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アジアの記憶はどこにある

台湾は台中の国立台湾美術館で開催されてる「息を止める方法—2024アジアン・アート・ビエンナーレ」のオープニングを終えて、早々に香港へ来たのだけども、ここは台湾と違って都会であるし、物価も高い。タバコなんか1箱が2000円以上するのだから困ったものだと思うのだけども、カフェのコーヒーも美味しいし、洋食なんかは台湾よりも断然うまい、もしかすると昨日食べたパスタなんかはウィーンより美味いかもしれないという国際的な街なのは間違いない。ただし外食のしすぎは破産のもとになる。街を歩けば西洋人がどこにでも闊歩していて、建築現場は謎の竹細工で足場が作られ、夜になるとネオンが町中を怪しく照らすのは、ああここは香港なのだなという凡庸な感想と共に今回の旅はここで終わりだということを告げている。どこの町に滞在しても、その土地の物価やその町に暮らす人々の生活がどんな感じなのか想像するのが癖になったようだけども、まああこんな短期滞在では、表面上のこと以外は何もわからないというのが正直なところだろう。いくらかウィーンでは高価なアジア食材くらいを買って帰ろう。今日はここまで。

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