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「かんとだき」と「かんとうに」と「おでん」

さびぃ!さびぃさびぃさびぃ!

でらさびぃ~っ!

…「でらさびぃ」は通じませんか?
愛知県は名古屋方面の方言で「でら=すごく」「さびぃ(さぶい)=寒い」、つまり「すごく寒い」という意味です。

改めて平仮名にすると日本語とは思えんな。もう30年も愛知県から離れてしまったので俺がいくら三河弁&名古屋弁ネイティブでも方言がパッとは出てこなくなったな。
そもそも俺は方言がキツイ方ではなかったし三河弁は名古屋弁に比べて大人しく柔らかいし喋りもゆっくりだからな。
ちなみに同じ愛知県でも名古屋弁と三河弁は全然違うし、さらに同じ三河弁でも俺の出身の西三河と東三河では細かな違いがあるんだよな。東三河の方言はお隣の静岡に近い言葉もあるしね。
隣接県と同じ方言も珍しくないんだよな。俺のおじいちゃんの住んでいた豊田市松平の辺りでは岐阜県の方言に近かったり、お祭りの時に岐阜の「さるぼぼ」によく似たものを吊るしていたりしてたし、曾お爺ちゃんの住んでいた足助の方では長野県で有名な五平餅もあるし山梨の方の方言に近い言葉を使っている地域もあるからね。
文化の交流や他県から嫁いできたりして長い時間をかけて作り上げて来たんだと思う。

食べ物でも愛知県は関東と関西の間にあるので関東寄りの味付けや関西寄りの食べ方があったりする。
よく「うどんは関東風よりも濃い」「きしめんは味が濃過ぎる」とか言われるが、全てのお店が全部同じ味な訳ないだろ!!浅はかすぎるぞ!?
(メディアまでがそう喧伝するから呆れる)

確かに「長命うどん」の様にかなり濃いお店もあるが、出汁を効かせて白醤油で仕上げた「つゆが全然黒くないうどん、きしめん」のお店も沢山ある。

カレーに入れる肉も愛知県は豚肉派が主流で、いまや全国展開している「coco壱番屋」もポークカレーが基本。なんだがレストランや喫茶店ではビーフカレーが多かったりもする。
その上で名古屋や豊橋ではカレーうどんが名物になっているから面白い。

愛知県は関東、関西の文化を取り入れつつ独自の文化を繋げ続けている街なんだなぁ…と感慨深くもなるんだけど、ここからが今回の本題!

「おでん」である。

ちなみに昔流行はやった「10回クイズ」で…
俺「ワラビって10回言って」
弟「ワラビワラビワラビ…」
俺「では、おでんに付けるのは?」
弟「味噌!!(即答)」

弟よ…そこは「わさび!」と答えて、俺が「ち~が~う~ね!カラシだよ~ん!」と言うまでがワンセットだろ?
それがデフォルトだろ?
しかし…お前は生粋の愛知県民だ。

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