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吉村トチオ
2020年3月28日 20:47
その日は、朝から嫌な予感がしていた。 さわやかな朝ではあった。太陽は庭の芝生に適度な陽光をあびせ、風は強くもなく弱くもない力加減でウォーキング中の老人たちに対しての快適なサービスをわきまえていた。そして、聞こえてくるのは子供たちが庭ではしゃいでいる声。まったくこの上なくさわやかな朝ではないか? ただし、小さな子供たちと一緒に遊んでいるのは、わが最愛の妻ではなく、ペンギンだった。 夢かと