できないことは、ふえるほうがいい。
仕事をはじめて10年以上たちますが、
できることがふえた、という実感よりも、
ああまた、できないことが見つかった、という
絶望(ちょっと言いすぎか)のほうが、
体感的にはだいぶ多い。
そんなことないですかふつうは。
その度にどっと疲れるので、
できればもう少し
楽しくやれればなと思うのですが、
それはちゃんと向かい風のほうへ
歩いていることなんだ、と思い込ませて、
その事実そのものを礼賛するべきなのかもしれない。
というか、そうでも思わないと、立ち止まってしまう気がする。
40歳は不惑、というが、
それを現代の平均寿命に換算すると、
不惑というのは70だか80だか、
もっと高齢に相当するのだとか。
でも、いくつになっても、
惑っていいんじゃないかと思う。
できないことは、ふえるほうがいい。
悔しがったり怒ったり悲しんだりすることを、
怖がらなくていい。
淡々と地道にやる。それでいい。