醜い感情も全部まとめて
12月になりました。先週はバタバタしていたので四日間の日記です。とても短いけれども、まずは続けることが大切。
モヤモヤと柿と夫
11月28日(火)
何もかもが片付いていなくてモヤモヤする。とりあえず冷蔵庫の片隅に永遠に放置されてじゅくじゅくになっていた柿3つを処理しようと手に取った。台所でもくもくと柿をむいていたら、夫が側に来て「大丈夫?」と聞いてきた。
色んなところが片付いてなくて、もやもやしてるねん。
夫にそうぼやいたら、「そうか、モヤモヤしてるのか…」と神妙な顔で頷いていた。モヤモヤしながら柿をむき続ける私の周りで、夫は溜まった洗濯物を畳んだりあちこち掃除機をかけたりし始める。彼はそうやっていつも、黙って私のために動いてくれるのだ。まめまめしく動く彼の姿を横目で追いながら、モヤモヤが少しずつ晴れていくのを感じていた。今日のこともきっと忘れないでおこう、と思った。
面白かった漫画と本
11月29日(水)
明け方3時ごろに目が覚めてしまって眠れなくなった。こういう時はいつも旧Twitterを巡回してマンガを読み漁る。最近はSNS上に良質な作品への入り口がたくさんある。今日は『数学教師もがきはじめの考察』が面白かった。
マンガを読む頻度は増えたが、一方で小説をしばらく読んでいないなと思いいたる。まだ夜明けまで時間もあるので、家族から薦められた『世界で一番透き通った物語』を読んだ。
詳しくはネタバレになるので割愛するが、制作側の途方もない熱量に感服した。この作品は絶対に紙の本で読んでください。
醜い感情も全部まとめて
11月30日(木)
高校の友人のLINEグループに、こんな連絡が入った。
時々、自分の醜い感情と向き合わねばならない時がある。友人からの嬉しいはずの連絡。独身の時には結婚報告に、今はこうやって出産報告に、純粋なお祝い以外の気持ちが混ざり込んでしまってそっと画面を閉じる。
嫉妬。羨望。焦り。苛立ち。どんな名前をつけたって構わない。この世界には色々なかたちの幸せがあるのだと、普段ならそう思えるのに、近しい友人の話となるとこうしてひょっこり顔を出す、醜い感情。20代の頃は、そんな感情を抱く自分自身にも嫌悪感を抱いてしまったけれど、今は感情ごと認めてあげられるようになった。それは唯一の、そして大きな成長である。
今日から12月、をあと何回過ごせるだろう
12月1日(金)
今日から12月。月の変わり目は少しわくわくするものだが、12月は少し特別だ。今年の終わりが見えてくる。来年はどんな年にしようか、と考える。私たちは一度きりの人生を生きているけれど、案外何度でも小さく生まれ変わることができるのだ。
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