辺野古基地建設に抗議する側の人物についてデマを描いたと問題になっている件をどう思う?…等々、よしりんの回答や如何に!?



1. ゴーマニズム宣言・第546回「皇統クラブの目的は、愛子さま立太子のみ」

 国民の90%が女性天皇に賛成しているにもかかわらず、政界の中にだけ頑として女性・女系天皇を認めない「男系固執世間」が出来上がってしまっている。
 この現状を突破すべく、新たな活動が始まった。
 わしはこの活動を「皇統クラブ作戦」と名付ける。

 問題なのは、正論を言っても通らないということだ。
 皇室研究家の高森明勅氏などは、著書や講演等で正論を滔々と述べて、これが正しいのだから絶対に通るものと思い込んでいるのだが、現実はそうではない。いくら論理的な正論を言おうと、歴史学的に証明されている真実を言おうと、それが全く通らないのだ。
 正しいか誤りかなんて関係ない。政界では、ただ、自分の周囲の「世間」がみんな「男系男子」と言っているから、それに合わせているだけなのである。
 しかし、これを放置しておいたら大変なことになる。女性・女系天皇を認め、皇位は男系・女系を問わない「双系」継承にしなければ、次世代の皇族は悠仁さまおひとりになってしまい、悠仁さまがご結婚できて男子が生まれない限り、皇統は滅ぶ。
 皇統を守るためには「男系世間」に迎合せず、「愛子さまを次の天皇にすべきだ」と言える国会議員を見つけ出していく以外にない。
 そのような議員を超党派で集めた「皇統クラブ」をつくり、これを一大勢力にしていくこと、それしか方法はないとわしは考える。
 そしてこの選挙戦が始まる前から、わしが主催する「ゴー宣DOJO」を支える公論サポーターや読者諸氏は、自発的に議員や候補者にアプローチする「皇統クラブ作戦」を実践している。

 自民党はもうほとんど男系世間に占領されてしまっているから、希望を託すとしたら立憲民主党しかない。
 ところがその立民の中にも男系カルトの議員がいて、意見集約ができないというのだから忌々しきことだ。
 立民の国会議員の中では「尊皇派」とされ、ゴー宣道場(現・ゴー宣DOJO)に何度も招いた某議員などは、最近行われたミニ・ミーティングで、公論サポーターを前に「愛子天皇とは言えない、党が割れてしまうから」と発言したという。
 その某議員は、ゴー宣道場に登壇した際には「皇統問題に命を懸ける」とまで言っていただけに、党内では「愛子天皇」とすら言えないという発言に公論サポーターの面々は混乱してしまったようだ。
 これまでゴー宣道場に招いた政治家の「甘言」に何度騙され、失望を味わってきたことだろう。「言葉は政治家の命」のはずだったのだが、いつから政治家の言葉は国民を迷わせ、欺く詭弁に成り果てたのか?

 今回の総選挙に際してNHKが全候補者に対して政策等に関するアンケートを実施しているが、その中に「女性天皇」と「女系天皇」への是非を問う項目がある。https://www.nhk.or.jp/senkyo/database/shugiin/2024/survey/
 前回まではなかった「女系天皇」に関する問いが加わったため、「女性天皇は賛成だが、女系天皇は反対」という候補が明確化できるようになった。そのこと自体、この問題に対する関心が深まっていることの表れと言っていいだろう。
「女性はいいけど女系はね」というのは、つまり「愛子さまはいいけど、愛子さまの子供は女系になるからダメ」と言っているわけで、女性天皇を排除していないように見せかけようとはしているが、実は男尊女卑そのものであり、その正体は男系派である。

 このアンケートでは、立民の小選挙区立候補者全207人のうち、
・女性天皇に
賛成:181 反対:4 回答しない:22
・女系天皇に
賛成:104 反対:47 回答しない:56
 となっている。

 つまり、女性・女系天皇の双方に賛成しているのが104人。
 女性・女系天皇のいずれにも反対なのはわずか4人。
 女性天皇には賛成だが、女系天皇には反対という、「実は男系派」は47人。
 女性天皇には「賛成」、女系天皇には「回答しない」が30人。
 女性天皇、女系天皇ともに「回答しない」が22人
 という内訳になる。

 問題なのは「回答しない」というやつだ。
 これは、実は男系派だけれども、明確に「反対」とすると批判されそうだと用心して「回答しない」としている場合と、党内に波風を立てたくないという理由で立場を鮮明にしていない場合とが考えられる。
 ちなみに野田佳彦代表は女性天皇に「賛成」、女系天皇に「回答しない」としている。
 そして、ゴー宣道場で「皇統問題に命を懸ける」と言ったはずの某議員は、女性天皇、女系天皇のいずれも「回答しない」としている。

 また、たとえ女性・女系天皇双方に賛成と回答した候補者でも、そのまま信用することはできない。
 公論サポーターからは、「女性・女系天皇賛成」になっていた候補者と直接話したら「男系です」と答え、NHKアンケートに女系賛成と回答してましたよねと尋ねると、「本当ですか?間違いです」と言われたという報告も来ている。
 そしてさらに候補者への直接アプローチによって、女性天皇・女系天皇のいずれも「賛成」と回答した候補者の中には「女性・女系天皇に賛成、ただし、悠仁さまの次から」という者がいることも明らかになった。
 これでは、愛子さまが天皇陛下のお子様なのに「女だから」という理由で天皇になれないという現状を容認しているわけで、完全な男尊女卑である。「悠仁さままではゆるがせにできない」という人は、実は男系派だと見なさなければならないのだ。
 いくらアンケートで「女性・女系賛成」と答えていても、「次は愛子さまが天皇」と明確に言えない人は信用できない。たとえそう明確に言っていたとしても、いつの間にかヘタレてる人だっているくらいなのだから。

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