新ベース誕生!
俺のメインベースはVellmor Guitars(ベルモアギターズ)で作ってもらった、ピンク色でお馴染みVTB-KURO MODELと、ネコでお馴染みVMB-KURO MODEL。
かなりの情熱とこだわりを詰め込んだベースだ。
そしてMTV Unpplugdや新曲のRECでも使用したVJB 424DX ASH。
TBとMBはLIVEで大活躍しているし、VJBは家でも毎日4~5時間は弾きまくっている。
もちろん今後も使い続けるのだが、TBとMBは特性的に非常に偏った音(良い意味で)なので、武道館が終わってから今後も活動を続けるにあたり、どうしても欲しい音が出来てしまった。それを作りたいと思った時に一つ思い出した事がある。
※VJBを手に入れたのはもっと後の話。
以前、楽器屋さんに行こう!の企画で池袋のイケベ楽器にお邪魔してポスターを貼らせて頂いたり試奏をさせて頂いたりお話を聞かせて頂いたりしたときに、ふと目に留まった一際美しいベース。そのメーカーがSago(サゴ)だった。
今まで無骨なベースばかり作ってきたが、俺が頭に描く「美しく厳ついベース」をSagoで作ってもらったら…と思い立ったんだが、Sagoがどんなメーカーなのかも知らない。
ならばSagoに行ってみよう!
まずは工場見学をさせて頂き、社長さんともお話をさせて頂きました。
Vellmorの社長さんともこうやってお話をして、この人に作ってもらいたいと思ったからベース製作をお願いしたからね。
復活の時も真っ先にVellmorに連絡してMBを作ってもらったのさ。
Tシャツ作る時も、衣装を作る時も、Leadの時も、手塚の時も、他のグッズを作る時も、なんでもそうなんだけど、やっぱり自分で現場に行って、見て聞いて触ってからでないとね。
少なくとも俺はそうでなきゃイヤなんだ。
やっぱ行って良かった。
この日は1月の大阪城ホールを見てもらって俺の音を聴いてもらう約束をして帰りました。
あ、大阪城ホールで3曲だけ使った白いJBはSagoからお借りしたものなのさ。
そして年が明けて2月。もう一度Sagoにお邪魔して、改めてベースの製作をお願いしました。
みなさん、長らくお待たせ致しました!
ネコをこよなく愛する51歳渾身のベース…
そのデザインがコレだ!!
形状は80年代、一世を風靡したWB(ワーロック・ベース)タイプ。実は俺は19歳の頃までフェルナンデス製のWBを使っていたのさ。
こういった一般的な形状をしていない所謂「変形ベース」は平成・令和という時代の流れの中で完全に廃れてしまった。実際の所、俺もデビューしてからはずっとフツーの形状のベース(中身はフツーじゃないんだけどね)を使っていたからね。
フツーの形のベースは弾きやすいし、メンテナンスもラクだし、何の文句はないんだけど、やっぱ俺ってヘヴィメタルじゃん?
変形ベースが大好きなんだよ。
これまでTBもMBもWBもLP(レスポール)もRB(リッケンバッカー)もスタインバーガーもクリスタルベースも使ってた事あるんだよ。
それくらい好きなんだよ。
ってか、1995年までフツーのベースを使ったことがないんだよ。
でも、ストラップを長くして低く構えないとカッコ悪いし、そうすると弾きづらいのも事実。REC時に座って弾けないモノも多い。
そこで「座っても弾けて、音もこれまでの既製品には存在しなかった変形ベースを作りたい!」と、このベースをデザインしたのだ。
デザイン的には問題ないので、木材やパーツ、カラーなど細かい仕様を打ち合わせる。「これまで誰も作ったことのないWB」がコンセプトなので、徹底的に差別化を図る。
Sagoは国産の木材にこだわっているので、ボディ材を欅の1ピース(※1)にしてトップはフィギュアド栃、ネックを赤樫(※2)にしてボルトオン。
俺が何を言っているかわからない人も多い…ほとんどの人がチンプンカンプンだとは思うが、とにかくこんなWBは珍しい…というより存在しないと思ってくれれば良いよ。
そして指板には珍しいピンクアイボリー。これは木材自体が最初からピンク色(※3)という俺のためにあるような木材。むしろ、これを見たからこのベースを作ろうと思ったくらい。
では、製作工程を簡単に紹介しちゃうよ。
どうよ!?どうよどうよ!?
コレは会心の出来映えですよ。
こんなにカッチョいいベース作っちゃった。
そしてコイツが11月3日から12日までイケシブで開催されている低音共振祭で展示されているんです!
出来立てホヤホヤで俺もまだ触ってないし、なんならイケシブの展示で初めて見ることになるんだけど笑
コレを持ってステージに立つのは…乞うご期待!!
おまけ
ここだけの話…
実はVellmor Guitarsでも1本製作中!
コイツもヤバい!!
乞うご期待!!
みなさんのお気持ちは毛玉と俺の健全な育成のために使われます。