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水曜日の夢を見る


当時大学1年生の私は、なぜか水曜日だけやたら授業が集中していた。

1限から6限までほぼみっちり講義が入り、その中には体育の授業もあった。
講義が終わってもサークル活動があったのでとにかく忙しい日だった。

それが自分の中でよほどしんどい思い出になっているのか、卒業して10年近く経つ今でもたまに「水曜日の夢」を見る。

課題が終わっていない、寝坊して遅刻する、体育の授業なのに体操服を忘れる、なぜか足がなかなかいうことを聞かず移動教室に間に合わない、持ってきたはずの教科書が足りない…などなど。
実際には当時はそんなことはほとんどなかったはずなのだけど、夢を見るときにはいつもそんな失敗ばかりで「うわぁ」と思いながら最悪の目覚めを迎える。

更には、大学生のはずなのに、なぜかそこに高校の「あったら嫌なこと」が追加されたりもする。
数学の授業がちんぷんかんぷんなのに加えて寝坊して単位を落としそうになる、プールの授業なのに水着を忘れる、遅刻して教室に入ると先生とクラス全員の視線が痛い…などなど。
これも高校時代にそんな経験はほとんどなかったのに、なぜかありありと情景が見えてきてしんどくなる。

そんなことも相まって、今でも「水曜日」と聞くとあのミチミチに詰まった時間割を思い出してはちょっと嫌な気分になるのであった。


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