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仏教の学び①「四聖諦」と「苦しみ」からの出発[427]

 自分の生き方と向き合うために仏教を学び始めました。長い歴史がある仏教のスタート地点を知りたいと思い、この日本テーラワーダ仏教協会のホームページから基礎的な情報を学んでいます。記事の画像は、インドの国旗の中央にある法輪(仏教そのものの教えを示す)を載せています。

 仏教は信仰の対象を唯一無二の絶対的な物ではなく、私たちの心を真ん中に置いているところが馴染みやすいです。今日は仏教のスタート地点でもある、私たちが抱くあらゆる「苦しみ(生老病死など)」をどう考えるのかについて、初めて学んだことを記録していきます。

 今回はあらゆる歴史をたどる前のお釈迦様(シャカ族が揺らいで、本名はガウタマ=シッダールタ)の教えをダイレクトに学びたかったので、テーラワーダ仏教から学んでいきたいと思います。詳しくは以下に説明がなされています。

 今回は根本仏教講義の始め「四聖諦」について学びました。仏教が他の宗教と異なるところは、「苦しみ」からスタートするところだそうです。唯一無二で永久不滅のものは万人に共通ではなく、それを夢の中で出会う経験などはある特定の人にしか起こりません。しかし、万人に共通する「苦しみ」に焦点を当てている仏教は、現在の哲学や科学技術などと相性が良いと考えられています。私自身も、今から唯一絶対のものへの信仰を理解するにはまだ時間がかかりそうですが、「自分の心の在り方」というところからスタートする宗教だと始めやすいです。

「心」とは何か

 心の定義というのは、簡単なようで実は難しく、脳なのか、意識なのか、または感情なのかというところははっきりとしないことが多いです。しかし、その心を理解しようとすることが自分と向き合うきっかけになり、心から発生する苦しみもそれと同時に捕まえられるようになっていくと考えることができます。つまり、コントロールできていない「無意識になったままの心の部分」に入り込んでいくということです。また、この「心」においても自分なりの解釈や定義を自分で探し求めていくことが重要であると書かれていました。

四聖諦

 根本仏教の出発点は、この世を理解するために必要な「四聖諦」です。これは4つの理(苦・集・滅・道)を表しており、今回はまずそのうちの「苦しみ」について説明されています。ここでは、永久不滅のものに何かを委ねるわけではなく、自分の目の前にある現実そのものと向き合うことを重視しています。

苦しみから逃れる方法

 仏教では苦しみから抜け出すことを、絶対的なものに対する祈りという「他力本願」ではなく、自分で困難な局面を切り開くという姿勢が重視されています。その救いはお釈迦様から得られるのではなく、彼が修行によって会得した実践方法を真似ることによって、自分で解決に向かっていくところが大きな特徴だと言えます。

ヴィパッサナー瞑想

 瞑想という言葉を聞いた時に、私はあまりはっきりとしたイメージは湧いてきませんでした。今回学んだことからは、この瞑想方法についてまだ詳しく述べられてはいませんでした。しかしこの瞑想は、心の中で何かを祈るというよりも、物事に対して私たちの中にある潜在意識などを取り除き「ありのままを見る(現実直視の精神)」ことを重視していることがわかりました。そこから私たちが感じる苦しみ(四苦八苦)の原因に至ることができます。

「妄想現象」を取り除く

 人を超越した存在について、その人がそれを強く望むほど、夢に出てきた時に「本当に実在した」という錯覚が起こってしまいます。信仰心の強さによってそれを絶対視してしまう、そしてそれ以外のものを否定することになってしまうと、それは盲信的になっているだけで本当の苦しみから抜け出したとは言えません。

「諸行無常」

 私たちが抱く「苦しみ」を理解するためには、まずすべてのものは変化することを理解するところから始めると書かれています。私たちの日常は細かくみると変化していないように感じますが、大きな流れでみると日々いろんな小さなことが変化しています。私たちの毎日も永遠に続くような感覚がありますが、実はいつか寿命が尽きて死を迎える時が必ずやって来ます。この「一瞬一瞬物事は変化し、永遠はない」という考えを「諸行無常」と言います。その変化の中で未知のものに遭遇し、私たちは苦しみを感じてしまうため、まずはこの「諸行無常(あらゆるものは刻一刻と変化している)」というのを理解することが、苦しみの根源に辿り着くための第一歩であると考えられています。私たちは、自分の知っているものには適応できるが、未知なるものや未体験のものには不安になったり否定してしまいます。あらゆるものは常に変化していることを理解するからこそ、未知のものを受け入れる心の準備ができるのだと思います。

 また、同じく「諸法無我(すべては他のものとの関係性の中にあり、何においても永遠不変の完全な自我というものはない)」についても書かれていましたが、これについては詳しい説明はなかったので詳しいことが学べたら書き留めていきたいと思います。

 今回は私自身の興味で自分の心を向き合う方法を学んでいます。これをお読みになった方の参考になれば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。

今回参考にした「根本仏教講義」のURL

<参考HP>
・日本テーラワーダ仏教協会


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