TikTokでなりすましをされて、そのアカウントが永久停止になるまでの1ヶ月の記録を書きます。
今回書くことはわたしが実際に経験したこと&まわりから聞いたことです。
TikTok公式の情報ではありません。
なりすまし被害に遭ったときの参考にしていただければと思いますが、TikTok側の対応に差があるとも聞くので、ひとつの事例としてゆるっと目を通していただければと思います。
まずはわたしがTikTokとやりとりした内容を、
さいごに今回の件で見聞きした情報をまとめて書きます。
TikTokとやりとりした内容
2023/9/24 なりすましアカウント発見と報告
↓こちらがわたしのアカウントです(本物)
↓こちらがなりすましのアカウントです(偽物)
TikTokでなりすましのアカウントを発見し、日本語で【報告】をしました。
数時間後にTikTokからメールで返信がありましたが、なぜか『誤ってアカウントが停止されたときの対処』について英語で書かれているのみでした。
実際のメールの文章は以下です。
なりすましをされていることが日本語では伝わっていないと考え、英語で【報告】をすることに。
実際に送った報告内容は以下です。
自分のアカウントとなりすましのアカウントのスクショを添付し、上記のように英語で報告を送りました。
日本語訳はこちらです。
2023/10/11 身分証送付
10/11にTikTokから以下の返信がありました。
内容は、身分証明書とYouTubeやTwitterの管理画面のスクショを送るようにとのことでした。
わたしが返信で使った文章はこちらです。
上記の文章と一緒に運転免許証の写真、YouTube・Twitterの管理画面のスクショを添付しました。
身分証は名前と写真のみが見える状態で送るよう書かれていたので、住所などの他の情報は隠しました。
日本語訳はこちらです。
2023/10/14 追加資料送付
10/14にTikTokから以下の返信がありました。
TikTokのログイン状態のスクショが足りなかったという内容でした。
上記の返信としてわたしが使った文章はこちらです。
上記の文章と一緒に
TikTok・YouTube・Twitterの管理画面のスクショを添付しました。
日本語訳はこちらです。
2023/10/25 なりすましのアカウントが永久停止
9/24から始まったなりすまし騒動に、10/25に終止符が打たれました。
届いたメールはこちら。
コミュニティ ガイドラインに従って、アカウントを削除する措置が取られたようです。
英語への翻訳は、はんなバナナさんに手伝ってもらいました。
名古屋や岐阜で英語×クラフト教室をされています。
とっても楽しいお教室なので、お近くのかたでお子さんに英語&楽しい時間を…!と考えられているかたは、ぜひ!
補足として伝えたいこと
次に補足として伝えたいことを書きます。
あの・・・たくさんあります・・・!!!
サラッと書きますが、どれも大事なことです。
1. TikTokへ報告をするのは人数が多いほうがいい
本人だけでなく、フォロワーに呼びかけて複数人から同時に報告することで対応してもらえる可能性が上がると言われています。(TikTokの日本の運営さんからも言われています。)
わたしもフォロワーさまやクリエイター仲間に協力してもらいました!
協力してくださった皆様、ありがとうございました。
2. 効果があると言われている報告の仕方
いろんなパターンを耳にしたので、どれが正解か正直なところわかりませんが、3つ書いてみます。
①パソコンで報告
偽アカウントのプロフィール画面→報告する→アカウントを報告する→なりすまし→有名人→(名前を検索して本物のアカウントを選ぶ)
※この報告の仕方をスマホですると、有名人として自分が検索結果に出ないことがあります。
パソコンだと検索して出てくることが多いようなので、パソコンでの報告がオススメです!
タブレットでも同様に報告できます。
②スマホで報告
偽アカウントのプロフィール画面→報告する→アカウントを報告する→その他
①のように『なりすまし』で報告できたらいいのですが、上記で記載したとおり検索結果に本物のアカウントが出てこないことがあります。
実際に『その他』で報告して対処してもらえた事例も聞きました。
③著作権侵害として動画ひとつずつを報告する
実際にこの方法で対処してもらえたクリエイター仲間が、わかりやすく手順をまとめてくださいました。
※こちらの手順だと氏名・住所・電話番号を記入する必要があります。
『あなたの連絡先は、今回報告対象になっている投稿をしたユーザーと共有される場合があります。』と記載があるため、事務所などに所属されている場合は事務所の情報を記入したほうがいいのかな、と思っています。
わたしの場合は無所属なので、個人情報を記入することに抵抗があり、この方法はまだ試していません。
3. なりすましと認められてもアカウントを停止されないこともある
アカウント自体は残っていても再生数が数十回になり、『おすすめ』に載らない状態になるパターンもあります。
4. 運営の対応の速さはそのときによって違う
2週間以内に解決することもあれば、数ヶ月対処されないこともあります。
早急な対応は期待しないほうが良さそうです。
5. なぜなりすましをするのか?
いろんなパターンが考えられますが、一番は手っ取り早くフォロワーを集めたいようです。
ライブ配信するため、収益化したいため、フォロワー数が多くなってから名前を変えて自分の投稿をしたいため、アカウントを売るため、、など。
もしくは詐欺のようなことに使うこともあるかもしれません。
(わたしはそれが一番心配でした。)
6. 本物のアカウントを誤って報告しないよう気を付ける
アイコンが同じだったり、名前が酷似している場合は本物のアカウントを通報してしまわないよう要注意です!
この間違いが起きそうな気がして、わたしの場合はフォロワーさんに報告をお願いするのは一部の場所に限りました。
7. 偽物のアカウントに批判的なコメントをしたり、そのような動画投稿を控える
正当な訴えだとしても「いじめ」と判断されてしまうことがあります。
実際にわたしのアカウントがなりすましをされていると注意喚起する動画をフォロワーさんが作成・投稿してくださいましたが、【いじめとハラスメント】をしたとして、すぐに運営から削除されてしまいました。
8. 自分の動画の無断転載をやめてもらえたとしても、そのアカウントで別の人の動画を無断転載することもある
ひとまず自分の動画が掲載されなくなって安心!と思ってよく見てみると、また別の被害者が・・・というパターンも少なくないようです。
9. 無断転載は犯罪であり、刑事罰も用意されている
無断転載によって他人の著作権を侵害した場合の刑罰は、10年以下の懲役もしくは1000万円以下の罰金、またはその両方です(著作権法第119条1項)。
法人が無断転載をして他人の著作権を侵害した場合は、法人に対する罰金が3億円以下に引き上げられます(著作権法第124条1項)。
10. 無断転載される動画はどこからダウンロードされるのか?
わたしの場合はYouTubeショートの動画を使われました。
YouTubeの動画は、とあるサイトやアプリを使うと簡単にダウンロードできてしまいます。
11. 各SNS(Instagram・TikTok・YouTube)で動画をダウンロードできない設定にする
私の場合はアプリの設定としてダウンロード機能やリミックス機能をオフにしています。
ぜひ全クリエイターにその設定をオススメしたいと個人的に思っています。
無断転載を完全に防ぐことはできませんが、『ダウンロードされたくない』という意思表示につながると考えています。(個人の見解です)
12. 1つのアカウントに対処できたとしても、また無断転載されることもある
一度無断転載されてしまうと、ゾンビのようにどんどん繰り返されることも聞きます。
想像しただけで心が折れそうすが…無断転載が許されない安心な場所になるよう声を上げていけたらと思っています。
13. なりすましではなく、別の名前やアイコンで無断転載されることもある
今回は名前もアイコンも同じものを使われましたが、別の名前やアイコンのアカウントで動画を無断転載されることもあります。
その場合は見つけることが困難です。
その場合はアカウントを報告するのではなく、動画をひとつずつ報告します。
手順は2-③で載せた【著作権侵害として動画ひとつずつを報告する】の画像をご覧ください。
長くなりましたが、ここまで目を通していただきありがとうございます。
ご自身や周りのかた、応援しているクリエイターが同じような被害に遭われた場合のひとつの参考にしていただければ幸いです。
他の解決策や気づいたことが今後出てきたときは、また追記します。
今回の件で困っているときに協力してくださったかた、本当にありがとうございました!
とっっても助かりました!!!
もしかしたら今回の記事を読んで、わたしがTikTokを批判しているように見えたかもしれませんが…
TikTokを通してたくさんの素敵なかたと出会えたので、とっても感謝しています。
わたしが英語に苦手意識がありすぎて何度も心折れそうになったので、どなたかの参考になればと思い書いてみました。
まだまだ無断転載で悩んでいるクリエイターがたくさんいます。
今後のTikTokがクリエイターも視聴者も安心できる場所になるよう願っています。
yoshino