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【ChatGPT-4】ニュースメディアに関するコラム記事と、トヨタ新社長スピーチの要約を作ってみました。
話題のChatGPT-4(有料版)について、その文章力を詳しく知りたいと感じる人も多いのではないでしょうか。今回は朝日新聞の天声人語のような「コラム」が書けるのか、ChatGPT-4で実験しました。
お題は「ChatGPTがニュースメディアにもたらした衝撃」です。
一本目は新聞記者を想定しています。
日々進化する技術の波が、ニュースメディアにも押し寄せている。その中でも、人工知能(AI)技術の進歩が画期的な変革をもたらしている。その最たる例が、GPT-4アーキテクチャを基盤とした言語モデル、ChatGPTだ。
ChatGPT導入後、報道の速さが格段に向上。瞬時に膨大な情報を処理し、正確でわかりやすい報道が可能になった。取材や編集のプロセスも劇的に変革。記者や編集者の負担軽減とともに、偏見やステレオタイプから解放された公平な報道が期待される。
しかし、ChatGPT活用には慎重さも必要。AI生成記事に誤りや偏見が含まれる可能性があり、ディープフェイク等の問題も浮上。人間のチェックが重要で、正確な情報提供が求められる。さらに、技術の進歩はジャーナリズムの倫理やプライバシー問題にも影響を与えるため、その取り扱いにも注意が必要である。
ChatGPTは、ニュースメディアに大きな変革をもたらした。その先にあるのは、人間とAIが共生する新たな報道の形だ。報道機関は、ChatGPTを活用しながら、社会の信頼を維持し、進化するニュースメディアを担っていかねばならない。その道筋が、今後の報道界において重要な課題となるであろう。
二本目は村上春樹さんの文体で。
僕はいつものようにコーヒーを淹れて、窓の外を眺めながら、ニュースメディアの世界がどれだけ変わったかについて考えた。そこには、GPT-4アーキテクチャを基盤とした言語モデル、ChatGPTの影がある。
僕たちは、報道の速さが驚くほど向上した世界にいる。瞬時に膨大な情報が処理され、正確でわかりやすい記事が目の前に広がる。取材や編集のプロセスも、まるでジャズの即興演奏のように変容した。記者や編集者の肩にかかる重圧が軽くなり、公平な報道が期待できる空気が漂っている。
しかし、時折、ChatGPTの持つ影の部分が僕たちの心に重くのしかかる。AI生成記事に潜む誤りや偏見、ディープフェイクのような闇が、どこか遠い場所から僕たちを見つめている。そんな時、僕たちは人間のチェックがいかに重要かを思い出す。正確な情報提供が、この世界の救いになるのだ。
そして、技術の進歩が、ジャーナリズムの倫理やプライバシー問題に影響を与えることにも、僕たちは注意を払わなければならない。まるでひとつの小説のように、物語は複雑に絡み合っている。
ChatGPTがもたらす変革の先にあるのは、人間とAIが共生する新たな報道の形だ。僕たち報道機関は、ChatGPTを活用しながら、社会の信頼を維持し、進化するニュースメディアを担っていかねばならない。そこには、僕たちの使命が詰まっている。
僕はコーヒーを飲み干し、窓の外の空を見上げた。進化の波に抗い、真実を伝え続ける道のりは険しくも美しい。
三本目は平家物語の文体で。
人工知能の技術、その名はChatGPTとて、世に名高きGPT-4アーキテクチャを基盤に成り立つ言語モデルなり。昔は報道に手間取ること多し、しかれど今や速さを増し、その力にて大いにニュースメディアの世界に影響を及ぼす。
瞬時に情報を処理せしChatGPT、正確で易しき報道が可能となり、取材や編集の仕事にも大きな変革をもたらす。記者や編集者の労を減じ、偏見や先入観を排した公平なる報道が期待される世となりぬ。
されども、ChatGPTの力もまた、用いる者に慎みを要す。AI生成せる記事に、誤りや偏見が潜むことあり。ディープフェイクなる悪しき技も、心に留め置くべし。人間が情報を検証し、正確なる報道を提供すべきなり。
技術の進みに伴い、ジャーナリズムの倫理やプライバシー問題にも心を留めておかねばならず。人間とAIが共に生かされる新たな報道のかたち、それが未来のニュースメディアとなるべし。
報道機関は、ChatGPTの力を活かし、社会の信頼を保ちつつ、進化するニュースメディアの責務を果たさん。この道こそ、未来の報道界において重要なる課題となるべし。いづれ世の中も変わり、新たな報道のかたちを追い求めん。
以上、3通りです。いかがでしょうか。かなり器用な印象を受けました。
個人的には、新聞記事でChatGPTの作成したコラムを掲載するようになったら、その媒体の価値はなくなると思います。とはいえ、ネット上にはこうした文章が増えるのでしょう。今後は、ChatGPTの発想を超える人間ならではのコラムを書けるかが重要になり、筆者の体験を織り交ぜる内容が増えるかもしれません。
一方で、私が個人的に可能性を感じるのは、要約機能です。政府の発表資料や、著名人の講演などを短時間で処理する場合、ChatGPTで初稿を作り、それを調整するという使い方はあるのでは、と考えています。
現在のChatGPTはプロンプト(指示・問い)に文字数制限あります。
例えば、4月7日に開かれたトヨタ自動車の新体制方針説明会。新社長の佐藤恒治さんの冒頭スピーチは3300字余りですが、ChatGPT-4のプロンプトに入力すると、文字数オーバーで受け付けてもらえません。
ただ、文字数が多くても、いくつかに分割するという方法があります。
上記記事を参考に下記のプロンプトを作成しました。
【最初のプロンプト】
変数を[variable]で宣言します。変数に文章や数値が格納されます。変数の参照があったら変数に格納された値を使ってください。OK?
【次のプロンプト】
[sec0]に以下の文章を格納してください。
*文章を分割してX回繰り返す。
【最後のプロンプト】
sec0からsecXまでを参照し、「だ、である」調で、500字以内で要約してください。
こちらが、トヨタの佐藤新社長のスピーチの要約です。
トヨタ自動車は、脱炭素技術と拡大するモビリティ価値を追求し、カーボンニュートラルな社会を実現することを目指すと発表である。2030年までに、全世界で販売するクルマの平均CO2排出量を2019年と比較して33%削減し、2035年には50%以上削減することを目指している。また、トヨタは「トヨタモビリティコンセプト」というビジョンを策定し、3つの領域でモビリティ・カンパニーへの変革を進めていくことを明らかにした。
第一の領域「モビリティ1.0」では、BEVを含む様々なMOVEをつなげ、クルマの価値を拡張することを目指している。この新しいクルマづくりのカギとなるのは、ソフトウェア基盤のアリーンである。最新のハードとソフトがつながり、クルマと様々なアプリも自由自在につながることが期待されている。
第二の領域「モビリティ2.0」では、新興国や過疎地にお住まいの方々、高齢者など、移動を支援できていない人々をサポートし、新しい移動の可能性を広げることを目指している。このために、イーパレットやMaaS領域などの新しいモビリティや、産業を超えたネットワークを活用する予定である。
第三の領域「モビリティ3.0」では、社会システムとの融合を目指している。エネルギーや交通システム、物流、暮らしのあり方まで入り込み、街や社会と一体となったモビリティのエコシステムをつくることを目指している。そのために、Woven Cityでの実証実験を進め、リアルな街での総合的な実証を加速させる計画である。これらの取り組みを通じて、トヨタはクルマを進化させ、モビリティ・カンパニーへの変革を実現しようとしている。
650字余りと、指示を守っていませんが、具体的な部分を中心にまとめました。スピーチの前半部分にあった“私は「クルマをつくり続ける社長」でありたい”といった、佐藤さんの思いの部分が省かれています。
報道機関はChatGPTとどのように向き合うべきなのか。ChatGPTに聞き、この投稿を締めたいと思います。
ChatGPTが普及した世界では、報道機関に求められる役割は以下のように変化するでしょう。
真実の検証と情報の信憑性確保: AIが生成する情報に誤りや偏見が含まれる可能性があるため、報道機関は情報の正確性を検証し、信頼性を確保する役割が重要になります。
深い分析と専門的な見識の提供: AIが基本的な記事を生成できるため、報道機関はより深い分析や専門的な見識を提供することで、付加価値を高める必要があります。
独自の取材とストーリー展開: AIがアクセスできない情報や、人間ならではの視点を活かした取材やストーリー展開が求められます。
エンゲージメントの促進: ソーシャルメディアやデジタルプラットフォームを活用し、読者とのエンゲージメントを促進することが重要になります。
報道倫理とプライバシーの維持: AIの活用により、報道倫理やプライバシー問題が浮上する可能性があるため、報道機関はこれらの問題に対処する役割を担います。
AIと人間の協働: AIが得意なタスクと人間が得意なタスクを適切に分担し、互いの能力を補完しながら最高のニュースコンテンツを作成することが求められます。
ニュースのパーソナライゼーション: AIを活用して、個々の読者に合わせたパーソナライズされたニュース配信を実現することが期待されます。
これらの役割を適切に果たすことで、報道機関はChatGPTが普及した世界でも、読者に価値ある情報を提供し続けることができるでしょう。
なお、記事最上部のCGイラストは、StabilityAIのStable Diffusion XLで作成しました。テーマは、Journalists working in an AI-driven world(AI時代のジャーナリスト)です。
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