『11歳の僕に母は投資を教えてくれた』 藤枝 貞治

【ポイント】
①お金の正しい知識を身につけ、正しく付き合う。
②正しい知識で、堅実に増やし経済的な自由を手に入れよう!
③目標はやりくり上手な小金持ち


お金があることより、「お金とうまく付き合う」こと。お金について正しく知り、生み出し増やす方法を知っていなければ幸せにはなれない。
お金は、幸せになるための「手段」。
著者は投資を薦めているが、目指しているのは大儲けではない。お金を生み出し、賢く増やすことで、経済的にも精神的にも満たされた状態を目標とする。「やりくり上手な賢い黄金持ち」

年収500万円のサラリーマンが+300万円あれば、何も諦めずやりたいことお全てを叶えられる。これが著者の提案する「小金持ちライフ」。
貯金で3ヶ月分の生活費を確保、生活が保ててこその投資。200万円程度の余剰資金ができてから始めるのがおすすめ。


投資に必要な7つの人間力
①興味
まず、お金に興味を持つこと。そして、投資を始めるなら世の中のあらゆることに興味のアンテナを張っておく。誰よりも先に察知して投資するから儲けが出る。チャンスをものにできるのは世の中の動向を敏感に察知したファーストペンギンだけ

②欲望
欲望とは人を動かす原動力。”欲がない”なんていうのは、動かないことの言い訳。欲望に素直に忠実に生きようとすることで一歩踏み出すパワーになる。

③夢
投資の目的がはっきりし、投資方法、時期、金額などが具体的になる。

④勇気
リスクに目がいき投資に二の足を踏んでいる人が一番恐れていることは、投資を始めて生じる「変化」し対して。
失敗してもまた始めれば良い。今に満足していないなら、昨日と同じことを続けていてはダメ。始めた人だけが現状から抜け出すことができる。

⑤実行力
まずやってみる。動くことで不安はなくなり、やってみて初めてわかることがある。小さな一歩から始めてみること。

⑥判断力
投資をする人は常に判断が求められる。優先順位の見極めも大事。

⑦忍耐力
辛抱して待つ「忍耐力」ことが投資にもっとも必要な人間力。
損してもタダでは起きない。必ず何かを掴んでから起き上がる。失敗からも学ぼうとする図太さが小金持ちを目指す人に大切な人間力。


藤枝流「負けない投資術」
・FXストラドル(裁定取引)
FXの売りと買いの両方で取引することで、円高になっても円安になっても負けない状態を作り出す方法。
例えば、
1ドル=120円のとき、円安の期待が高ければ
”買い:売り=3:1”で注文しておく。予想通りなら同時に決済し、”2”の利益。
期待と逆の動きになったときは、買いと売りのタイミングをずらす。

大きくは勝てないが「負けていない状況」を作り利益をコツコツと見上げる。

・分散投資
①国や地域で分ける②商品群で分ける③サブカテゴリーで分ける


【感想】
著者は対照的な性格の両親に育てられた。感情的で浪費家な父親と賢くコツコツを努力を積み重ねる母親。両親の背中を教師・反面教師としてみながら、幸せとお金の関係性について勉強した。
お金と幸せは直接は関係ないが、お金のことを勉強し正しく付き合うことで幸せになれる。

僕もそうだったが、やはりお金のことを口にすることが日本ではどこかタブーとなっている気がする。しかしお金について学び、正しい関係性を築くことで幸せに近づけると思った。
お金に関する本を読んで勉強しているが、まず始めてみる、そして書かれていることをしっかり実行する。ステップを一歩づつ進んでいきたい。

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