私の結論「古典は本当に必要……です!」
「古典は本当に必要なのか」というシンポジウムを最初から最後まで通しでウェブ視聴しての所感を書き出します。以下、Togetterのまとめを置いておきます。
議論自体の感想として、理系側は無理解で例示が適切でなく攻撃的な印象、文系側は答えているようで答えが見えず古典の必要性が伝わりませんでした。この機会は素晴らしいですが、個人的には結果にあまり満足していません。
一応、中等教育で古典を学ぶ意義は、
・原典(一次資料)にあたる姿勢の涵養
・体系的に規則性のある構造を学ぶ経験
・自国文化への理解を通じた視点の育成
という三つへと自分の中では整理されました。
これらは現行の他の教科では代用できず、また大学という多様性のある場所での学びに重要な要素です。つまり、今後さらに大学進学率が高くなるなら、古典を学ぶ重要性も上がると考えました。
ただ、議論を拝聴していて個人的には「東洋の古典」とともに「西洋の古典」も学ぶべきではないかと感じました。同じような意見が出ていたのでTweetを引用します。
ラテン語やギリシャ語の文章を一部でも読んだり、古い英語で書かれた作品を読むのも面白いじゃないかと思います。
私の体験談でもありますが、自国の文化を海外で話せないと無力感を覚えることが結構あります。アイデンティティにも関わってくるので、中高生くらいから「自分とは何か」を間接的に眺めることができる手段として、古典を活用したら良いのではないでしょうか。
最後に、このテーマが盛り上がる背景には「大学入試」が存在します。不要論や意義を求められる根本的な原因はそこなので、いくら議論しても入試が変わらなければ実現は難しいですね。
教育者の視点のパネルを加えて、もう一度やってほしいと思います。
吉野
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