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第二の故郷で得た知見~ベトナム留学④~

前回の続き

1.仕事の100点とは

ベトナムでの生活は毎日が光の速度のように感じた。
"生活ができる"ということの幅は非常に大きくて、海外であろうと買い物に行ってお金を払って、家に帰ってきて電気をつけて、シャワーを浴びる

生活をしているといつの間にか、私はそこに長い間いたような感覚になった。
便利さには大きく差があるが、日本もベトナムも大きくは変わらなかった。

学生とのつながりも強くなり、休みの日はいつもどこかへ遊びに行っていた。

仕事では、日本語教師として実際に教壇に立つための研修が始まった。
その学校での教え方や自分が担当するレベルの語彙などについて、実際の授業での姿を先生に指導してもらいながら進めていった。

それと同時に大きいイベントがもう一つ入ったので、相方が担当してその業務を進めた。
仕事はそれだけではないので細かい仕事、規模がそこまで大きくないものに関しては私が担当することが多かった。

また私たちは日常的なコミュニケーションを通じて企画や課題を解決していった。
これでも漏れがないとは言えないので水曜日の午前業務が終わる時間に会議をする時間を設けて一週間の報告を行った。

その時はわからなかったものの、今振り返ると課題を解決するための話し合いや業務を進めるスピードなどは仕事をしていく中であがっていったと思う。
それは色んな事を試行錯誤していった結果だった。
お互いの業務を可視化して期限をしっかり守れるようなシートを作成したり、業務を分担するための方法などを模索していった。

既存のものをずっと使用していくわけではなくベストな解決方法を話し合いながら答えを出していった。
日本の文化を紹介するため授業を行うが、20回以上同じ授業をした後でも板書方法などの改善ポイントが出てくる。
仕事にベストはなくて、常に改善の連続なんだと感じた。

2.自分の形成の内訳

前回、海外で働くと自分を内省する機会が多くなる
先述した大きなイベントはメインとして相方が動いていて、私は何もできなかった。

それが不甲斐ないと感じていたので、イベントの1か月はできないことに対してかなり落ち込んでいた。
何もできなかったので学生との交流に力を入れたものの、デスクに戻ると相方は仕事をしていて、私はすることがない状態だった。

イベント直後はかなり忙しかったものの、それまでの期間はかなり気持ちも沈んでいた。

しかしイベントが終わった後の反省会の中で感謝された。
「自分が仕事で忙しかった時に交流してくれてありがたかった」と伝えられた。

反省会の中でお互いの感じていたことを伝えた。

自分で考えて、何かアクションをうつしていく。
それは必ず何かに繋がっていく。それが繋がるまで継続していくことが大切だと感じた。
それはやがて自分を形成する自信や経験に繋がるものになる。

自分を形成するものは自分だけではなく周りの多くの人がすごく重要になる。
自己否定される環境ではなく、自己理解して肯定してくれる環境にいる必要があると感じる。













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