しょうが

風邪をひいたくさい。

昨日の撮影は都内で機材もいろいろあったので、前泊したのだが。
ホテルの部屋がずいぶん乾燥していた。加湿器をつけて、湯船にお湯をため、扉を開け放しておいたのに、喉がやられた。

なんとか治りますようにと祈りながら寝たのだが、朝起きると喉がイガイガした。ついでにクシャミも出る。ああ、ヤな感じ。

熱がないのは幸いだ。早めに片付けたい仕事があるから、寝てるわけにはいかない。
しばらくするとクシャミは止まったが、喉の痛みは手強い。

思い立ってコンビニへ行き、しょうがのチューブとはちみつ、牛乳を買い求める。ついでにスタバでハニージンジャーチャイティーラテのベンティサイズを頼む。呪文みたいな名前のこのラテはこの前初めて飲んだのだが、美味しすぎた。しばらくハマりそうな予感だ。

しょうがが好きになったのはいつからだろう。
多分、ねぎ雑炊にハマったときだな。

たっぷりのしょうがとねぎを入れた向田邦子のねぎ雑炊を、一時期、毎晩のように作っていた。特別なものが入っているわけではないシンプルな雑炊なのだが、しょうがが効いていて美味しいのだ。風邪を引いたときなんかには、かなり良い。

ジンジャーエールの「ジンジャー」がしょうがだと気付いたのは、大人になってからな気がする。ばかすぎて「ジンジャーエール」でひとかたまりだと思っていた。

いびつな見た目のしょうがという食べ物は、それ単体では食えたもんじゃないが、いろんな食材とタッグを組むと最高にいい仕事をしてくれる。名脇役的な存在なのかな？いや、脇役にしては地味すぎるよな…名スタッフ的な？わからん。

とりあえず、私はいつの頃からかしょうがが好きだ。しょうが入りの飲み物とかスープとか。

ベンティサイズのハニージンジャーチャイティーラテを飲み終わってから、コンビニで買ってきた牛乳をレンジであたため、チューブのしょうがとはちみつを大量に入れてみた。ハニージンジャーミルクの完成だ。

はちみつもしょうがも、うまく溶けずにダマになっているが。思いつきで作った割には悪くない。人様に出すには躊躇うが、自分1人で楽しむにはなかなか手軽で良い飲み物だ。

そもそも喉にしょうがって効くのかな？はちみつは効きそうだけど、しょうがは違うかもな。

むくむくと湧き上がってきた疑念を無視して、ほっこりと温かいそれを飲み込む。科学的に効くか効かないかはどうでもいい。絶対に効くと信じよう。だってしょうがだもん。

ああ。早く元気になりたい。

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