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頑張りすぎない生き方を〜スーパーウーマン症候群、スーパーマザー症候群〜【Aflevering.240】

 最近読んだ本の中に「スーパーマザー症候群」という言葉がありました。私は母親ではありませんが、「良い父親でいなくてはならない」という思いが強く、子育てが上手くできなかったことがあります。

 自分が理想とする父親であろうとすることよりも、力を抜いて自分らしくのんびりしている方が子どもの笑顔が多いことに気づきました。何かを完璧に成し遂げるのではなく、まあまあなレベルでこなして、自分のケアにも時間を割いて、その残った余白の部分で子どもとの時間を楽しめば良いということがやっとわかったのです。

 また、オランダで生活するようになってから、保護者が子どもに何をどうしてあげるかを考える前に、「保護者自身の幸せ」も大切にしなければいけないと考えられるようになりました。
 日本で生活している時は、それはワガママだと捉えていましたが、自分が幸せと感じられるから他の人に気持ちを十分に向けられるのだと思います。

 自分よりも子どもを優先してばかりいると、いずれストレスが溜まって爆発してしまいます。最終的には、幸せを感じられていない保護者を見ている子どもたちは、幸福を感じられないということになるのです。

なんでも完璧にこなさなければいけないという意識と向き合い、コントロールする

ストレスを感じたと思った時の対処法について知ることができます。

完璧への努力が子育てにマイナスになることもある(SNSの投稿などで他人との比較に惑わされない子育て)

この記事は自分の子育てを振り返る良い機会になりました。

「自分らしさを大切に」は意外と難しい?

 私がオランダに来て学んだことは、教育や社会の在り方以前に、「個人の在り方を大切にしなければいけない」ということでした。

 ヨーロッパに来る前は、個人主義というものはどこか冷たいものなのかなと感じていました。しかし、みんながそれぞれ自分という人間を大切にすることで、他の人を思いやる気持ちが持てるというのが分かりました。そのため、保護者だからといって「自分らしさ」を失う必要はないのです。

 しかし、「自分らしさ」というのは個人の考えをあまり尊重されて来なかった教育を受けた人にとっては難しいと感じることも多いのではないでしょうか。なぜなら、常に「あなたはどう思う?」ということを向けられ、自分なりの判断をしなくてはいけないのです。私はまさにこのケースに当てはまる人間なのですが、自分の考えを持つ機会をあまり用意されていないと、誰かが用意したロールモデルや他の人の言動に必要以上に振り回されることになります。そのため、「自分らしさ」というものが分からない人は、まずそれを見つけるところからのスタートになると思います。

 また、どこかで無理を感じている時、立ち止まって「自分らしさ」を見つけることが難しく考えることもあると思います。しかし、時間をかけて自分に気持ちを向けて対話する機会を設ければ、少しずつ見えてくるものもあるはずです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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