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卓上木琴の可能性

1、卓上木琴

木琴というと、一番に思い浮かべるのは卓上木琴だろう。

子どものころ、おもちゃの木琴で遊んだことはないだろうか。それでも、遊ぶ期間はほんのわずか。なぜなら、つまらなくて、うるさいからだ。

本人からすれば、演奏していておもしろくない。何か曲が弾けるわけではなく、ただ音が出ることを楽しむだけ。

親からすれば、木琴の音は耳障りで大きな音が出るので、あまり遊ばせたくない。気がつくとマレットは取り上げられていたりする。

2、シロフォンとマリンバ

もう少し音楽に詳しい人なら、小学校で弾いたような立派な木琴を思い浮かべる人もいるだろう。これらは、高くするどい音のシロフォンと、低くやわらかい音のマリンバに分かれる。

これらを弾けるのは、ごく一部のエリートだ。小さいころからピアノを習っていて楽譜が読める人が選ばれたりする。

そして、中高生になると、吹奏楽やマーチングで使われる。ここでも、比較的エリートの楽器だ。楽譜が読めないと演奏できないからだ。

3、マリンビスト

また、ごく一部の人にとって、マリンバは専門性のある楽器になる。単独で様々な演奏方法ができる楽器として人気だ。

マレットは多くの場合4本使われ、自由自在に演奏される。コンテンポラリーな曲から、ポップス編曲まで多種多様なジャンルが演奏される。

そうして、ほんの一握りが大人になってからもマリンバを楽しむ。演奏家や趣味で続ける人達。ここからは、「マリンビスト」なんて言い方も出てくる。

4、マリンビストへの壁

しかし、それは本当に一握り。その理由は値段と場所だ。

ただでさえ演奏人口の少ないマリンバだが、値段は安くても100万円以上する。数ある楽器の中でも、入門すらハードルが高い。

また、場所もとる。音もそれなりにするから、防音も必要だ。

こうして、卓上木琴、シロフォン、マリンバ人口はそれほど多くないのが現状だ。

5、卓上木琴という市場

しかし、私はそれを何とかしたいと考えている。私が注目しているのが、卓上木琴という市場だ。

まず、卓上木琴は安い。高級なコーロギー(有名な木琴メーカー)でも、2万円位で購入できる。安いものなら5000円程だ。

そして、場所をとらない。壁に立てかけておくこともできる。文字通り机の上に置けば、スタンドもいらない。

ただ、問題は遊び方だ。卓上木琴の遊び方を、人々は知らない。この楽器は、とても楽しく遊べる楽器なのだ。

6、卓上木琴の動画について

そのことを知ってほしくて、私はYouTubeで卓上木琴の演奏を紹介している。

現在は最初の試みとして、大きく二つの動画を紹介している。

一つは、童謡や唱歌、ポップス曲を演奏したものだ。ポイントは、黒鍵なしで演奏しているということ。多くの人は、卓上木琴には黒鍵がないので、楽しめないと思っている。

しかし、意外にも世の中には、黒鍵がなくとも弾ける曲はたくさんあるのだ。

また、結構音域もあるので、弾ける曲は多い。人間が歌える曲であれば、音域的には十分カバーできるはずだ。

もっともっと多くの人が、5000円の木琴でいろんな曲を弾いてみてほしい。

もう一つは、コンテンポラリーな即興演奏だ。こちらはかなり自己満足の為に、うさばらしに、気持ちよく演奏しているだけなのだが、コーロギーの高級卓上木琴の響きを知ってほしいということもあって、演奏している。

本来、音楽は曲を演奏するだけが楽しみではない。音そのものを楽しむだけでも、十分に楽しめるのだ。

そのあたりを今後は追求していこうと思っているが、今のところ大きく二種類の動画をアップしている。

7、まとめ

ということで、つまりはYouTubeにチャンネル登録してね、ということだ。

卓上木琴という楽器を有効活用したいと思っている人は、ぜひご覧いただきたい。家で眠らせているにはもったいない魅力に溢れている楽器だ。

今後、少しでもその魅力が伝わるよう工夫していくので、見守っていただければ幸いである。

そしてこの活動が少しでも木琴業界の活性化につながり、シロフォンやマリンバ愛好家の増加にもつながってくれればと思う。



【筆者公式サイト】


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吉村ジョナサン(作家)
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