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となりのトトロと子どもの頃の思い出

1番好きなジブリ映画は『ハウルの動く城』

でもトトロは殿堂入りです。
他の作品と比べるまでもなく『となりのトトロ』は唯一無二の特別な作品。

子どもの頃からビデオで何回も何回も観ている。
大人になった今観ても全く飽きることなく、オープニングのさんぽを聴くと楽しい気持ちがとまらなくなる。


トトロには私の憧れが詰まっている。

その中の1つが引越しの車の中でさつきたちが食べていたキャラメル。

子どもの時は歯にくっつくからと家ではキャラメルを食べさせてもらえなかった。
だからトトロを観る度にキャラメルとはどんな味なのか気になり、いつか食べてみたいとワクワクしていた。

昔郵便局でハガキか切手を買うとキャラメルをプレゼントしてくれていた時があって、私の初キャラメルチャンスが到来した。

しかし丁度買いに行った時にキャラメルが無くなってしまったらしく、ものすごく残念だった記憶がある。郵便局のおじさんがめっちゃ慰めてくれた。

いつキャラメルが許可されたかはもう記憶にないが、今では旅行に行くとご当地キャラメルを買ってコレクションしているくらいには食べている。

他にも井戸やおたまじゃくし、桜でんぶ、蚊帳、トウモロコシ畑などもトトロで初めて観て憧れていたものたち。

当時の憧れてワクワクした気持ちがトトロを観ると思い起こされて、今でもあの時のときめきと面白さが私を夢中にさせるのだろう。


トトロもネコバスもさつきもみんな好きだが、中でもめいちゃんが大好きだ。
好奇心旺盛で天真爛漫、でも少し背伸びしてお姉さんに見られたい、そんなめいちゃんが可愛くてたまらない。
めいの笑い声を聞くととても平和で観ているこっちも楽しく幸せな気持ちになる。


反対にめいの泣き声はとても切なくなる。

めいが1人おばあちゃんのお家に預けられるが、家族が恋しくなって泣きながらさつきの学校まで来てしまう場面。

涙の跡がついているめいを観るといつももらい泣きしてしまう。

私もめいちゃんと同い年くらいの頃、七五三で家族が集まり食事をした帰りに祖父母の家に泊まりに行くと聞かなくて、1人だけ祖父母と一緒に父の実家まで行ったことがある。
両親や兄弟と離れて1人で泊まりに行くなんて初めての経験だったので、普段はお正月など特別な時にしか会えない年上の従姉妹たちや伯父に構って貰えることが楽しかったが、寝る時間になると急に心細くなって泣き出してしまった。
最終的に祖父母の部屋に行くことで泣き止みぐっすり眠れたのだが、慣れ親しんだ家族と離れて過ごすことが心細くて不安な気持ちはよく覚えている。

大好きなお母さんは病気で入院中、さつきやお父さんも居ない時のめいはさぞ心細かっただろうなと、声を出せずに泣いているめいを観ると胸が締め付けられる。


トトロを観て育ってきた私にとってこの作品は、自分の思い出と感情のアルバムのようなものだ。

トトロは子どもにしか見えない存在であるが、この作品を観る度に私も子どもの頃の気持ちを思い出せる。そしていつまでもトトロが見えるくらい子どもの頃の純粋な気持ちを持ち続けたいと思うのだ。


ちなみに都市伝説は信じないから。

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