【うちの鍋】で作るアレを、これからも食べ続けたい
この季節に「鍋」の字を見たならば、反射的に頭に浮かぶのは鍋料理。
体も心もあたためてくれる、冬の味方。湯気立ちのぼる鍋料理がどんとテーブルに乗ると、思わず頬が緩む。
もちろんそれも大好きだけど、鍋で作る食べ物を考えた時、僕にはもっと身近で愛おしく感じるものがある。
それは、みそ汁。
我が家では、ほとんどの料理にみそ汁を添える。作るのは、妻と僕と半々くらい。
お互いに気を付けているのは、なるべく野菜をたくさん使うこと。
いつもは、玉ねぎとじゃがいもを常備していて、みそ汁にもよく使う定番野菜。だけど、去年の後半からどちらも高くて、思う存分使うにはちょっと気が引ける。
その代わりですと言ってくれているかのように、今は、白菜と大根がお手ごろ。でかくてずしりと重い立派なのをお得に買えたら、「買ったどー!」と叫びながら玄関を開けたくなる。
みそ汁の具で一番好きなのは、里芋。
やわらかい粘り気は、半分はやさしさでできていると思う。
特においしいのは、お義母さんの畑の里芋。包丁がスーッと、余計な抵抗なくその身に入って、切るときからおいしい。毎年の秋の楽しみのひとつだ。
豆腐は、みそ汁に入れるのは絹の方が好き。つるんと食べられるから。
木綿は食べごたえがある感じ。嫌いじゃないけど、ね。
キノコ類も、あれば入れる。一番多く使うのは、しめじ。次に来るのは、しいたけ、エノキ。
舞茸もおいしいけど、ちょっと色が変わるから使う頻度は少ない。
キャベツ、かぼちゃ、人参、もやし、なんかも、あれば使うかな。
みそ汁を自分でも作るようになったのは、結婚して子どもが生まれ、妻が会社復帰したあとから。作る前は大変だとおもっていたけど、作ってみたら意外とやれる。そんなにこだわらないなら。
これからも、ずっと食べ続けたい。
今夜のみそ汁は、
白菜、大根、人参、ネギ、そして、厚揚げ。
おいしゅうございました。
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毎週テーマを決めて共同運営を続ける日刊マガジン『書くンジャーズ』。
今週のテーマは、【 うちの鍋 】でした。
毎日の食卓にみそ汁が欠かせないのは、土曜日担当の吉村伊織(よしむらいおり)です。
今日も最後までお付き合いくださり、ありがとうございます。
メンバーのおうちの鍋は、どんなおいしいお料理なんでしょうね。のぞいてみましょうか。
それではまた、お会いしましょう。