腰痛に関する一つの考察について
1月23日 土曜日
皆さんおはようございます
鍼灸師のヨーハンです
昨日はあいにくの雨にもかかわらず、患者さんも足元の悪い中お越しくださりありがとうございました。
その中のお一人、「腰痛」をお持ちの方について。
これは考察として考えていることを言語化して共有させていただこうと思います。
その患者さんは
長時間座位姿勢になっていると腰部下部(仙骨と腰椎との境目付近)にだるさを覚えたり、時折「ピキッ」と痛みが走ったりする症状が長いこと取れないとのことでした。
通常の歩行や臥位姿勢では痛みが出ることはなく、座位姿勢が特徴として痛みのポジションでした
ここでもちろん「脈を拝見」するわけなのですが、この方の脈は
腎臓の疲れ 胃の消化不良 肺に疲労 が特徴として挙げられました
その中では腎臓と胃が特に疲労が強く、その部分の改善が急務であると判断しました
今までの少ないながらも経験を積ませていただき、腎臓の疲労がある方は、たいていの場合腰痛や腰のだるさをお持ちの方がほとんどで
今回の場合も腰のだるさの奥にはこの内臓疲労が潜んでいるからこそ、長期にわたり腰痛・ダルさが改善されないでいると考えました
そして治療を行い、腎臓と胃の強化、肺の疲労除去を行い
根本的な部分として基礎代謝の低下も見られたため、全体的な免疫力上昇のための処置も行いました。
そして先日お伝えしたように、この方の脈も氷河脈であったため
刺激は弱めで、お灸も八分灸を徹底。
しかし、実際これだけでは腰痛は取れきれない・・・
ということは、まだまだ内臓の疲労が取り切れていないのか、もしくは姿勢自体に問題があるかもしれない
色々な可能性を探って、患者さんにとっての最善を探すこと。
食事のアドバイスは継続してお伝えはするとして、次に考えるべきことは、痛みが出ている姿勢自体は問題がないかのチェックをすること
それにかかわる筋肉などに異常はないかの改めてのチェック
最近は内臓疾患の方ばかりを拝見していたので、腰痛などの対応を今一度確認していかなければなりません。
座位とはいえ、その椅子の材質や軟らかさ、そして座っている位置もパソコンなどの位置、それによるひじの角度や腰の角度、クッションなどの活用はどうか、座位の腰椎の湾曲具合やもちろん背中、頸、頭の位置関係も注視しなければなりません。
それがどのように腰に痛みを発生させているのかをイメージできるかどうか
ではそのイメージ通りだとするならば、どのように痛みを除去していく、そして痛くならないようにしていくか。
場合によっては多少の筋力強化も必要かもしれない
少しのテーピングを用いることで、改善できるかもしれない
色んな可能性を探っていきます。
でも患者さんはそんなに長くはまってくれません。
だから最短で最速で結果を出していけるようにしなければ。
まだまだ成長できるし、患者さんにもいい治療を提供できるように精進していきます。
次にどのようになったかもまたご報告いたしますね!
以上です。