人生2度めのハッカソンは、ドロップキックだけ覚えてPRIDEに出た感じ
ハッカソン後の感想
先週末は、ハッカソンに出た。
IoTLTが主催の、【電子工作好き集まれ!】 IoTLTハッカソン vol.2というイベントだ。
で、終わってみてどんな感想かというと、悔しくて腹が立った。
プログラミングを始めとした、実装力が足りないのはわかっていたし、企画含めたそれ以外の要素で何とか工夫をして戦わないといけないのはわかっていたし、当日もそうしたつもりだ。
ただ、これがやっていてつらい。少ない技術の引き出しが、やりたい企画を制限するのは、前からストレスだったが、それが競技形式となるとなおさらだ。その技術とその技術を繋げちゃう!?みたいな実装面での着想の興奮は自分でも一切ない。できそうな技術の組み合わせを、企画と演出で肉付けしてそれっぽく仕立て上げる。そういう作業だった。
後の発表を見る限り、参加してるみなさんは、日頃からプログラミングやプロトタイピングが生活のそばにある感じの、経験値の高いベテランたちが多かった。
昔の総合格闘技で、プロレスラーが試合に出ていた事を思い出す。
プロレスラーらしい派手なパンツを履いた彼は、ゴングと同時に走り込み、ドロップキックを相手にくらわす。派手な魅せ技で湧き上がる会場。でも、見せ場はそれぐらいだ。あとは、徐々に、ボクシングもキックも寝技も専門的に練習してきた総合格闘家にジリジリと追い込まれていき、KOまたは、絞め技で落とされる。
あー、今回の自分だ、それ。
当分は出たくないが、いつか実装力が上がってきたら、また参加したい。そして、今度は企画と実装の両輪でその日の参加者全員をバキバキにしたい。いつか。
気持ちに関しては、そんな感じ。
こちらは、その時の感想などを録音したnoteの音声記事です。
実は、6年ぐらい前に、ハッカソンに一度だけ出たことがあって、その時は、企画やデザイン補助など、プログラミングにはノータッチだったので、脳を絞っている感じはあっても、特に悔しさや達成感みたいのも、そんなには感じなかった。やはり、ひとりで手を動かすと当事者意識もでるし、完全に自己責任だからこそ、腹も立つ。全くもって腹が立つ。
ハッカソン後の冷静な回想
むかつくのは、これぐらいにして、気合で冷静になって、少し振り返っていきたい。まずは、時系列に沿って、1日の流れを振り返っていく。
noteのつぶやき形式で記録しようとしたが、結構な投稿量になって、自分のタイムラインが汚れそうなので、1件だけ投稿し、後は直接本文に貼っていく。
1日の流れ
9時〜
課題解決のアイデアが、ちょっと大喜利みたいになっていて、掘り下げてみたかった(笑)全然、本筋じゃないか。
10時〜
もくもくスタート、まずはシリアル食べて腹ごしらえ。
テーマはテレワーク。1時間ぐらいとって、企画を考え直す。実装力がないので、企画に少し多めに時間をさこう。
ひとまず、機械学習を使おうというのは決定。働いている状態を監視するAIを作り、監視から外れたら、嫌がらせのLINEを上司や家族に送るという骨子も完成。
あ、全然IoTじゃない。obniz噛ませなきゃ。どうしよう。実装が一番シンプルで派手なアラートとLEDを連携させてIoTということにする。
11時〜
さて、この辺の企画で実装することは決定。
まず、音と光を同時にobnizで出すコードを作る。久々に触るobnizは、ガジェット的な魅力があり何かかわいい。宿題やハッカソンでない、もっと時間制限とプレッシャーのない時期にこいつとちゃんと遊んでやろうと思う。
テキストの該当箇所をひっぱってきてゴネゴネ。稼働した。ここまではOK。
次に、teachablemachineで座っている状態を、学習させる。
ポース認識を使ってみる。学習完了。が、WEBとの連携がうまくいかない。
試しに、画像認識に切り替える。こちらでは、ちゃんと連携するのでこちらのモデルに切り替える。
WEBへの埋め込みは、こっている時間がないので、宿題で使ったオレオAIを流用。背景画像ぐらい変えようかと思ったがその余裕はなさそう。
そもそも、obnizをWEBから動かせるのかという不安が生まれたが、本家のサイトでWEBから試しに動かす機能が埋め込まれていたので、理屈的にはできるのだろう。自分ができるかはともかく。
teachablemachineから、帰ってきた値を、if文の中に埋め込んで、オブナイズのアラートを鳴らす所までの実装を目指す。
いろいろコードを置き換えてみるが、なかなかうまくはまらない。他の人の様に、複数のコードを寄せ集めて、それを動くようにつなぎこむことに関して、うまくできた記憶があまりない。その自信もない。
そろそろ、締切の時間が迫っている。
自己嫌悪があるが、できないものは仕方ない。POが終わって時間がある時に復習をしようと思う。気長に。流石に、授業後は講師に質問しづらくはなるが。
15時半 エントリー締切
ここから先は、どう見てくれを整えるかの時間。コードは諦めた。各要素のつなぎこみはできていないが、まず動いているイメージの動画を撮ろう。
監視AIはできているので、まずそれをモニターに写す。アラートもできているが、AIと連携はしていないので手動で動かす。任意のタイミングでvisual codeから動かすのは面倒なので、obniz公式のページのLEDテストページに、スピーカーのコードを書きくわえて、ここでオンオフをするように。
LINEへの画像送信は手元のスマホでと思ったが、動画の撮影にスマホを使うので困った。動画は別の機器で撮ることに。一眼レフを探したが、外出している妻によってどこかに動かされていて、行方不明。あわわ。
ウィンドウズのタブレットから撮ることにしたが、久々に立ち上げたら、Windows11にアップデートを進められて、あやうく、間違って押してつむところだった。
その後も、撮影動画をGooglephoto経由でマックに移そうとしたが、クロムのセキュリティーで開けませんなどいわれ焦る。結局マイクロSDで移すことに。
なんだかんだで、撮影に手こずって、記事を盛り込みたいのに、そっちまでなかなか手が回らない。
合間を見て、写真ACなどのフリー素材サイトで、LINEのペナルティー画像として使うヤンキーと上司の画像を探す。ヤンキーがいねー。別サイトで剃り込みの入ったやつを見つける。
相変わらず時間がない。ただ、この辺の駆け込む体験は。プロトアウトの毎週の宿題で、嫌というほど何度もやっているので、たしかに焦ってはいるが、まあ、なんとかぎりぎり間に合うだろうという冷めた感覚も少しある。
16時半 発表!
みんな、システム構成の図を書いていて、そういうお作法があるんだろうなと感じつつ、こなれてる感があり、普段から触っている人が多いんだろうなという印象。
個別の発表に関しては、いいなと思う部分も多くあったが、それより悔しさのほうが残った。参加者のやれることの多さがうらやましく。飛び膝蹴りだけ覚えた素人が、会場を沸かすために、魅せ技中心でプロのムエタイの試合に、にぎやかしで参加してるみたいな感覚で正直つらい。
実装力があれば、いろいろ幅広くできそうなのになという。とにかく細く長くでも、プロトタイピングを続けようと思う。継続は力なり。(終)
今回の発表内容
※無駄にキリ番3000GET!
今回は、テーマがテレワーク。参加者の中にも多くの声が上がっていた、集中力が切れてしまうという問題に対する、ソリューションとなるプロダクトを考えた。
仕事をスタートすると同時にプログラムを立ち上げておくと、事前に機械学習で着座している状態を認識しているので、離席すると速やかにobniz経由でアラートと赤色LEDが点灯。同時に家族と上司宛に、洒落にならない画像が送られるという厳し目のペナルティーが課せられる監視型AIだ。
各要素はだいたいできたが、連携のところでつまづいてタイムアップを迎えた…。
他の参加者の作品分析
今回のハッカソン参加者の作品一覧はこちら↓
<アイデア面で気になった企画>
やはり何か大きいものや動きのあるものと結びつけるのは、男のロマン的なアホらしさが増して感じがいい。
めちゃくちゃ実用性はないが、お祭りらしくて楽しい企画だった。
あと、実装で使っていた、このローコードサービスenebularがすごく気になった。こちらを使えばつなぎこみが楽になったりするのか、少し調べてみたい。
<技術面で気になった企画①>
加速度センサーで回転情報を測り、距離を測るという発想が面白かった。なぜ、加速度で回転情報が取れるのかは、今ひとつ理屈がわからないし、どれぐらいの精度が出るのかも不明だが、手のひらサイズで転がして測れるという部分が、ガジェット的な萌を強く感じた。
<技術面で気になった企画②>
ペルチェ素子がプロトタイピングでも活用できるということが、新鮮な発見。熱を操って何ができるかみたいのは興味深い。
あと、こちらはチーム構成が気になった。Unityでゲームを作っていたり、高校生と社会人でチームを組んでいたり、なんだか楽しそうで、どういうきっかけでチーマを組んだのかなど気になる。自分の地元でも、高専生たちとこういうチームが作れると良いのだろうなと感じた。
まとめ
ソロ開発だと、実装力がそのまま企画の限界になるのを痛感。日々の積み重ねで、一つ一つ技を増やしていくしか無い。ドロップキックの次は飛び膝蹴りと。あとは、ノーコード、ローコードサービスなどのフォーク攻撃やサーベル攻撃なども全力で使っていきたい。次は勝つ!
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