プラズマクラシックミュージック完全解説
うちの愛犬、トントゥちゃんです。
可愛いですよね。
まずはそのことをしっかり皆さんには認識していただきたいと思います。
話はそこから始まります
---
昨年の11月、僕がやっております(夜と)SAMPOというバンドがメジャーデビューをした、という投稿をさせていただきました
https://note.com/yoshinoexplosion/n/n8f0f38ae6d40
いろんな人にお祝いしていただいて、嬉しかったです。
バンドなんてものをやっていると、目に見える承認が欲しくなります。
いつもどこか満たされない気持ちで、もっと認められたい!と思っていたのですが、自分が想像している以上に、色んな方が見てくださっていたんだと痛感しました。
だから、あまりウダウダ言わずに、しっかりいいものを作っていこうと改めて思いました。
それに気づかせてくださったのもありがたかったです、ありがとうございました
デビュー作「変身」を11月にリリースしてまもなく
2024年1月10日にも新曲「プラズマクラシックミュージック」をリリースさせていただきました。
MVも15000回、Apple Musicでも3万回以上再生!
やっぱこういう物質的な喜びに、浸ってしまう自分もいるがな!!、仕方ない!!!
ほんで、もっとこの曲のこと知ってもらって色んな人に褒められたい!!!!!!!!!
よって、今日はこの曲について解説してみたいと思います。
曲のあらましについて
実は夢の中で出来た曲なんです。
あーー!!言ってみたかったー!!!!
「夢の中で出来ちゃったんだよね」
才能あり気!!
こんなエピソード言ってみたかったんや!!
で、本当に夢の中でできた曲なんですが
起きたらサビのメロディのかけらと、
「プラズマクラシックミュージック」という言葉だけが手のひらにあったんですな。
プラズマクラシックミュージック
というのは完全に造語で、口当たりの良さ、語感の良さを手がかりに、僕の脳みそが勝手に作り出したことばです。
後付けで
「稲妻に撃たれるような衝撃を与えてくれる、自分にとってクラシック(ずっと大切にしてゆくもの)な音楽たち」
という意味を与えて、それを賛美するような音楽讃歌にしようと思いました。
音像について
この曲ができた頃、仕事がまあまあ忙しくて追われてる時期でもあったので、そんな時に自分を励ましてくれる音楽のことを脳内再生しまくりました。
結果、「パワーポップ」という言葉が浮かんで(厳密にはこの曲はめっちゃパワーポップの曲ではないですが)、歪んだディストーションギターでパワーコードを弾きたいな、と思って曲を形にしていきました。
また、夢の中の浮遊感を形にしたかったので、揺れ感のあるエレピが全体的なサウンドのキモとなっています。Key.しみっちゃんがこのあたりはうまく味付けをしてくれました。
イントロからその雰囲気が出てると思うんですが、実はこれも一癖二癖ありまして、アレンジャーのはやぽんさん(Hayato Yamamotoさん)が「マーチングのノリを頭に持ってきてもいいのではないか」というアイデアをくださり、ブラッシュアップしました。Dr.純ちゃんがスネアでドラムロールみたいなのをしてくれてるところですね。当初は全くドラムがなかった気がする。エレピだけだったんじゃないかな。コレが居酒屋新幹線との親和性も産んでくれたのでとても良かったです笑
イントロ後半から入ってくるピアノフレーズは僕が作ったのですが、結構早いパッセージで弾かないといけないので大変です。ちなみにKeyしみっちゃんはこれを、左手でエレピのコードを弾きながらやってくれています。いつも人間を辞めてくれてありがとう。スパルタのアレンジですまん。
こんな感じでシンプルなビートながら、色付けされたカラフルな音像に仕上がったのかな、と思います。
ちなみにギターで一番好きなのは2Aですね。
前半のオクターブフレーズはシンプルなんですが意外に難しい…けど確実に曲の中でスパイスになっていると思います。
そして後半の和音のフレーズは、自分らしいエモさを表現できたかなと思います。チョーキングとビブラートがないギターは、僕弾けないんだと思います…
コード進行について
サビでシンガロングできる曲にしたくて、当初はコードの切り替えを少し長めにしようと思ってました。1小節ずつコードが変わるような、シンプルにわかりやすいものにしようと思っていたのですが、コードの変化を畳み掛けるように回した方が、ドラマチックな印象を持ったので、コード進行は1小節の中で2回以上変わるようにしています。
結果、このことでサビの"無敵感"が増したのと、Ba.加藤のベースラインもそれに呼応するように動いてくれたので、あーこういう感じね、と退屈しない仕上がりになったかなと思います。
サビのコード
B Ebm7/G#m7 F#m7 B /
EM7 Ebm7/C#m7 F#7
(繰り返し)
歌詞について
するっする書けましたね。
ほぼ筆が悩まなかったと思う。
サビから書きました。
幻想だって最強さ
イマジナリーに銀河はある
自分の機嫌 取れたもん勝ち
プラズマクラシックミュージック
一番線 歯車は回る
僕は不参加のマーチを刻む
歪な想い 吐き出しちまえ
プラズマクラシックミュージック
コレができた瞬間に「あ、大丈夫やな、この曲」と思ったのを覚えてます。
サビが2周あり、前半と後半で「プラズマクラシックミュージック」のメロが違うというのもこの曲に合ってるなと。
この言葉を基軸に作りました。
なにからかこっかなーと思ってたら「幻想だって最強さ」がきましたね。
これは僕が社会人一年目のころの仕事辛い時期に、音楽仲間のバンド(THIS IS JAPANやナードマグネット)のライブを見ながら、明日から始まる会社員生活のことを思い浮かべてたときに一番思ってたことかな。
幻想や偶像であっても、人を救えるものはあるなと。
あと後半の歌詞が気に入っていて、
一番線って主要駅だといっつも特急が止まるんですよね。僕はもともとイケイケの人間じゃないし、特急じゃなくてもいい、俺はあえて不参加であることを誇るぜ!という気持ちから書きました。
このサビができたので、他のAメロも悩まずに書けました。
アレンジとディレクションについて
この曲を初めてみんなで「せーのっ」と合わせた時に、顔を見合わせて「いい曲だね!」「なんかすぐできそう!」という話をしたのを覚えてます。
こういうパターンの曲はマジですぐできるのと、それぞれが持っていきたい方向を理解してくれてるので、できるフレーズとか音像がしっくりきて、修正が少ないんですよね。かなり短期間で仕上げに行ったと思います、1ヶ月かかんなかったような。(会社員やりながらのスピードなので勘弁してください笑)
歌のニュアンス、どんなキャラで歌ってもらうかはかなり大事なポイントで、作詞者と歌い手が違う以上、もっとも拘らないといけないところです。いくみちゃんとは色んな手法で景色の共有を図ります。
最近は「どんな人が歌ってるの?色はどんな感じ?ここはどんな景色なの?」とビジュアルから連想してくれることが多いです。
この曲はなんと言ったか…
確か
「リクルートスーツ着た20代の黒髪の女子が歌ってるイメージ。サビはバンド!って感じで霧が晴れるんだけど、それ以外のパートは夢の中でできたから少し夢の中っぽい、ドリーミーな雰囲気にしたいかな」
と言うた気がします。
あ、あと色はアフロ犬って言いました。伝わらなかった。
かなりキーが高くて(いつもすまぬ)、下げるか悩んだんですが、曲の雰囲気がガラッと変わってしまうのでKey:Bで行かせてもらいました。結果としてそれがによって、いくみちゃんの「少女らしさ」がしっかり表現された気がします。声の出し方ってほんとうに色々なんですねー。いつもアジャストうまいのですごいなと思います。
とこんな感じで解説してみましたがいかがだったでしょうか。
なんかこれ知りたいとかあれば教えてください。
今後もちょくちょく曲解説してみようと思います〜
お読みいただきありがとうございました!