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劇団四季アナ雪初鑑賞

評判の劇団四季アナ雪ようやっと観てきた。

人気だからチケット取れないよね〜と思いずっと見送ってきたけど3年もやっていれば結構余裕で取れた。


映画アナ雪が大大大好きなので、なんだか比べてしまいそうと思いつつ鑑賞。

今まで観たミュージカルの中で1番面白かった!という人もいれば、言われてるほどではないかな…と、自分の周りは賛否両論あり。



私の感想としては、ミュージカル版アナ雪として普通におもしろかったです!

衣装フェチなので舞台衣装はいつも楽しみに観にきているのだが、特にアンサンブルの衣装の凝り具合が作品の気合いの入り方を表していると思っているの。

今回のアレンデールの民衆の衣装は、映画では捉えきれなかったアレンデールという国に生きる人たちへの解像度をあげてくれた。

アレンデールの人たちって王族も含めて彩度の低めの色合いの服が多いけど、その代わり刺繍を多様していて、民衆の衣装にも1人1人刺繍されているのが凄い可愛かった。

アナやエルサのドレスもとっても素敵。

実写や2.5次元系の場合コスプレ感満載なものもあり苦手なんだけど、四季は原作のイメージを壊さないけどリアルの人が着て違和感のないデザインにするバランスがすごく良い。

映画だとアナの戴冠式衣装が好きだけど、今回はやっぱりエルサのキランキラン衣装に心を奪われた。
動くたびにキラキラキラキラ光が舞って、魔法の神秘的な力や雪の結晶をエルサが纏っているんだと、エネルギーに満ちた特別な人物であることをよく表した衣装だった。
めちゃくちゃ気合い入っていることがよく分かる。


あとはスヴェンとオラフがより一層可愛いなと感じた。

オラフはパペットでの技術が四季はやっぱり良いなと思ったし、枝でできた小さい手が細かく動いたり、アニメーションのように表情豊かで、その場で本当にオラフが生きているように錯覚するくらい。

反対にスヴェンはアニメ的なコミカルなトナカイからリアルなトナカイへ。
その本当のトナカイのようなつぶらな瞳や動きがすごく可愛いかった。




ただ劇団四季の中でトップクラスに良いかと言われると…うーん、私はウィキッドやノートルダムの方が断然良いなと思った。

アナ雪が絶賛される理由の1つに、プロジェクションマッピングを用いた演出があると思う。
確かに初めてみると迫力もあって、舞台上の人物と映像のシンクロで本当に魔法が起きているような面白い演出ではある。

しかし正直これもうあまり新しくないの。
2.5次元系の舞台だと結構前から多用されていたし、じゃあアナ雪の技術がこれらより優れているのかと言われると、そこまで大差がない。

もちろんセットや俳優の質なんかはピカイチなので、始めてこの演出を観たらすげー感動すると思う。

でも衣装やセット、俳優の歌唱力などミュージカルとしての基盤が優れているので、こういうギミックに頼らずともおもしろいものができるはずだが、プロジェクションマッピングは並であることが期待していたよりこんなものか、と私個人としてはなってしまった。


映像もいいんだけど、私はパーティーでエルサの力が暴走しちゃって、でっかい氷のセットがばっと出てくる方がおもしろいなと思った。

あとアナが凍ってしまう時、白い衣装を着たアンサンブルがスクリーンになって氷が映し出されているのも、映像だけでなく人が集まり"塊"となっているのは固まってしまったアナをより強固に見せて良いなと。


映像で作られた表現を、実際に起こそうとしたらどのように演出するのか、そういう工夫や表現を観に行くのも舞台の楽しみの1つなので。


あとはヒュッゲのシーンがなぁ〜
ちょっと嫌だった笑



ディズニーミュージカルで子どもも分かりやすくて楽しめるみんな大好きなアナ雪なので、ファミリーや初めてのミュージカルには最高な作品。

ただ純粋にもっと音楽や舞台美術や俳優を楽しみたい人にとっては物足りないのかなと感じた。


私も衣装や舞台セットはとても感動したし、大好きなアナ雪を舞台にしたらこうなるんだと観ることができて大変よかった。
でも1度でいい、もう充分満足なのでリピートはしないかなと。


どちらかといえば映画館のでっかいスクリーンで映画アナ雪を何度でも観たい派。

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