第2回ヨーロッパ周遊記② (2023.04)元歴史教員が感じるイタリア🇮🇹の魅力Ⅱ【299】
4月末から娘の学校のお休み期間を利用して、オランダからヨーロッパ旅行に出かけました。今回はイタリア、ギリシア、スイスを周ってきたので、その記録をしています。この記事では、南イタリアの世界文化遺産である「アマルフィ海岸」と「アルベロベッロ」に訪れたことを書きました。
アマルフィ海岸
世界一美しい海岸
ナポリで荷物を預けて1時間電車に乗りサレルノへ向かいます。そして、サレルノから1時間半ぐらいかけてバスでアマルフィへ向かいました。バス酔いをしやすい娘を連れて行くのはハードでしたが、世界一美しいとされる海岸に近づくにつれて、絶壁に並ぶ家や綺麗な海が見えてきて感動しました。バスは岸壁の道路を右へ左へと揺れながらどんどん進んでいきます。対向車とすれ違う時はかなりドキドキしました。観光で車で訪れた際は、注意が必要だと思います。
中世の重要な貿易拠点
アマルフィは、ヨーロッパで初めて羅針盤が使われた地とされています。羅針盤は、中国からイスラーム圏を通じてヨーロッパに入ってきたもので、その後ヨーロッパで改良されて大航海時代の遠洋航海を可能にしました。そう考えるととても感慨深い場所になります。また、東ローマ帝国のビザンツ帝国とイスラーム国家を結んだこの南イタリアのこの地は、重要な貿易拠点となりました。そして、世界で最も美しい海岸として1997年に世界文化遺産に登録されたのです。
帰りにちょっとしたトラブル、、、
綺麗な街並みや海を見て堪能したと思いきや、サレルノに帰ろうと思った時に一つ問題が発生しました。アマルフィ海岸からサレルノに帰るバスが時間になっても来ない、、、。バスが時間通りに来ないことや通常通りに運行していないことはよくあることですが、一体どこにバスが到着するのかも分からない状態でした。バスの誘導係に聞いてみても「分からない」と言われる始末で、どこで待機するのかも分かりませんでした。バスを待つ場所もはっきりしないにも関わらず「そこは邪魔だ」とか「君たちは一体ここで何をしているんだ」とバスの案内係に言われたりして、その場しのぎの対応に少し残念な気持ちでした。有名な観光スポットで人は多く、バスはいろんな行き先があるので、せめて待機場所を分かりやすく整備してほしいと思います。案の定、バスが時間通りに来ないことで人がたくさん待機していて、バスの表示が出た瞬間にバスに人が殺到するということが起こりました。
電光掲示板とか便利なものでなくても良いので、せめて行き先がある看板などを立てて行き先別に待機できるようにしてほしかったです。今回は少し大変な観光でした。
アルベロベッロ
翌日には、イタリア南部の港町バーリへ移動し、こちらも宿に荷物を預けて世界文化遺産アルベロベッロに向かいました。
とんがり屋根の素敵な街並み
アルベロベッロの魅力は、とんがり屋根のお家が並んでいてとても美しい街の風景が見られます。家の特徴的な構造に興味が湧いたので調べてみると、これは強い日差しを遮りつつ雨水を有効利用できる構造になっているそうです。また、接合剤を使わずすぐに取り壊せるつくりや、一つの屋根に一つの空間があるだけなので倉庫扱いにすることができ、家屋の数で納税していた当時の税金対策になっていたとされています。この家の構造は決してオシャレだからという理由ではなく、当時は実生活と結びついていることが分かります。
バーリの駅で出発ホームが少し分かりにくいのでご注意
バーリの駅からは国鉄ではなく、私鉄を利用します。しかし、ホームは国鉄駅内にあるので注意が必要です。私たちもはじめは分からなかったのですが、他の方のブログなどを見て事前に対応できました。アルド・モロ広場の方ではなく、ロッサニ公園側の陸橋が見える東側です。
<参考サイト>