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見逃し三振と空振り三振

悪い失敗をすると、「三振するなら、振ってアウトになれ」 ということを、いろんな先輩から教えてもらいました。その仕事、「見逃し三振だったんじゃないのか?」ということです。 

若いときに挑む仕事というのは、「足りないよりは、やり過ぎている」ほうが、結果的な「いい失敗」を呼び込めるんだそうです(でも、失敗すると分かっていて、その通りに失敗するのは「アホ」だと言ってた)。

考えもそこそこに突っ走り、余計なことまでやって失敗するので、管理者も具体的なOJTができるし、教わる方も自分の痛い経験に照らすので要因理解がしやすいし、次から必ず活かせるからでしょう。

 逆に、そこが足りない 仕事は「見逃し三振」。 これはどうしても「打つ気があるのか」 みたいな精神論や説教論になりがち、ですね。

もちろん、失敗すればそれはそれで叱られますけど、今度は「失敗しないヤツは、打つことに挑んでいない」とも言うので、もうこちらとしては、常にフルスイングで仕事に挑むことになり、当然のこと、いつもいつも「空振り三振」が避けられません(笑。

でも、だんだんヒットが打てるようになり、たまにホームランが打てたりするので、先輩方のチャンスメイクとOJTの繰り返しのなかで、打率に繋がる実力を付けてもらえているんだなぁ、と実感していました。

翻って考えてみると、ヒトづくりがうまい上司というのは、その子にちゃんと「バットを振らせる」んでしょうね。しかも、本人はさらさら「空振り三振」なんてする気はないんだけど、避けることができない必要な「空振り三振」をちゃんとメイクしているのかも知れません。

そういうことが、少しだけ分かるようにもなってきました(笑。

あ、ちなみに、プロ野球レベルでの 「見逃し三振」 のことを言っておりません。 少年野球くらいをイメージしてください。

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