【2022.2.23.新作初演】作曲過程を公開してみる その3
どうも!マリンバ弾いたり作曲したりして生活してます吉岡です。
今回も作曲の過程を徒然なるままに書き連ねたいと思います。
~前回までのあらすじ~
ありがたいことに友人から委嘱をいただき、朗読×クラリネット×マリンバ編成の曲を作ることになった吉岡。
主な対象は幼児、演奏時間は5分ほど。ただのBGMではなく、絵本のもつ世界をさらに深めるような作品を、とのオーダーであった。
1月半ばから小節数や、拍子・調性の変更、リズムや使う音域、和音など、前回のざっくりしたイメージを形にするにはどんな手段を使って表現していくか具体的な内容を五線紙にメモしていく。
設計図は完成したので、finale(楽譜制作ソフト)を使って楽譜を作っていくのであった…。
前回から1週間後
作った設計図をもとに実際に音符を並べて楽譜を作っていきます。
楽譜を作る段階に入ると、不思議と早いです。
実際にかかる作業時間の割合は、題材を読み込んだり似た編成・構成の曲を聴くインプット作業&紙や五線紙へのメモ9割、ソフトで楽譜作る1割ぐらいかと思います。
音符を並べている途中で「こっちのほうがいいな」「こっちもいけるやん!」と ひらめいたりするので100%設計図通りにはいかないタイプです。レシピ通りに料理作れない人です、はい。
(もっともっと緻密に作る方もいるんだろうな…)
しかも今回は絵本を題材にしていたので、絵本を読み返すたびに新しい発見がありました。
主役は絵本であって、自分の曲ではない
途中、作ったものがシンプルすぎたりして、「もっと凝った方がいいかな…?」「〇〇いれたほうがいいかな…?」とか悩み始めました。
モヤモヤ考えるうちに、「主役は絵本であって、私の曲ではないぞ!」と至極当たり前のことに気づき、事なきを得ました。(得たのか?)
自分は媒体に過ぎない!もっと絵本を読み込もう!と、題材の絵本をまた開く。そんでもってまた新しい発見がある。設計図から少し変化していく(汗)といった感じでした。
・・・と、いうわけでソフトで音符並べ始めてから1週間、ほぼ完成しました!笑
午後は部活動指導員の仕事へ行くため、午前中の時間を作曲にあてています。繋げたときになんだか引っかかって行き詰っても、別のことやってるときにアイデアが浮かんで、解決できることが多いです。
作曲の先輩からも言われますが、思うように進まない時はいったん離れて別のことやった方が良いようです。
あとは朗読が入るタイミングの調整の他、修正を加えていきます。
2月23日の初演まで、あと32日!
今回書き上げた曲を修正しつつ、今後はもう1冊の絵本の曲づくりに取り組みます!
初演するコンサートの詳細や内容については、また改めてお知らせいたします!
ひとまず日時は2022年2月23日(水・祝)、場所はウェスタ川越リハーサル室ですので、ぜひ手帳に書き込んでおいてくださいね♪
【2022/2/1更新】初演コンサート詳細はこちら↓
それでは、またお会いしましょう~!