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心理テストの哲学

心理測定やテストについて哲学的、社会学的な観点から考察した書籍が最近いくつか出版されているようです。
これらの書籍を精読して意味のある考察をすることは、いまの自分の力を超えてしまいますが、備忘録を兼ねてまとめておきます。

心を測る -現代の心理測定における諸問題(心理測定は「心」を測れているのか?)

デニー・ボーズブーム
信頼性などの古典的テスト理論、潜在変数モデルそれぞれについての、根源的な批判と考察。まだ全部は読めていないけれど、一言で言えばモデルや方法論の限界に対する批判ということになるのではないかと思う。科学哲学的なモデル一般に対する批判の本は何冊か存在したように思うけれど、独立した書籍という形で心理測定の哲学が扱われるのは珍しいことかもしれない。

何のためのテスト

ケネス・J・ガーゲン/ シェルト・R・ギル
上の書籍でも少し扱われている社会的構成主義の代表的人物であるガーゲンによるテスト批判。Beyond the Tyranny of Testing; Relational Evaluation in Educationの邦訳。

テストは何のためにあるのか -項目反応理論から入試制度を考える

光永悠彦/ 西田亜希子
数理モデルとしてのテスト理論の専門家によるテストと入試制度に関する考察。『テストでは何もわからない』という指摘に対する丁寧な反論


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